2008年12月18日
学校や地域で取り組む防災教育を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」の受賞団体が決まった。小学校、中学校、高校、大学の4部門に計118校・団体の応募があり、委員11人(委員長=河田惠昭・人と防災未来センター長)による選考の結果、各部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」4点(うち1点はグランプリ)、選考委員特別賞1点、優秀賞4点、奨励賞8点、被災地での活動を対象にした「はばタン賞」5点(うち1点は大賞)、安心安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーンにちなんで防犯活動にも応用できる取り組みを対象に新設した「だいじょうぶ賞」4点(うち1点は大賞)が選ばれた。来月11日、兵庫県公館(神戸市)で表彰式と発表会を開く。
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■高校部門大賞の和歌山県立田辺工、4校交流で意識高める(2008年12月17日毎日新聞大阪朝刊)
優れた防災教育の取り組みを顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県など主催)。高校部門でぼうさい大賞を受賞した和歌山県立田辺工業高、同部門で奨励賞を受賞した高知県立高知東高は今年度、近隣の高校を巻き込むイベントを企画した。防災教育のすそ野を広げようという取り組みだ。【渋江千春、写真も】
今月12日、和歌山県田辺市で、田辺工、田辺、南紀、神島の県立4高校の1年生計約900人が参加する「高校生防災フォーラム」が開かれた。田辺工の上岡洋平さんは、昭和南海地震(1946年)で、知人の妻や子どもが津波で流されたという人の話などを紹介し、「同世代に伝えてほしい、と言われた」と発表した。
フォーラムは昨年度、他校から発表者のみを招く形で田辺工が実施。今年度は「一つの学校だけではなく、地域全体で意識を高めよう」と他の3校に協力を依頼し、1年生ほぼ全員を集めた。
田辺がDIG(災害図上訓練)の実施方法▽南紀が防災について生徒に聞いたアンケート結果▽神島が南海地震の津波による浸水シミュレーション映像――をそれぞれ発表した。田辺工の堀潔校長は「災害時、救護や復旧の即戦力として期待できる高校生が交流することで、意識を高めている」と語る。
高知東高も20日、避難所生活を想定し、食事、水、トイレの問題についてグループ討論する「高校生地震防災ワークショップ」を開く。8校が同高の呼び掛けに応え、同高も含めた9校計約70人が集まる。谷内康浩教諭は「県内でも学校によって防災意識には差がある。ワークショップをきっかけに、生徒だけでなく先生たちの意識も変えたい」と話す。
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■中学校部門 南三陸の入谷中に大賞(2008年12月17日宮城面)
◇「はばタン大賞」階上中(気仙沼)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、南三陸町立入谷中が中学校部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、気仙沼市立階上中が被災地での活動を対象にした「はばタン大賞」に選ばれた。
◇地域防災担う--入谷中
入谷中は、同町の山間部に位置する小規模校。03年度から「中学生を地域の防災リーダーに」と防災学習に取り組んできた。町の防災訓練や救命講習などに全校生徒が参加。中学生が町を守ろうと励む姿に地域住民の防災意識も高まった。地元の消防署からも高い評価を得ている。
◇被災を契機に--階上中
階上中は03年の県北部連続地震で、校舎の一部が被害を受けたことをきっかけに防災学習を開始した。「自助」「公助」「共助」を年度別のテーマに掲げるのが特徴で、今年度は自分の身を自分で守るという意味の「自助」。避難経路、浸水区域を色分けした防災マップを作り、小学生と一緒に登校する訓練も行った。
「はばタン賞」は、兵庫県の震災復興のマスコットである「はばタン」にちなみ設けられている。【中里顕】
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■布佐南小、奨励賞 千葉科学大学生消防隊、だいじょうぶ賞(2008年12月17日千葉面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、我孫子市立布佐南小が奨励賞に、千葉科学大学学生消防隊が、防犯にも役立つ活動に対して贈られる「だいじょうぶ賞」に、それぞれ選ばれた。【渋江千春、岩嶋悟】
◇学校あげて学習
布佐南小では、06年度から始めた防災学習を、今年度から全校を挙げての取り組みに拡大。文化祭で各学年が学習の成果を発表した。特に、昨年度から学習を続ける5年生は「小学生だからできる防災活動」をテーマに設定。災害時のごはんレシピ「サバ飯(サバイバル用のご飯)」を作成した。4年生は防災に関する知識をクイズ、ゲームにまとめ、地震、洪水について学んだ6年生は三角きんを使った応急手当ての方法を紹介した。
◇消防車で地域貢献
