「これからも、防災に取り組む学生同士、心と心でつながっていこう」――。神戸市の兵庫県公館で8日行われた今年度のぼうさい甲子園発表会では、東日本大震災の被災地の児童・生徒が活動を発表し、震災後東北で支援活動をした兵庫県の生徒・学生が「息の長い支援を続ける」などと「仲間」にエールを送った。阪神大震災から10年になるのを機に始まり、8回目を迎えた「ぼうさい甲子園」。子供たちは、命を守る防災活動や、被災地の支援を続けるという思いを新たにした。【石川貴教、堀江拓哉】
発表会では岩手・宮城両県の被災地の受賞校のうち5校が発表した。小学生の部でぼうさい大賞を受賞した岩手県釜石市立釜石小は全員が無事に避難し、震災後も「命を守り続けよう」と防災活動に取り組んできた。玉田駿佑(しゅんすけ)さん(5年)と石田瑞希(みずき)さん(5年)は震災前から「下校時に大地震が起き、津波が来る」という想定で訓練していたことなどについて発表、東日本大震災当日の体験も話した。
玉田さんは祖父母が経営する仏具店内にいて被災した。目が不自由な祖母の手を引いて高台の寺に避難した。5分後に津波が家や車をのみ込むのを目にし「これからも命を大切にしたい」と発表した。石田さんも津波が工場や家をなぎ倒していった様子を紹介し、「亡くなった人もたくさんいる。津波の恐ろしさを伝えていきたい」と話した。
被災地の子供らの発表を受け、東日本大震災支援特別賞を受賞した神戸の学校・団体などの生徒・学生が登壇してメッセージを送った。神戸学院大(神戸市西区)の学生らによる「あなたの思い出まもり隊」は、津波などで破損した写真を被災地から送ってもらい、パソコンで修整する活動に取り組んでいる。これまで約350件の依頼があった。神戸学院大4年の小池真名美さん(22)は「17年前に兵庫県はたくさんの被害を受けたが、東北の人からも支援を受けた。今度は私たちが(支援を)返す番」と力を込めた。




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