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★大賞に玉岡かおるさんの小説「お家さん」
関西にかかわる散文の文学、評論などの単行本を対象にした大賞は、作家、玉岡かおるさん(52)=兵庫県加古川市=の小説「お家さん」(新潮社)に決まった。 24歳以下の若手を対象に短編小説を全国公募した青春賞には、立命館慶祥高1年、小笠原由記(よしき)さん(16)=札幌市=の「Innocent Summer」、青春賞の佳作に静岡市非常勤職員、深山あいこ(本名・中村友紀)さん(24)=静岡市=の「ユメノシマ」が選ばれた。授賞式は2月20日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで。 ★ひと 玉岡かおるさん(52)=第25回織田作之助賞大賞を受賞の作家 テレビ番組のコメンテーターとしてもおなじみの顔。作家として世に出て20年余り。播州(兵庫県南西部)の三木市出身で、今は同県加古川市に住んでいる。 受賞作「お家(いえ)さん」のヒロイン・鈴木よねも播州の人。舞台は神戸。明治から昭和にかけて実在した巨大商社「鈴木商店」の女社長だったよねの境涯と商社の盛衰が、川の流れのように描かれた現代版「女の一生」だ。 「女主人として、妻、母として生きたよねさんは、気丈な面とこまやかな優しさを併せ持っていました。彼女をよみがえらせることが大げさですけれど、使命だと思いました」と語る。 「男性が表舞台で築いた歴史が『金の道』なら、その裏で女性が作る『銀の道』もある。共にあってこそ歴史が陰影に富んだものになると思います」 名画などの松方コレクションで知られる実業家、松方幸次郎をモデルにした03年の「天涯の船」、兵庫・生野銀山での青春群像を描いた最新作「銀のみち一条」と受賞作で、「明治もの3部作」と言われる。 「書きたかったのはあの時代の日本人が心に秘めていた誇り、気概、志の高さ。今の時代にこそ見つめ直すべき心持ちだと思う」 この5年間は義母の介護もあり、「わが身と闘う日々が続いています」。そんな中でも既に次作の構想が固まりつつある。<文・有本忠浩/写真・山田耕司> ....................................... ■人物略歴 夫は歯科医。長女も歯科医の道を、次女はデザイナーを志す。宝塚歌劇の大ファン。 (2009年1月10日毎日新聞大阪朝刊掲載) |





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