危機管理学部がある千葉科学大に、地元銚子市から2台の消防車両が無償で貸与されている。学生消防隊は週に1回集まり、車体清掃、放水訓練などを行っている。昨年9月には、台風警戒のため、同市消防団員と一緒に消防団の本部に詰め、被害情報のとりまとめに協力した。卒業生が消防団に入団するなど、地域に根ざした活動が評価された。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。
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■摂南大ボラスタに奨励賞、キャンプ活動などを評価(2008年12月17日大阪面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、摂南大ボランティア・スタッフズ(ボラスタ)が奨励賞に選ばれた。2カ月に1度キャンプを行うなど、学生の主体性が高く評価された。
ボラスタは地元の寝屋川市などと協力して地域の青少年リーダー育成に取り組む。昨年度から、防災をテーマにキャンプを実施。廃校になった小学校で避難所を想定した宿泊体験をしたり、救助に必要なロープワークなどをゲーム形式で行ったりするなど、子どもたちが楽しめる工夫を凝らした。
学生自身も、応急手当ての資格を取得するなど活動を通して成長している。【渋江千春】。
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■府中八中「だいじょうぶ賞」 訓練重ね意識高める(2008年12月17日東京面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、府中市立府中第八中が防犯活動にも役立つ取り組みを対象にした「だいじょうぶ賞」に選ばれた。
同中は、主に総合学習の授業で防災・防犯の知識を学んだ。年間で7回もの避難訓練を実施。2年生を対象にした今年10月の「地域合同防災訓練」では、避難所を開設したり、倒壊家屋からの救出などの訓練を行ったほか、炊き出しや応急手当ての方法も覚えた。
防犯の観点から、不審者などに備えた集団登校訓練もした。3年間を通して計画的に学習を積み重ねることで、生徒たちにも防災・防犯の意識が根付いたという。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。【中里顕】
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■神戸学院大防災・社会貢献ユニット、グランプリ受賞(2008年12月17日兵庫面)
◇活動、貢献、輝く
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、神戸学院大学学際教育機構防災・社会貢献ユニットが全体の最高の賞であるグランプリ(大学部門のぼうさい大賞)に選ばれた。また、神戸市立明親小、あしなが育英会「四川大地震遺児の心の癒(いや)し使節団」(神戸市)、神戸大中国留学生四川震災復興支援の会がいずれも「はばタン賞」に決まった。県立舞子高環境防災科は昨年同様、選考委員特別賞を受賞した。【渋江千春、岩嶋悟】
◇教育キット作りや講習
神戸学院大の防災・社会貢献ユニットは、今までに小学5年生用の防災教育キットを作成、約100セットを全国に配布してきた。今年度は6年生用の教材開発に取り組む。市民救命士講習を指導できる資格を取得した約70人の学生が、約2500人の市民に講習を行ったり、地元と協力しての防災マップ作りにも取り組むなど、多彩な活動が評価された。
◇被災地ならでは、はばタン賞--神戸市立明親小、あしなが育英会、神戸大中国留学生四川震災復興支援の会
四川大地震を受け、現地への励ましのメッセージを届けた3校・団体がはばタン賞を受賞した。
四川省で生まれ、祖父母が現地に今も住む児童がいた明親小では、被災地・神戸で歌い継がれる歌「しあわせ運べるように」の中国語版を届けることに。子どもたちは練習を重ね、録音したCDを現地に届けた。
あしなが育英会でも、阪神大震災で親を亡くした遺児が同じ立場の子どもたちを励まそうと、7月に現地を訪問し、小学生に体験談を語り、励ましのメッセージを届けた。
神戸大中国留学生四川震災復興支援の会では、母国に神戸の教訓を伝えようと、阪神大震災時の行政の復興計画などを手分けして翻訳、中国政府に送ったほか、ホームページ上でも公開している。
◇舞子高環境防災科--特別賞
舞子高環境防災科は、国内だけでなく海外へも防災教育に関する発信を続ける。阪神大震災当時、18歳以下だった若者が体験を語るDVDを作成したり、全国各地の学校でも出前授業を実施。ネパールや四川大地震の被災地にも足を運んでいる。
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■奨励賞に山古志中 中越地震きっかけ、ムラ復興考える(2008年12月17日新潟面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、長岡市立山古志中が奨励賞に選ばれた。04年の中越地震をきっかけに、ムラの復興を目指した地道な活動が評価された。
同中は総合学習の授業で各学年が防災学習に取り組んでいる。例えば、1年生は防災マップを作り、2年生は地滑り災害などについて学んだ。3年生は「地域活性化アクションプラン」として、非常食の作り方や山古志村のパンフレットの英語版作成など六つの提言を考案。今年11月、学習発表会で成果を披露した。
