2009年12月17日
学校や地域で取り組む防災教育を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」の受賞団体が決まった。小学校、中学校、高校、大学の4部門に計80校・団体が応募。委員9人(委員長=河田惠昭・人と防災未来センター長)による選考の結果、各部門の最優秀賞にあたる「ぼうさい大賞」4点(うち1点はグランプリ)と優秀賞4点、奨励賞6点、被災地での活動を対象にした「はばタン賞」3点、安心安全なまちづくりを目指す「だいじょうぶ」キャンペーンにちなんで防犯活動にも応用できる取り組みを対象にした「だいじょうぶ賞」1点が選ばれた。来月10日、兵庫県公館(神戸市)で表彰式と発表会を開く。
■グランプリに山口・水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊 (2009年12月17日毎日新聞大阪朝刊)
◇水害体験、絵本に
優れた防災教育の取り組みを顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県など主催)でグランプリに輝いた「水の自遊人(じゆうじん)しんすいせんたいアカザ隊」の活動拠点の山口県防府市は、今年7月、死者14人を出す豪雨災害に見舞われた。子どもたちで構成する隊員は自然の猛威を目の当たりにして、受賞を喜ぶ一方「防災を考えるきっかけを、もっと作っていきたい」との思いを強くしている。
元々は川遊びグループで「アカザ」は魚の名前から付けた。05年、お年寄りから過去の水害の話を聞き、防災について考え始めた。現在、約20人の小学生を中心に、市内に住む園児から中学生まで計約30人が所属。河川の危険個所を定期的に調べたり、手話を簡単にした災害時用の「ぼうさいサイン」を聴覚障害者と一緒に作ってきた。
今回の豪雨災害に接して、中学生のある女子隊員は「同級生が床上浸水の被害に遭ったが、何て声をかけたらいいかも分からなかった」と振り返る。
自分たちにできることは、語り継ぎ、忘れないこと――。みんなで話し合い、今回の災害から学んだことを伝える新聞と絵本の作製を決めた。中学生隊員が、被災地入りした調査員や大学教授らを取材。「いつまでも安全なまちであってほしい」と願う牟礼小3年の伊藤槙子さん(9)ら小学生隊員も先輩から話を聞き、紙上に感想を書き留める予定。来春の完成を目指す。
隊のリーダーで牟礼中3年の吉野智美さん(15)は「うれしい。地域の人たちと、これからやるべきことを考えていきたい」と新たな目標を描いていた。【脇山隆俊、写真も】
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■高校の部大賞に県立宮古工業高校、中学の部優秀賞に釜石市立釜石東中学校 (2009年12月17日岩手面)
◇大賞・宮古工「命のため続けて良かった」
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、今年度の高校部門の最高賞「ぼうさい大賞」に県立宮古工業高校(宮古市)、中学校部門の優秀賞に釜石市立釜石東中学校がそれぞれ選ばれた。
宮古工高は05年度から、機械科の3年生が制作してきた津波発生模型の取り組みが、住民の意識を変え、行政を動かした点が高く評価された。地元・宮古湾周辺の模型は、授業での活用を超え、近隣の小中学校や地域行事でも生徒によって実演・披露され、住民らが津波を知る最良の教材になった。
指導した山野目弘・実習教諭は「過去の津波被害の記憶が風化する中、命のために続けてきた取り組みが認められ良かった」と声を弾ませた。
◇優秀賞・釜石東中「アイデア評価うれしい」
釜石東中は昨年度から2年間、市の防災教育プログラム開発の協力校指定を受けた。自宅などから避難したことが一目で分かる「安否札」を100軒分、作成し、生徒が主に1人暮らしの高齢者宅に配布。地域に高齢者が多く住んでいることを知った生徒は、地域社会の一員として自覚も高まったという。
防災教育担当の森本晋也教諭は「安否札は2年生の女子生徒のアイデアから生まれたもので、それが評価されてとてもうれしい」と喜んだ。【青木絵美、玉木達也】
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■東北福祉大学「Withボランティア」が奨励賞、丸森町立丸森東中学校が「はばタン賞」を受賞 (2009年12月17日宮城面)
防災教育・活動に取り組む学生や子供をたたえる「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、東北福祉大学(仙台市青葉区)学生ボランティアサークル「With ボランティア」が今年度の奨励賞、丸森町立丸森東中学校が「はばタン賞」を受賞した。いずれも防災を通じ、地域づくりを目指す姿勢が高い評価を集めた。【平川哲也】
◇児童とキャンプ交流――東北福祉大「Withボランティア」
「With ボランティア」は02年設立。現在メンバーは約40人で、8月に「子ども防災キャンプ」を開き、地域の児童たちと防災カルタや自炊で交流した。また、アレルギーのある人でも食べられる非常食レシピ集を開発。地域住民向けに試食会を開き、好評を得た。
