ホーム> イベント> 第3回毎日地球未来賞 アマゾンの森を守る  NPO「熱帯森林保護団体」

第3回毎日地球未来賞 アマゾンの森を守る  NPO「熱帯森林保護団体」

アマゾンの写真を手に今後の抱負を語る「熱帯森林保護団体」の南研子代表=東京都世田谷区で
アマゾンの写真を手に今後の抱負を語る「熱帯森林保護団体」の南研子代表=東京都世田谷区で

 地球規模の課題である食料・水・環境の問題解決に取り組む個人や団体を顕彰する「第3回毎日地球未来賞」に、ブラジル・アマゾン地域で自然保護活動を続ける東京都世田谷区のNPO法人「熱帯森林保護団体(RFJ)」が選ばれた。

 アマゾン川流域の熱帯雨林は世界最大とされるが、近年、農地や牧草地を開墾するための伐採で森林面積は減り続けている。同国政府によると、昨年7月までの1年間の消失面積は約5843平方キロ。三重県を少し上回る広さが消えた。

 「インディオ」と呼ばれる先住民の生活も伐採の影響で変化している。RFJは1989年の設立後、先住民が食料を安定確保できるように養蜂や芋、果物の耕作技術を伝え、識字教育も行って経済的な自立を支援。森林火災を防ぐため、現地の消防や先住民らと協力して防火活動にも取り組んでいる。

 代表の南研子(けんこ)さん(66)は毎年現地を訪れ、約2カ月間、先住民らと生活し、新たな事業のニーズを探っている。開墾された畑で取れる大豆の一部は日本の食卓にも並ぶ。南さんは「受賞を機に、現地の人たちの犠牲の下に私たちの生活が成り立っていることを多くの人に知ってほしい」と話す。

 クボタ賞に選ばれた有限会社「土遊野(どゆうの)」は東京から富山市に夫婦で移住した橋本秀延(ひでのぶ)代表が94年に設立。山間部で水稲や野菜の栽培と養鶏を営むが、鶏の餌には野菜くずを使い、田畑の肥料には鶏のフンを使うという、環境に優しい「循環型有機農業」を実践する。

 同じくクボタ賞の一般社団法人「ReRoots」(リルーツ、広瀬剛史代表)は東日本大震災で被災した仙台市若林区で農地の再生などに取り組む。学生スタッフらが被災した農家の農業再開を手伝ったり、復興した農地で採れた野菜を朝市で売ったりして、地域の活性化を図っている。

 次世代応援賞の山陽女子中学校・高校地歴部(岡山市中区)は、瀬戸内海の海底ごみの回収や啓発活動に取り組んでいる。【遠藤孝康、写真も】