同中は07年度「ぼうさい甲子園」で「はばタン賞」を受賞している。【中里顕】
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■県立田辺工業高が「大賞」 和歌山市立四箇郷北小は奨励賞(2008年12月17日和歌山面)
◇地域と連動した活動、高評価
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、県立田辺工業高校が高校部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、和歌山市立四箇郷北小学校が奨励賞に選ばれた。地域と連動した防災活動が高く評価された。【渋江千春、岩嶋悟】
田辺工業高では、04年から地元の「あけぼの町内会」に声をかけ、高齢者を同校まで誘導するなど、一緒に防災訓練を行っている。月1回のボランティア清掃も続け、生徒は地域住民とのふれあいを通して、災害時に必要な助け合いの大切さを自然と身につけている。
また、四箇郷北小では06年度、4年3組(当時)の子どもたちが「我ら防災レンジャー」と題し、学校近くに建設予定だった「防災公園」の活用プランを提案して防災学習が始まった。
その後、活動を始めた子どもたちが中心となって「防災委員会」を組織し、月1回「防災新聞」を発行。新聞を通じて毎月15日に各家庭で「防災家族会議」を開くよう呼びかけている。一つのクラスから始まった防災活動が広がりをみせている。
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■小学校部門、アカザ隊に優秀賞 手話参考にサイン考案(2008年12月17日山口面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、防府市の「水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊」が、小学校部門の優秀賞に選ばれた。
アカザ隊は、05年から市内の小学生らを対象に、市内を流れる佐波川の水質調査、支流探検などを行っている。07年度の「ぼうさい甲子園」ではぼうさい大賞を受けている。
今年度は、佐波川が大雨で決壊寸前になったことを想定し、避難所にいる聴覚障害者とのコミュニケーション法として手話を参考にした「ぼうさいサイン(誰でもわかるサイン)」を考案。子どもたちと聴覚障害者がワークショップを行い、「何か手伝うことはありませんか」など約50パターンを作った。完成したサインは、携帯できるようにカードにまとめ、ホームページ上でも告知する。【岩嶋悟】
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■徳島・津田中に優秀賞 地域での学習内容評価(2008年12月17日徳島面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、徳島市津田中が優秀賞に選ばれた。地域に根ざした学習内容が高く評価された。
津田中は海岸近くに立地し、南海・東南海地震が発生した場合、津波が約40分で到達すると予測されている。
今年度のテーマは「地域と共に歩む防災学習」。生徒は地域の炊き出し訓練に参加したほか、夏休みには卒業生、地域住民らと一緒に100世帯以上に防災意識を問うアンケートを実施した。防災に関する知識や技能を持つ民間資格の「防災士」を目指す生徒も現れるなど、地域の防災リーダーの育成にもつながっている。【中里顕】
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■3団体受賞 備え呼びかけ--安城学園高/中部大/日進高(2008年12月17日愛知面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、安城学園高2年2組と中部大ボランティア・NPOセンターが優秀賞に、県立日進高が奨励賞に選ばれた。【渋江千春】
◇文化祭発表で模型発表
安城学園高では2年2組が学園祭発表のテーマに「地震」を選んだ。生徒たちは、阪神大震災の被害と教訓を伝える「人と防災未来センター」(神戸市)で、被災時の状況を再現した模型(ジオラマ)を見学。「私たちの学校を舞台に作りたい」と、校舎と体育館を結ぶ渡り廊下が崩れるなどの状況を設定した模型を作り上げた。学園祭当日は、生徒が液状化実験、耐震構造の説明なども行い、備えの大切さを訴えた。
◇大学の防災体制づくりにも参加
中部大ボランティア・NPOセンターの学生は応急手当ての資格を取得し、能登半島沖地震の被災地などに出向いてきた。今年11月には、地元の小学生対象の防災教室「まなぼうさい」を実施。毛布と棒を使った担架競走など遊びの要素を取り入れるなど工夫した。学内の「防災対策協議会」に教職員と共に参加するなど、大学全体の防災体制構築にも貢献している。
◇逸話「稲むらの火」を題材に
防災にまつわる劇やダンスを利用して啓発活動に取り組んできた県立日進高。今年度は江戸時代の安政南海地震の逸話「稲むらの火」を題材にした劇を、県主催の防災啓発イベントで披露した。同地震の際、豪商が稲に火を放って住民を誘導し、津波被害から救ったという和歌山に伝わる話を基にした劇だ。また、家庭部の生徒は避難時に役立つベストなどを製作した。
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■「だいじょうぶ賞」尾鷲小が受賞 防犯活動も評価(2008年12月17日三重面)