メンバーに助言する同大ボランティアセンターの小松洋吉センター長は「地域との緩やかなつながりができたことは、生徒たちの財産。受賞を励みにしてほしい」と話した。
◇地域訓練を担う――丸森東中
丸森東中は5月、49人の生徒と学校支援組織「丸東・改援隊」が主体となって地域防災訓練を実施した。平日の日中に大規模な地震が発生したことを想定し、避難所の開設や炊き出しで住民と学校が連携。少子・高齢化が進む地域では、中学生が防災の担い手となることを立証した。
高橋教義校長は、訓練を機に、地域のお年寄りが学校に顔を出すようになったことを挙げ、「生徒たちも『地域が活性化した』と自信を持ち始めている。この受賞がさらなる自信につながれば」と話した。
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■徳島市津田中学校が大賞受賞 (2009年12月17日徳島面)
◇地域に育まれた行動力を評価
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、今年度の中学校部門の最高賞「ぼうさい大賞」に徳島市津田中学校が選ばれた。05年度から校区住民とのつながりを大切にした防災学習を続け、育(はぐく)まれた行動力が高い評価につながった。担当の小西正志教諭は「評価されることで、地域全体の防災意識高揚にもなり、うれしい」と話した。
今年は、総合的な学習の時間で「防災」を選んだ2年生35人が活動。夏休みに、校区を1軒ずつ回って災害への備えや、県が想定する地震発生時の津波予想の認知度を調査した。8月には、生徒の一部が豪雨災害のあった岡山県美作市で復旧作業に参加。10月には、近くの幼稚園と小学校で、生徒自身が先生役となり、地震のメカニズムなどを分かりやすく解説する出前授業を行った。
ぼうさい大賞受賞に、生徒らは「地域の人の協力のおかげ」と喜んだ。復旧ボランティアで、現地の住民から感謝の言葉をもらったという中村俊之君(13)は「人を助けることの大切さが分かった」。渡辺礼華さん(14)も「地域の人に備えの必要性を分かってもらえるよう活動を続けたい」と話した。【青木絵美】
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■中条村立中条小学校に奨励賞 (2009年12月17日長野面)
◇公園の砂防設備を調査、学会で発表
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、中条村立中条小が今年度の奨励賞に選ばれた。身近な公園内の砂防設備を現地調査し、専門的な学会で発表したことが高く評価された。指導した教諭の西沢浩さんは「身近な場所にある防災設備を地域住民に再発見してもらい、防災意識が高まってほしい」と話している。
長野市西部の中条村では傾斜地が多く、95年の豪雨災害で大規模な地滑りが発生した。中条小近くでも被害があり、災害後には、地滑りを防ぐ設備を備えた公園が整備された。
児童らは総合的学習の一環で、この公園に着目。斜面の地盤を固めるアンカー工や地下水を抜くための井戸(直径約3メートル、深さ約10メートル)などの設備を調査した。さらに、同村周辺で地滑りが発生しやすい原因を地質の特徴から分析した。 その成果は昨年10月に長野市内であった日本地すべり学会中部支部のシンポジウムで発表した。校内の総合学習の発表会でも、調査結果を新聞の形で掲示し、訪れた地域住民に紹介した。【遠藤孝康】
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■藤枝市立藤枝中央小学校PTAが奨励賞受賞 (2009年12月17日静岡面)
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、藤枝市立藤枝中央小PTAが今年度の奨励賞に選ばれた。児童が保護者と一緒に、実践的な防災学習を行う取り組みが高く評価された。鈴木邦昭・PTA会長は「受賞は今後の励みになる。学校という場を通して、保護者も子どもと一緒に地域の防災について考えてほしい」と話している。
東海地震の発生時には、藤枝市でも被害が出ると想定され、藤枝中央小の周辺もがけ崩れや土石流の危険がある。同小では地域住民の防災意識を高めようと、PTAが中心になって07年から防災学習会を始めた。
今年11月の防災学習会では、負傷者への応急処置や通学路の安全、起震車体験など13のブースを設置。児童と保護者が、登校区別に21グループに分かれ、医療関係者らの指導で体験型の防災学習を行った。
保護者からも「親子で身の回りの防災対策を見直せた」という声が届いたという。【遠藤孝康】
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■県立日進高校に奨励賞 (2009年12月17日愛知面)
◇「防災カルタ」製作 地域住民と避難所体験も
