◆講評
◇取り組みのレベル高まる--河田恵昭・選考委員長
審査は「地域性」「独創性」「自主性」「継続性」の四つの観点から検討した。
応募校・団体の活動内容を見ると、東日本大震災の被災地が震災を乗り越え、未来に向けて歩んでいく姿や、次の災害に備えようとする取り組みが多く見られ、子供たちの力強さを感じた。
また、過去に東海・東南海・南海地震が起きた地域でも、今後の災害に備える活動が進化を続けている。被災地への継続的な災害復興支援、地域と学校が一体となって災害経験と教訓を語り継ぐ活動など、さまざまな取り組みが全国で展開され、レベルも年々高まっており、非常に心強い。今後も安全で安心な社会作りに向けた取り組みを継続してほしい。
◆発表者の声
◇宮古市立鍬ケ崎小6年、吉田陽貴君
地域の人たちへの取材で知らなかった津波の様子が更に分かり、地震の時、命を守るために何をするべきか心に刻んだ。将来は、救急救命士になって、多くの人の命を救いたい。
◇徳島市津田中3年、吉田彩夏さん
地域の人たちと一緒に防災を考え、取り組めたのが良かった。私たちの計画案は初期段階。後輩たちが受け継いで、もっと良いものにしてもらいたい。私も防災に関心を持ち続けたい。
◇宮古工業高3年、沼里幸佑さん
宮古市内の電気修理会社に就職する。これまで「津波模型班」で学んだことを生かし、災害が来た時には、会社の人を率先して安全な場所に避難させることができればと思う。
◇岩手県立大学生ボランティアセンター、小原裕也さん
出前授業や事前復興計画など、他校の取り組みはとても勉強になった。受賞を機に防災教育に更に力を入れ、皆で岩手の将来について考えていきたい。
◇釜石市立釜石小5年、大島優生君
東日本大震災で、津波が自分たちの住んでいる地域をどのように襲ったかを詳しく調べている学校の発表が印象に残った。私たちの地域でも、どうだったか調べてみたい。
◇気仙沼市立階上中2年、小野寺将史さん
震災後、父や母に叱られても僕のためだと感謝の気持ちを持てるようになった。心の温かさを大事にして協力する大切さも知った。今回の発表を通じて、多くの人にそんな思いを知ってもらいたい。
◇福島県立磐城高1年、高木栄理子さん
津波模型を使って出前授業を行う宮古工業高など、自分たちの学習成果を地域に伝えていくヒントがたくさんあった。神戸の出会いをきっかけに防災ネットワークを全国に広げたい。




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