◇災害に備え真剣な取り組み
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、尾鷲市立尾鷲小が防犯活動にも応用できる取り組みを対象にした「だいじょうぶ賞」に選ばれた。
県南部地域は1944年の「東南海地震」で大きな被害を受け、東海・東南海地震での被害が予想されることから、尾鷲小では、保護者も含めた防災教育に取り組む。避難訓練には市の早期地震予知システムを使った。
このほか、保護者を対象に「防災学習会」を実施した。尾鷲小PTAも、児童の安否情報を確認するため、中部電力のメール配信サービス「きずなネット」に加入し、集団下校の連絡や、不審者情報などを保護者の携帯メールに配信している。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。【岩嶋悟】
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■立命館大国際部国際協力学生実行委が奨励賞(2008年12月17日京都面)
◇ジャワ島中部地震、現地で防災授業
子供や学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、立命館大国際部国際協力学生実行委員会(北区)が奨励賞に選ばれた。
04年のスマトラ沖大地震を受け、立命館大が実施した学校再建支援に賛同した学生が05年から活動を始め、今までにスリランカやインドネシアを訪問し、現地の小学校で防災授業を実施してきた。
インドネシア・ジャワ島中部地震で大きな被害を受けた地区を今年3月と9月に訪問。3月には地区内の危険な場所、安全な場所を示した防災マップを住民と一緒に作成した。9月の訪問では防災マップを利用して地区の状況を再確認したほか、現地に住む住民から防災リーダーを育成しようとワークショップも行った。
特定地域で定期的に交流を続けている点が高く評価された。【渋江千春】
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■新居浜・多喜浜小が奨励賞 地元の歴史から災害学ぶ(2008年12月17日愛媛面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、新居浜市立多喜浜小が奨励賞に選ばれた。
同小がある多喜浜地区は江戸時代から塩田の町として栄えた。地盤が弱く、地震による液状化の被害を受けやすい地域でもある。同小は、その歴史と結びつけながらユニークな災害学習を行った。
夏休み中の7月下旬には、5・6年生の8人が塩田の歴史を学び、南海地震が起きた際にどの程度の被害が想定されるかを調査。また1946年の昭和南海地震を体験した地域の高齢者から当時の様子を聞き取った。8人がまとめた調査結果は2月ごろ発表する。【岩嶋悟】
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■四万十町立興津小に大賞 保育園の高台移転、町に提案(2008年12月17日高知面)
◇高知工高、災害時非常灯を校内に設置/高知東高、県内の高校生集い学ぶ
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、四万十町立興津小が小学校の部の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、県立高知工業高が防犯活動にも役立つ取り組みを顕彰する「だいじょうぶ大賞」に、県立高知東高が奨励賞に選ばれた。次期南海地震に備える中、防災意識の高さが評価された。【渋江千春、岩嶋悟】
◇興津小
災害時に孤立する可能性が高い興津小は、防災マップを作成し全戸に配布したり、防災標語を作成。津波への注意を促す「海抜ステッカー」を校区内の電柱に張る活動を続けるうち、子どもたちは町立興津保育園が浸水地域にあることに気付き、高台への移転を同町に提案した。小学生の活動が行政を動かし、同町は移転を決定した。
◇高知工高
高知工業高では停電しても使える非常灯を校内などに設置した。非常灯には太陽電池を利用し、津波を考慮して配電盤を地上から2メートル以上に設置した。生徒が実験機を作成するなど、専門技術を持つ工業高ならではの発想が評価された。「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。
◇奨励賞・高知東高
高知東高は今までに、県の防災キャラクターの着ぐるみを使った劇を実施するなどして、防災意識の啓発に取り組んできた。今月20日には、「高校生地震防災ワークショップ」を計画。県内の高校生が参加、避難所生活について話し合う予定だ。
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■「自然と共に」災害学習 大野木場小に「はばタン賞」(2008年12月17日長崎面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、南島原市立大野木場小が被災地での活動を対象にした「はばタン賞」に選ばれた。同賞は、兵庫県の震災復興のマスコットである「はばタン」にちなんだものだ。
同小は91年9月15日の雲仙・普賢岳の火砕流により、校舎が焼失。この災害を後世に継承するため、各学年が年間約35時間かけて災害について学んできた。また、98年から毎年、災害のあった9月15日を「メモリアルデー」とし、当時を知らない児童たちに被災者が体験を語るなどの活動も続けている。