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、県立日進高校(日進市)が今年度の奨励賞に選ばれた。子どもが楽しみながら学べる「防災カルタ」の製作や、地域住民と一緒に避難所体験などの活動を続けていることが評価された。指導した外山(とやま)恵子・養護教諭は「受賞は生徒たちの励みになる。これからも楽しみながら防災教育を続けたい」と話している。
同高は04年から、防災教育を始めた。きっかけは、この年同高へ赴任した外山教諭の「生徒たちに何かを成し遂げるやりがいを感じてほしい」という思いだった。ぼうさい甲子園の募集を知り、被災時に取るべき行動を踊って身につける「防災サンバ」や、防災と英単語をともに学べる「ぼうたん」などを生徒有志らで作った。
09年度は、防災カルタ(縦80センチ、横60センチ)を製作。3年生の川島麻梨乃さんは「小さい子が親しみやすいよう、きれいな色遣いや絵のパターンが単調にならないよう心がけた」。保育所や小学校で教材として活用する。また簡易担架を毛布と竹で作る方法を収録したDVDも作った。
小学校・保育所での活動は評判となり、地域の防災訓練に呼ばれたり、避難所体験に住民が参加するなどの広がりが生まれた。炊き出しを振る舞う生徒たちの姿に、住民の間では「地震が起きたら日進高校へ」と言われ、頼りにされているという。【野田武】
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■奨励賞に県立彦根工業高校の都市工学科 (2009年12月17滋賀面)
◇「かまどベンチ」普及、災害時には炊き出し用
防災教育に取り組む子どもや学生を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、財団法人・ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)の受賞団体が16日発表された。県内からは災害時に炊き出し用のかまどにもなる「防災かまどベンチ」の普及活動をしている県立彦根工業高校(彦根市南川瀬町)の都市工学科が高校の部で奨励賞に選ばれた。【松井圀夫】
同科は、ものづくり教育と地域貢献を目指して昨秋から「防災」をテーマに活動。高校グラウンドにかまどベンチの試作品を完成させた後、市立若葉、城陽両小学校▽極楽寺町ひだまり公園▽金剛寺町民グラウンドなどに計8基を設置。他にも自治会などから予約を受けている。
2、3年生計14人の「防災研究班」を中心に活動。生徒たちが現地に出向き、児童や地域の人たちと協力して設置し、防災知識を深めるのに一役買っている。かまどベンチは幅1・8メートル、奥行き60センチ、高さ35~40センチ。普段はベンチとして使い、災害時に座板を外すと2口のかまどが現れ、まきで炊き出しができる。
研究班リーダーの北川竜也君(18)=3年=は「僕たちの活動が認められ、とてもうれしい」と大喜び。指導している都市工学科長の田中良典教諭(41)は「活動を通じて生徒や児童、地域の人たちの防災意識の高揚につながり、交流も深まっている。防災かまどの作り方を全国に発信し、防災訓練に活用したり、万一の災害時に備える態勢作りのお役に立ちたい」と話している。
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■5校が団体入賞 (2009年12月17兵庫面)
全国の小中高大生らの防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、県内からは造形絵画教室「アトリエ太陽の子」(神戸市)が小学校、県立淡路高が高校、地球防災隊(同市)が大学の各部で優秀賞に輝いた。また、芦屋市立精道小と「震災犠牲者聞き語り調査会」(神戸市)がいずれも「はばタン賞」に選ばれた。【小川信、南文枝、小坂剛志】
◇優秀賞・県立淡路高校――被災体験聞き震災学ぶ
淡路市富島の県立淡路高校(前川朋幸校長)は、阪神大震災の震源地に最も近い高校として、学校を挙げて防災教育に取り組む。選択科目「防災と心のケア」の2、3年生は、地域住民から被災体験を聞くなどして震災への理解を深めている。
昨年度は20人が履修。地震などを題材に自らストーリーを考え、6種類の紙芝居を制作した。ミャンマーのサイクロンや中国・四川大地震の被災地に、励ましの寄せ書き(縦1メートル、横2メートル)も送った。
今年度の21人は、地元・富島地区の住民や元消防団員らに被災、復興状況などを聞くアンケートを実施。発表会などを通じて地域に還元する。3年の平岩涼さん(18)は「災害が起きた時の備えについて真剣に考えるようになった」。森康成教諭(60)は「知識を身に着け、災害時は中心的な役割を果たしてほしい」と話した。
◇優秀賞・地球防災隊――園児に絵本で啓発
「地球防災隊」は08年、県立舞子高環境防災科1期生ら5人が、防災教育の担い手を増やそうと設立。県内外の幼稚園などで防災教育に取り組んでいる。
楽しく防災を学んでもらおうと、紙芝居や人形劇を制作。歌やクイズも取り入れ、子どもを飽きさせない工夫もしている。「学んだことをおうちの人にも教えてあげてね」と、家庭で防災を話題にしてもらうことを目指している。
