2011年1月11日
学校や地域で取り組む防災教育・活動を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)の表彰式と発表会が9日、神戸市中央区の兵庫県公館で開かれた。約300人が参加、最高賞のグランプリに輝いた徳島市津田中などが活動内容を発表した。(1月下旬に特集を掲載予定)
今回は小学生、中学生、高校生、大学生の4部門に計101団体の応募があり、18団体が入賞。グランプリとぼうさい大賞、優秀賞の8団体が防災教育の取り組みについて発表した。また、昨年1月のハイチ大地震で被災したハイチ人留学生と、昨年10月に豪雨災害があった奄美大島(鹿児島県)を訪ねた兵庫県立舞子高環境防災科の生徒が特別参加して被災地の現状などを報告した。【堀江拓哉】
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「母国復興の担い手に」 ハイチ大地震、被災留学生決意語る
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スティーブ・ジャンピエールさん(20)とレイモン・ルイさん(24)。昨年1月12日のハイチ大地震で、首都ポルトープランスで被災、ジャンピエールさんは父親や叔母4人を亡くし、ルイさんは母親を亡くした。昨秋から、あしなが育英会(東京都)の推薦で関西大(大阪府吹田市)に留学、日本語などを学んでおり、この日は日本語で発表した。留学後、体験を大勢の前で話すのは初めてという。
ジャンピエールさんは「家、学校、病院などが破壊され、多くの物質的な損害があった」と一言ずつかみしめるように話した。ルイさんは「洗濯している時地震が起き、家から外に飛び出すと、周りのほとんどの建物がつぶれていた」「がれきの下で5歳の女の子が死んでいくのを目の当たりにした」と話し、「でも、余震が続き何もできなかった」と悔しさをにじませた。
2人は将来についても夢を語った。農業学や環境技術を学びたいというジャンピエールさんは「私には祖国ハイチを助ける責任があることを無視するわけにはいかない」と力を込めた。ルイさんは「地震のリスクが高い地域に関する研究に興味がある。地震の時にいかに行動すべきかをきちんと学んだ人がたくさんいれば、とても希望が持てるから」と話し、会場から大きな拍手が送られた。 。
(毎日新聞 2011年1月10日 大阪朝刊)






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