今年度、メモリアルデーに災害学習の成果を発表した5年生は、「自然は恐ろしいけれど、生きる力も与えてくれる大事なもの。これからも自然と共に力強く生きていく」と誓った。【岩嶋悟】
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| 防災について語る4校の生徒たち=和歌山県田辺市の紀南文化会館で12日 |
優れた防災教育の取り組みを顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県など主催)。高校部門でぼうさい大賞を受賞した和歌山県立田辺工業高、同部門で奨励賞を受賞した高知県立高知東高は今年度、近隣の高校を巻き込むイベントを企画した。防災教育のすそ野を広げようという取り組みだ。【渋江千春、写真も】
今月12日、和歌山県田辺市で、田辺工、田辺、南紀、神島の県立4高校の1年生計約900人が参加する「高校生防災フォーラム」が開かれた。田辺工の上岡洋平さんは、昭和南海地震(1946年)で、知人の妻や子どもが津波で流されたという人の話などを紹介し、「同世代に伝えてほしい、と言われた」と発表した。
フォーラムは昨年度、他校から発表者のみを招く形で田辺工が実施。今年度は「一つの学校だけではなく、地域全体で意識を高めよう」と他の3校に協力を依頼し、1年生ほぼ全員を集めた。
田辺がDIG(災害図上訓練)の実施方法▽南紀が防災について生徒に聞いたアンケート結果▽神島が南海地震の津波による浸水シミュレーション映像――をそれぞれ発表した。田辺工の堀潔校長は「災害時、救護や復旧の即戦力として期待できる高校生が交流することで、意識を高めている」と語る。
高知東高も20日、避難所生活を想定し、食事、水、トイレの問題についてグループ討論する「高校生地震防災ワークショップ」を開く。8校が同高の呼び掛けに応え、同高も含めた9校計約70人が集まる。谷内康浩教諭は「県内でも学校によって防災意識には差がある。ワークショップをきっかけに、生徒だけでなく先生たちの意識も変えたい」と話す。
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■中学校部門 南三陸の入谷中に大賞(2008年12月17日宮城面)
◇「はばタン大賞」階上中(気仙沼)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、南三陸町立入谷中が中学校部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、気仙沼市立階上中が被災地での活動を対象にした「はばタン大賞」に選ばれた。
◇地域防災担う--入谷中
入谷中は、同町の山間部に位置する小規模校。03年度から「中学生を地域の防災リーダーに」と防災学習に取り組んできた。町の防災訓練や救命講習などに全校生徒が参加。中学生が町を守ろうと励む姿に地域住民の防災意識も高まった。地元の消防署からも高い評価を得ている。
◇被災を契機に--階上中
階上中は03年の県北部連続地震で、校舎の一部が被害を受けたことをきっかけに防災学習を開始した。「自助」「公助」「共助」を年度別のテーマに掲げるのが特徴で、今年度は自分の身を自分で守るという意味の「自助」。避難経路、浸水区域を色分けした防災マップを作り、小学生と一緒に登校する訓練も行った。
「はばタン賞」は、兵庫県の震災復興のマスコットである「はばタン」にちなみ設けられている。【中里顕】
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■布佐南小、奨励賞 千葉科学大学生消防隊、だいじょうぶ賞(2008年12月17日千葉面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、我孫子市立布佐南小が奨励賞に、千葉科学大学学生消防隊が、防犯にも役立つ活動に対して贈られる「だいじょうぶ賞」に、それぞれ選ばれた。【渋江千春、岩嶋悟】
◇学校あげて学習
布佐南小では、06年度から始めた防災学習を、今年度から全校を挙げての取り組みに拡大。文化祭で各学年が学習の成果を発表した。特に、昨年度から学習を続ける5年生は「小学生だからできる防災活動」をテーマに設定。災害時のごはんレシピ「サバ飯(サバイバル用のご飯)」を作成した。4年生は防災に関する知識をクイズ、ゲームにまとめ、地震、洪水について学んだ6年生は三角きんを使った応急手当ての方法を紹介した。
◇消防車で地域貢献
危機管理学部がある千葉科学大に、地元銚子市から2台の消防車両が無償で貸与されている。学生消防隊は週に1回集まり、車体清掃、放水訓練などを行っている。昨年9月には、台風警戒のため、同市消防団員と一緒に消防団の本部に詰め、被害情報のとりまとめに協力した。卒業生が消防団に入団するなど、地域に根ざした活動が評価された。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。
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| サバイバルキャンプでの食事風景 =今年9月 |