担い手を増やすため08年12月、保育士を目指す学生を対象に防災セミナーを行い、意見交換を重ねて教材用の絵本「こめたろうものがたり」も作った。参加者の中には「活動に参加したい」と話す学生もいたという。 代表の神戸学院大4年、河田のどかさん(22)=神戸市須磨区=は「受賞は光栄です。幼稚園に配布する教材を増やし、防災教育を実践する保育士を育てたい」と話している。
◇優秀賞・アトリエ太陽の子――命の尊さ絵で伝え
「アトリエ太陽の子」は、神戸市や阪神間の幼稚園児から高校生まで約400人が通う。阪神大震災で通っていた女児2人が犠牲になり、5年前から防災への取り組みを本格化。中国・四川大地震や佐用町豪雨災害の被災地の子どもらに、復興のシンボルとなったヒマワリなどを描いて送る支援活動も行った。
今年1月、子どもらに6434本のヒマワリを描いてもらう「命のヒマワリを咲かせましょう」を開始。幼稚園などで制作を指導し、約2000本が集まった。アトリエ主宰の中嶋洋子さん(57)は「生きたくても生きられなかった人たちのことを忘れずにいたい。取り組みを通して、子どもたちは命の尊さに気付き成長している」。今後も、世界に平和と笑顔を運ぶ芸術の可能性に挑戦し続ける。
◇はばタン賞・芦屋市立精道小学校
芦屋市立精道小は、6年生児童が被災の様子を調べて5年生に伝える「語り継ぐ会」の活動に取り組む。今年の会は17日に開催される予定で、16日には6年生同士で研究テーマを報告し合う学年発表会が開かれた。児童らは、地震のメカニズム▽避難所▽地震後の生活――など12グループに分かれ成果を報告。「命の大切さ」を調べたグループは児童を亡くした教師から話を聞き「取り返しのつかない命を大切にしましょう」と呼びかけた。
◇はばタン賞・震災犠牲者聞き語り調査会
神戸大(神戸市灘区)の学生らでつくる「震災犠牲者聞き語り調査会」は、遺族から聞き取り調査を行ってきた。「生きた証しを残したい」という設立時(98年)の思いから、361人に話を聞いた。内容を基に、故人の歴史や被災状況をまとめ遺族に手渡す。一部は「人と防災未来センター」(中央区)で公開。大学院1年の三田博貴さん(23)、中北衣美さん(22)は「遺族に励まされ続けてこられた。命や助け合いの大切さを伝えたい」。
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■紀の川市立荒川中学校に奨励賞 (2009年12月17和歌山面)
◇地域と一体、活動を評価
子供や学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、紀の川市桃山町元の市立荒川中学校が奨励賞に選ばれた。地域と学校が一体となった活動が高く評価された。
同校は1月から、地震や防災の知識を伝える校内放送「あらかわ防災ステーション」を始めた。生徒と住民が一緒に脚本作りとDJを務め、避難所のトイレ事情や普段から決めておくことなどを対話形式で番組にまとめ、3月までに43回放送した。第2弾として9月から始めた放送は地域の2小学校でも活用され、輪が広がっている。
8月には神戸市を訪ね、「人と防災未来センター」(同市中央区)などを見学し、95年1月の阪神大震災で両親と妹の夫を亡くした同市東灘区の被災者にインタビュー。9月の放送に盛り込んだ。
同校3年の増田智也君(15)は「自分たちのやってきたことが認められうれしい。放送をきっかけに防災に関心を持つ人が増えればいい」と話している。【藤顕一郎】
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■県立佐伯豊南高校が「だいじょうぶ賞」受賞 (2009年12月17大分面)
「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、財団法人・ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、県内からは佐伯市の県立佐伯豊南高校が「だいじょうぶ賞」に選ばれた。同校は、街頭で「防災意識調査」を実施し、その結果を県に提出しており、こうした活動が審査員から高い評価を得た。
防災意識調査は05年3月から07年12月、生徒会とボランティア部のレオクラブが実施した。同クラブのメンバーの一人、小野大介さん(17)=3年=は、入学時から調査結果の集計に当たるなど活動に携わってきた。「先輩から受け継いできた活動で受賞できてうれしい。後輩たちには今後も継続してほしい」と胸を張った。
活動の中心は、被災地へ義援金を贈るための街頭募金。年間約30回行い、毎回10~20人が参加する。新しくレオクラブ代表になった朝井浩子さん(16)=2年=は「1人でやったことではなく、みんなでやってもらった賞だけにうれしい。福祉施設でのボランティアなど活動の幅を広げていけたら」と話している。
先輩の思いは、確実に後輩へと受け継がれている。【古田健治】
■グランプリに山口・水の自遊人しんすいせんたいアカザ隊 (2009年12月17日毎日新聞大阪朝刊)