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、摂南大ボランティア・スタッフズ(ボラスタ)が奨励賞に選ばれた。2カ月に1度キャンプを行うなど、学生の主体性が高く評価された。
ボラスタは地元の寝屋川市などと協力して地域の青少年リーダー育成に取り組む。昨年度から、防災をテーマにキャンプを実施。廃校になった小学校で避難所を想定した宿泊体験をしたり、救助に必要なロープワークなどをゲーム形式で行ったりするなど、子どもたちが楽しめる工夫を凝らした。
学生自身も、応急手当ての資格を取得するなど活動を通して成長している。【渋江千春】。
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■府中八中「だいじょうぶ賞」 訓練重ね意識高める(2008年12月17日東京面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、府中市立府中第八中が防犯活動にも役立つ取り組みを対象にした「だいじょうぶ賞」に選ばれた。
同中は、主に総合学習の授業で防災・防犯の知識を学んだ。年間で7回もの避難訓練を実施。2年生を対象にした今年10月の「地域合同防災訓練」では、避難所を開設したり、倒壊家屋からの救出などの訓練を行ったほか、炊き出しや応急手当ての方法も覚えた。
防犯の観点から、不審者などに備えた集団登校訓練もした。3年間を通して計画的に学習を積み重ねることで、生徒たちにも防災・防犯の意識が根付いたという。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。【中里顕】
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| 神戸市立港島小で出前授業を行う神戸学院大学際教育機構防災・社会貢献ユニットの学生=1月撮影、同大学提供 |
◇活動、貢献、輝く
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、神戸学院大学学際教育機構防災・社会貢献ユニットが全体の最高の賞であるグランプリ(大学部門のぼうさい大賞)に選ばれた。また、神戸市立明親小、あしなが育英会「四川大地震遺児の心の癒(いや)し使節団」(神戸市)、神戸大中国留学生四川震災復興支援の会がいずれも「はばタン賞」に決まった。県立舞子高環境防災科は昨年同様、選考委員特別賞を受賞した。【渋江千春、岩嶋悟】
◇教育キット作りや講習
神戸学院大の防災・社会貢献ユニットは、今までに小学5年生用の防災教育キットを作成、約100セットを全国に配布してきた。今年度は6年生用の教材開発に取り組む。市民救命士講習を指導できる資格を取得した約70人の学生が、約2500人の市民に講習を行ったり、地元と協力しての防災マップ作りにも取り組むなど、多彩な活動が評価された。
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| 四川大地震の被災地で交流した、あしなが育英会「四川大地震遺児の心の癒し使節団」メンバーら |
四川大地震を受け、現地への励ましのメッセージを届けた3校・団体がはばタン賞を受賞した。
四川省で生まれ、祖父母が現地に今も住む児童がいた明親小では、被災地・神戸で歌い継がれる歌「しあわせ運べるように」の中国語版を届けることに。子どもたちは練習を重ね、録音したCDを現地に届けた。
あしなが育英会でも、阪神大震災で親を亡くした遺児が同じ立場の子どもたちを励まそうと、7月に現地を訪問し、小学生に体験談を語り、励ましのメッセージを届けた。
神戸大中国留学生四川震災復興支援の会では、母国に神戸の教訓を伝えようと、阪神大震災時の行政の復興計画などを手分けして翻訳、中国政府に送ったほか、ホームページ上でも公開している。
◇舞子高環境防災科--特別賞
舞子高環境防災科は、国内だけでなく海外へも防災教育に関する発信を続ける。阪神大震災当時、18歳以下だった若者が体験を語るDVDを作成したり、全国各地の学校でも出前授業を実施。ネパールや四川大地震の被災地にも足を運んでいる。
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■奨励賞に山古志中 中越地震きっかけ、ムラ復興考える(2008年12月17日新潟面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、長岡市立山古志中が奨励賞に選ばれた。04年の中越地震をきっかけに、ムラの復興を目指した地道な活動が評価された。
同中は総合学習の授業で各学年が防災学習に取り組んでいる。例えば、1年生は防災マップを作り、2年生は地滑り災害などについて学んだ。3年生は「地域活性化アクションプラン」として、非常食の作り方や山古志村のパンフレットの英語版作成など六つの提言を考案。今年11月、学習発表会で成果を披露した。
同中は07年度「ぼうさい甲子園」で「はばタン賞」を受賞している。【中里顕】
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| 地域連携防災避難訓練で、住民を誘導する田辺工業高の生徒(同校提供) |
◇地域と連動した活動、高評価
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、県立田辺工業高校が高校部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、和歌山市立四箇郷北小学校が奨励賞に選ばれた。地域と連動した防災活動が高く評価された。【渋江千春、岩嶋悟】
田辺工業高では、04年から地元の「あけぼの町内会」に声をかけ、高齢者を同校まで誘導するなど、一緒に防災訓練を行っている。月1回のボランティア清掃も続け、生徒は地域住民とのふれあいを通して、災害時に必要な助け合いの大切さを自然と身につけている。
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| 防災家族会議を呼びかけた、四箇郷北小の防災委員会の子どもたち |
その後、活動を始めた子どもたちが中心となって「防災委員会」を組織し、月1回「防災新聞」を発行。新聞を通じて毎月15日に各家庭で「防災家族会議」を開くよう呼びかけている。一つのクラスから始まった防災活動が広がりをみせている。
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■小学校部門、アカザ隊に優秀賞 手話参考にサイン考案(2008年12月17日山口面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、防府市の「水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊」が、小学校部門の優秀賞に選ばれた。
アカザ隊は、05年から市内の小学生らを対象に、市内を流れる佐波川の水質調査、支流探検などを行っている。07年度の「ぼうさい甲子園」ではぼうさい大賞を受けている。
今年度は、佐波川が大雨で決壊寸前になったことを想定し、避難所にいる聴覚障害者とのコミュニケーション法として手話を参考にした「ぼうさいサイン(誰でもわかるサイン)」を考案。子どもたちと聴覚障害者がワークショップを行い、「何か手伝うことはありませんか」など約50パターンを作った。完成したサインは、携帯できるようにカードにまとめ、ホームページ上でも告知する。【岩嶋悟】
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| 町内の炊き出し訓練に参加する徳島市津田中の生徒ら |
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、徳島市津田中が優秀賞に選ばれた。地域に根ざした学習内容が高く評価された。
津田中は海岸近くに立地し、南海・東南海地震が発生した場合、津波が約40分で到達すると予測されている。
今年度のテーマは「地域と共に歩む防災学習」。生徒は地域の炊き出し訓練に参加したほか、夏休みには卒業生、地域住民らと一緒に100世帯以上に防災意識を問うアンケートを実施した。防災に関する知識や技能を持つ民間資格の「防災士」を目指す生徒も現れるなど、地域の防災リーダーの育成にもつながっている。【中里顕】
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■3団体受賞 備え呼びかけ--安城学園高/中部大/日進高(2008年12月17日愛知面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、安城学園高2年2組と中部大ボランティア・NPOセンターが優秀賞に、県立日進高が奨励賞に選ばれた。【渋江千春】
◇文化祭発表で模型発表
安城学園高では2年2組が学園祭発表のテーマに「地震」を選んだ。生徒たちは、阪神大震災の被害と教訓を伝える「人と防災未来センター」(神戸市)で、被災時の状況を再現した模型(ジオラマ)を見学。「私たちの学校を舞台に作りたい」と、校舎と体育館を結ぶ渡り廊下が崩れるなどの状況を設定した模型を作り上げた。学園祭当日は、生徒が液状化実験、耐震構造の説明なども行い、備えの大切さを訴えた。
◇大学の防災体制づくりにも参加
中部大ボランティア・NPOセンターの学生は応急手当ての資格を取得し、能登半島沖地震の被災地などに出向いてきた。今年11月には、地元の小学生対象の防災教室「まなぼうさい」を実施。毛布と棒を使った担架競走など遊びの要素を取り入れるなど工夫した。学内の「防災対策協議会」に教職員と共に参加するなど、大学全体の防災体制構築にも貢献している。
◇逸話「稲むらの火」を題材に
防災にまつわる劇やダンスを利用して啓発活動に取り組んできた県立日進高。今年度は江戸時代の安政南海地震の逸話「稲むらの火」を題材にした劇を、県主催の防災啓発イベントで披露した。同地震の際、豪商が稲に火を放って住民を誘導し、津波被害から救ったという和歌山に伝わる話を基にした劇だ。また、家庭部の生徒は避難時に役立つベストなどを製作した。
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■「だいじょうぶ賞」尾鷲小が受賞 防犯活動も評価(2008年12月17日三重面)
◇災害に備え真剣な取り組み
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、尾鷲市立尾鷲小が防犯活動にも応用できる取り組みを対象にした「だいじょうぶ賞」に選ばれた。
県南部地域は1944年の「東南海地震」で大きな被害を受け、東海・東南海地震での被害が予想されることから、尾鷲小では、保護者も含めた防災教育に取り組む。避難訓練には市の早期地震予知システムを使った。