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作製中の絵本の原画を手にするアカザ隊の八谷萌絵さん(左)と伊藤槙子さん=防府市江泊の牟礼公民館で15日 |
◇水害体験、絵本に
優れた防災教育の取り組みを顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県など主催)でグランプリに輝いた「水の自遊人(じゆうじん)しんすいせんたいアカザ隊」の活動拠点の山口県防府市は、今年7月、死者14人を出す豪雨災害に見舞われた。子どもたちで構成する隊員は自然の猛威を目の当たりにして、受賞を喜ぶ一方「防災を考えるきっかけを、もっと作っていきたい」との思いを強くしている。
元々は川遊びグループで「アカザ」は魚の名前から付けた。05年、お年寄りから過去の水害の話を聞き、防災について考え始めた。現在、約20人の小学生を中心に、市内に住む園児から中学生まで計約30人が所属。河川の危険個所を定期的に調べたり、手話を簡単にした災害時用の「ぼうさいサイン」を聴覚障害者と一緒に作ってきた。
今回の豪雨災害に接して、中学生のある女子隊員は「同級生が床上浸水の被害に遭ったが、何て声をかけたらいいかも分からなかった」と振り返る。
自分たちにできることは、語り継ぎ、忘れないこと――。みんなで話し合い、今回の災害から学んだことを伝える新聞と絵本の作製を決めた。中学生隊員が、被災地入りした調査員や大学教授らを取材。「いつまでも安全なまちであってほしい」と願う牟礼小3年の伊藤槙子さん(9)ら小学生隊員も先輩から話を聞き、紙上に感想を書き留める予定。来春の完成を目指す。
隊のリーダーで牟礼中3年の吉野智美さん(15)は「うれしい。地域の人たちと、これからやるべきことを考えていきたい」と新たな目標を描いていた。【脇山隆俊、写真も】
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■高校の部大賞に県立宮古工業高校、中学の部優秀賞に釜石市立釜石東中学校 (2009年12月17日岩手面)
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安否札を住民に手渡してまわる生徒ら=釜石東中提供 |
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、今年度の高校部門の最高賞「ぼうさい大賞」に県立宮古工業高校(宮古市)、中学校部門の優秀賞に釜石市立釜石東中学校がそれぞれ選ばれた。
宮古工高は05年度から、機械科の3年生が制作してきた津波発生模型の取り組みが、住民の意識を変え、行政を動かした点が高く評価された。地元・宮古湾周辺の模型は、授業での活用を超え、近隣の小中学校や地域行事でも生徒によって実演・披露され、住民らが津波を知る最良の教材になった。
指導した山野目弘・実習教諭は「過去の津波被害の記憶が風化する中、命のために続けてきた取り組みが認められ良かった」と声を弾ませた。
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今年10月、地元小学校の児童を前に、高校生が行った疑似津波の実演=宮古工高提供 |
釜石東中は昨年度から2年間、市の防災教育プログラム開発の協力校指定を受けた。自宅などから避難したことが一目で分かる「安否札」を100軒分、作成し、生徒が主に1人暮らしの高齢者宅に配布。地域に高齢者が多く住んでいることを知った生徒は、地域社会の一員として自覚も高まったという。
防災教育担当の森本晋也教諭は「安否札は2年生の女子生徒のアイデアから生まれたもので、それが評価されてとてもうれしい」と喜んだ。【青木絵美、玉木達也】
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■東北福祉大学「Withボランティア」が奨励賞、丸森町立丸森東中学校が「はばタン賞」を受賞 (2009年12月17日宮城面)
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夏の「子ども防災キャンプ」で、人形劇を通じて参加する子供たちに地震の恐さを伝える学生ら=Withボランティア提供 |
◇児童とキャンプ交流――東北福祉大「Withボランティア」
「With ボランティア」は02年設立。現在メンバーは約40人で、8月に「子ども防災キャンプ」を開き、地域の児童たちと防災カルタや自炊で交流した。また、アレルギーのある人でも食べられる非常食レシピ集を開発。地域住民向けに試食会を開き、好評を得た。
メンバーに助言する同大ボランティアセンターの小松洋吉センター長は「地域との緩やかなつながりができたことは、生徒たちの財産。受賞を励みにしてほしい」と話した。
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丸森東中は5月、49人の生徒と学校支援組織「丸東・改援隊」が主体となって地域防災訓練を実施した。平日の日中に大規模な地震が発生したことを想定し、避難所の開設や炊き出しで住民と学校が連携。少子・高齢化が進む地域では、中学生が防災の担い手となることを立証した。
高橋教義校長は、訓練を機に、地域のお年寄りが学校に顔を出すようになったことを挙げ、「生徒たちも『地域が活性化した』と自信を持ち始めている。この受賞がさらなる自信につながれば」と話した。
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■徳島市津田中学校が大賞受賞 (2009年12月17日徳島面)
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今年の活動記録をまとめた写真集を見ながら、受賞を喜ぶ生徒ら |
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、今年度の中学校部門の最高賞「ぼうさい大賞」に徳島市津田中学校が選ばれた。05年度から校区住民とのつながりを大切にした防災学習を続け、育(はぐく)まれた行動力が高い評価につながった。担当の小西正志教諭は「評価されることで、地域全体の防災意識高揚にもなり、うれしい」と話した。
今年は、総合的な学習の時間で「防災」を選んだ2年生35人が活動。夏休みに、校区を1軒ずつ回って災害への備えや、県が想定する地震発生時の津波予想の認知度を調査した。8月には、生徒の一部が豪雨災害のあった岡山県美作市で復旧作業に参加。10月には、近くの幼稚園と小学校で、生徒自身が先生役となり、地震のメカニズムなどを分かりやすく解説する出前授業を行った。
ぼうさい大賞受賞に、生徒らは「地域の人の協力のおかげ」と喜んだ。復旧ボランティアで、現地の住民から感謝の言葉をもらったという中村俊之君(13)は「人を助けることの大切さが分かった」。渡辺礼華さん(14)も「地域の人に備えの必要性を分かってもらえるよう活動を続けたい」と話した。【青木絵美】
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■中条村立中条小学校に奨励賞 (2009年12月17日長野面)
◇公園の砂防設備を調査、学会で発表
子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、中条村立中条小が今年度の奨励賞に選ばれた。身近な公園内の砂防設備を現地調査し、専門的な学会で発表したことが高く評価された。指導した教諭の西沢浩さんは「身近な場所にある防災設備を地域住民に再発見してもらい、防災意識が高まってほしい」と話している。
長野市西部の中条村では傾斜地が多く、95年の豪雨災害で大規模な地滑りが発生した。中条小近くでも被害があり、災害後には、地滑りを防ぐ設備を備えた公園が整備された。
児童らは総合的学習の一環で、この公園に着目。斜面の地盤を固めるアンカー工や地下水を抜くための井戸(直径約3メートル、深さ約10メートル)などの設備を調査した。さらに、同村周辺で地滑りが発生しやすい原因を地質の特徴から分析した。 その成果は昨年10月に長野市内であった日本地すべり学会中部支部のシンポジウムで発表した。校内の総合学習の発表会でも、調査結果を新聞の形で掲示し、訪れた地域住民に紹介した。【遠藤孝康】
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■藤枝市立藤枝中央小学校PTAが奨励賞受賞 (2009年12月17日静岡面)
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11月の防災学習会でAED(自動体外式除細動器)の使い方を学ぶ児童ら=藤枝中央小提供 |
東海地震の発生時には、藤枝市でも被害が出ると想定され、藤枝中央小の周辺もがけ崩れや土石流の危険がある。同小では地域住民の防災意識を高めようと、PTAが中心になって07年から防災学習会を始めた。
今年11月の防災学習会では、負傷者への応急処置や通学路の安全、起震車体験など13のブースを設置。児童と保護者が、登校区別に21グループに分かれ、医療関係者らの指導で体験型の防災学習を行った。
保護者からも「親子で身の回りの防災対策を見直せた」という声が届いたという。【遠藤孝康】
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■県立日進高校に奨励賞 (2009年12月17日愛知面)
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子どもや学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、県立日進高校(日進市)が今年度の奨励賞に選ばれた。子どもが楽しみながら学べる「防災カルタ」の製作や、地域住民と一緒に避難所体験などの活動を続けていることが評価された。指導した外山(とやま)恵子・養護教諭は「受賞は生徒たちの励みになる。これからも楽しみながら防災教育を続けたい」と話している。
同高は04年から、防災教育を始めた。きっかけは、この年同高へ赴任した外山教諭の「生徒たちに何かを成し遂げるやりがいを感じてほしい」という思いだった。ぼうさい甲子園の募集を知り、被災時に取るべき行動を踊って身につける「防災サンバ」や、防災と英単語をともに学べる「ぼうたん」などを生徒有志らで作った。