このほか、保護者を対象に「防災学習会」を実施した。尾鷲小PTAも、児童の安否情報を確認するため、中部電力のメール配信サービス「きずなネット」に加入し、集団下校の連絡や、不審者情報などを保護者の携帯メールに配信している。
「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。【岩嶋悟】
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| 立命館大国際部国際協力学生実行委員会の海外での防災活動の様子 |
◇ジャワ島中部地震、現地で防災授業
子供や学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、立命館大国際部国際協力学生実行委員会(北区)が奨励賞に選ばれた。
04年のスマトラ沖大地震を受け、立命館大が実施した学校再建支援に賛同した学生が05年から活動を始め、今までにスリランカやインドネシアを訪問し、現地の小学校で防災授業を実施してきた。
インドネシア・ジャワ島中部地震で大きな被害を受けた地区を今年3月と9月に訪問。3月には地区内の危険な場所、安全な場所を示した防災マップを住民と一緒に作成した。9月の訪問では防災マップを利用して地区の状況を再確認したほか、現地に住む住民から防災リーダーを育成しようとワークショップも行った。
特定地域で定期的に交流を続けている点が高く評価された。【渋江千春】
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| 塩田の歴史について地元住民から話を聞く新居浜市立多喜浜小の児童ら(同校提供) |
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、新居浜市立多喜浜小が奨励賞に選ばれた。
同小がある多喜浜地区は江戸時代から塩田の町として栄えた。地盤が弱く、地震による液状化の被害を受けやすい地域でもある。同小は、その歴史と結びつけながらユニークな災害学習を行った。
夏休み中の7月下旬には、5・6年生の8人が塩田の歴史を学び、南海地震が起きた際にどの程度の被害が想定されるかを調査。また1946年の昭和南海地震を体験した地域の高齢者から当時の様子を聞き取った。8人がまとめた調査結果は2月ごろ発表する。【岩嶋悟】
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| 四万十町立興津小の児童たちが張った津波ステッカー |
◇高知工高、災害時非常灯を校内に設置/高知東高、県内の高校生集い学ぶ
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、四万十町立興津小が小学校の部の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」に、県立高知工業高が防犯活動にも役立つ取り組みを顕彰する「だいじょうぶ大賞」に、県立高知東高が奨励賞に選ばれた。次期南海地震に備える中、防災意識の高さが評価された。【渋江千春、岩嶋悟】
◇興津小
災害時に孤立する可能性が高い興津小は、防災マップを作成し全戸に配布したり、防災標語を作成。津波への注意を促す「海抜ステッカー」を校区内の電柱に張る活動を続けるうち、子どもたちは町立興津保育園が浸水地域にあることに気付き、高台への移転を同町に提案した。小学生の活動が行政を動かし、同町は移転を決定した。
◇高知工高
高知工業高では停電しても使える非常灯を校内などに設置した。非常灯には太陽電池を利用し、津波を考慮して配電盤を地上から2メートル以上に設置した。生徒が実験機を作成するなど、専門技術を持つ工業高ならではの発想が評価された。「だいじょうぶ賞」は、安心・安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会(会長、国松孝次・元警察庁長官)にちなんだ賞。
◇奨励賞・高知東高
高知東高は今までに、県の防災キャラクターの着ぐるみを使った劇を実施するなどして、防災意識の啓発に取り組んできた。今月20日には、「高校生地震防災ワークショップ」を計画。県内の高校生が参加、避難所生活について話し合う予定だ。
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■「自然と共に」災害学習 大野木場小に「はばタン賞」(2008年12月17日長崎面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、南島原市立大野木場小が被災地での活動を対象にした「はばタン賞」に選ばれた。同賞は、兵庫県の震災復興のマスコットである「はばタン」にちなんだものだ。
同小は91年9月15日の雲仙・普賢岳の火砕流により、校舎が焼失。この災害を後世に継承するため、各学年が年間約35時間かけて災害について学んできた。また、98年から毎年、災害のあった9月15日を「メモリアルデー」とし、当時を知らない児童たちに被災者が体験を語るなどの活動も続けている。
今年度、メモリアルデーに災害学習の成果を発表した5年生は、「自然は恐ろしいけれど、生きる力も与えてくれる大事なもの。これからも自然と共に力強く生きていく」と誓った。【岩嶋悟】














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