09年度は、防災カルタ(縦80センチ、横60センチ)を製作。3年生の川島麻梨乃さんは「小さい子が親しみやすいよう、きれいな色遣いや絵のパターンが単調にならないよう心がけた」。保育所や小学校で教材として活用する。また簡易担架を毛布と竹で作る方法を収録したDVDも作った。
小学校・保育所での活動は評判となり、地域の防災訓練に呼ばれたり、避難所体験に住民が参加するなどの広がりが生まれた。炊き出しを振る舞う生徒たちの姿に、住民の間では「地震が起きたら日進高校へ」と言われ、頼りにされているという。【野田武】
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■奨励賞に県立彦根工業高校の都市工学科 (2009年12月17滋賀面)
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受賞を喜ぶ県立彦根工業高校都市工学科の「防災研究班」の生徒たち |
防災教育に取り組む子どもや学生を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、財団法人・ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)の受賞団体が16日発表された。県内からは災害時に炊き出し用のかまどにもなる「防災かまどベンチ」の普及活動をしている県立彦根工業高校(彦根市南川瀬町)の都市工学科が高校の部で奨励賞に選ばれた。【松井圀夫】
同科は、ものづくり教育と地域貢献を目指して昨秋から「防災」をテーマに活動。高校グラウンドにかまどベンチの試作品を完成させた後、市立若葉、城陽両小学校▽極楽寺町ひだまり公園▽金剛寺町民グラウンドなどに計8基を設置。他にも自治会などから予約を受けている。
2、3年生計14人の「防災研究班」を中心に活動。生徒たちが現地に出向き、児童や地域の人たちと協力して設置し、防災知識を深めるのに一役買っている。かまどベンチは幅1・8メートル、奥行き60センチ、高さ35~40センチ。普段はベンチとして使い、災害時に座板を外すと2口のかまどが現れ、まきで炊き出しができる。
研究班リーダーの北川竜也君(18)=3年=は「僕たちの活動が認められ、とてもうれしい」と大喜び。指導している都市工学科長の田中良典教諭(41)は「活動を通じて生徒や児童、地域の人たちの防災意識の高揚につながり、交流も深まっている。防災かまどの作り方を全国に発信し、防災訓練に活用したり、万一の災害時に備える態勢作りのお役に立ちたい」と話している。
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■5校が団体入賞 (2009年12月17兵庫面)
全国の小中高大生らの防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」=毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催=で、県内からは造形絵画教室「アトリエ太陽の子」(神戸市)が小学校、県立淡路高が高校、地球防災隊(同市)が大学の各部で優秀賞に輝いた。また、芦屋市立精道小と「震災犠牲者聞き語り調査会」(神戸市)がいずれも「はばタン賞」に選ばれた。【小川信、南文枝、小坂剛志】
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淡路市富島の県立淡路高校(前川朋幸校長)は、阪神大震災の震源地に最も近い高校として、学校を挙げて防災教育に取り組む。選択科目「防災と心のケア」の2、3年生は、地域住民から被災体験を聞くなどして震災への理解を深めている。
昨年度は20人が履修。地震などを題材に自らストーリーを考え、6種類の紙芝居を制作した。ミャンマーのサイクロンや中国・四川大地震の被災地に、励ましの寄せ書き(縦1メートル、横2メートル)も送った。
今年度の21人は、地元・富島地区の住民や元消防団員らに被災、復興状況などを聞くアンケートを実施。発表会などを通じて地域に還元する。3年の平岩涼さん(18)は「災害が起きた時の備えについて真剣に考えるようになった」。森康成教諭(60)は「知識を身に着け、災害時は中心的な役割を果たしてほしい」と話した。
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紙芝居を使って子どもたちに防災を伝える地球防災隊のメンバー=河田のどかさん提供 |
「地球防災隊」は08年、県立舞子高環境防災科1期生ら5人が、防災教育の担い手を増やそうと設立。県内外の幼稚園などで防災教育に取り組んでいる。
楽しく防災を学んでもらおうと、紙芝居や人形劇を制作。歌やクイズも取り入れ、子どもを飽きさせない工夫もしている。「学んだことをおうちの人にも教えてあげてね」と、家庭で防災を話題にしてもらうことを目指している。
担い手を増やすため08年12月、保育士を目指す学生を対象に防災セミナーを行い、意見交換を重ねて教材用の絵本「こめたろうものがたり」も作った。参加者の中には「活動に参加したい」と話す学生もいたという。 代表の神戸学院大4年、河田のどかさん(22)=神戸市須磨区=は「受賞は光栄です。幼稚園に配布する教材を増やし、防災教育を実践する保育士を育てたい」と話している。
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「アトリエ太陽の子」は、神戸市や阪神間の幼稚園児から高校生まで約400人が通う。阪神大震災で通っていた女児2人が犠牲になり、5年前から防災への取り組みを本格化。中国・四川大地震や佐用町豪雨災害の被災地の子どもらに、復興のシンボルとなったヒマワリなどを描いて送る支援活動も行った。
今年1月、子どもらに6434本のヒマワリを描いてもらう「命のヒマワリを咲かせましょう」を開始。幼稚園などで制作を指導し、約2000本が集まった。アトリエ主宰の中嶋洋子さん(57)は「生きたくても生きられなかった人たちのことを忘れずにいたい。取り組みを通して、子どもたちは命の尊さに気付き成長している」。今後も、世界に平和と笑顔を運ぶ芸術の可能性に挑戦し続ける。
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写真やパネルを使って当時の避難所の様子を伝える児童ら=芦屋市立精道小で |
芦屋市立精道小は、6年生児童が被災の様子を調べて5年生に伝える「語り継ぐ会」の活動に取り組む。今年の会は17日に開催される予定で、16日には6年生同士で研究テーマを報告し合う学年発表会が開かれた。児童らは、地震のメカニズム▽避難所▽地震後の生活――など12グループに分かれ成果を報告。「命の大切さ」を調べたグループは児童を亡くした教師から話を聞き「取り返しのつかない命を大切にしましょう」と呼びかけた。
◇はばタン賞・震災犠牲者聞き語り調査会
神戸大(神戸市灘区)の学生らでつくる「震災犠牲者聞き語り調査会」は、遺族から聞き取り調査を行ってきた。「生きた証しを残したい」という設立時(98年)の思いから、361人に話を聞いた。内容を基に、故人の歴史や被災状況をまとめ遺族に手渡す。一部は「人と防災未来センター」(中央区)で公開。大学院1年の三田博貴さん(23)、中北衣美さん(22)は「遺族に励まされ続けてこられた。命や助け合いの大切さを伝えたい」。
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■紀の川市立荒川中学校に奨励賞 (2009年12月17和歌山面)
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これまでに収録したテープやCDを手に受賞を喜ぶ生徒ら=紀の川市で |
子供や学生の防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)で、紀の川市桃山町元の市立荒川中学校が奨励賞に選ばれた。地域と学校が一体となった活動が高く評価された。
同校は1月から、地震や防災の知識を伝える校内放送「あらかわ防災ステーション」を始めた。生徒と住民が一緒に脚本作りとDJを務め、避難所のトイレ事情や普段から決めておくことなどを対話形式で番組にまとめ、3月までに43回放送した。第2弾として9月から始めた放送は地域の2小学校でも活用され、輪が広がっている。
8月には神戸市を訪ね、「人と防災未来センター」(同市中央区)などを見学し、95年1月の阪神大震災で両親と妹の夫を亡くした同市東灘区の被災者にインタビュー。9月の放送に盛り込んだ。
同校3年の増田智也君(15)は「自分たちのやってきたことが認められうれしい。放送をきっかけに防災に関心を持つ人が増えればいい」と話している。【藤顕一郎】
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■県立佐伯豊南高校が「だいじょうぶ賞」受賞 (2009年12月17大分面)
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防災意識調査は05年3月から07年12月、生徒会とボランティア部のレオクラブが実施した。同クラブのメンバーの一人、小野大介さん(17)=3年=は、入学時から調査結果の集計に当たるなど活動に携わってきた。「先輩から受け継いできた活動で受賞できてうれしい。後輩たちには今後も継続してほしい」と胸を張った。
活動の中心は、被災地へ義援金を贈るための街頭募金。年間約30回行い、毎回10~20人が参加する。新しくレオクラブ代表になった朝井浩子さん(16)=2年=は「1人でやったことではなく、みんなでやってもらった賞だけにうれしい。福祉施設でのボランティアなど活動の幅を広げていけたら」と話している。
先輩の思いは、確実に後輩へと受け継がれている。【古田健治】



















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