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《高校生部門》優秀賞・要旨 毎日農業記録賞

「栃農地域おこしプロジェクト班」--増田三恵子さん(18)

 渡良瀬遊水地は全国一のヨシの湿原。環境に配慮しつつ、ヨシを生かす3年計画のプロジェクトに取り組んだ。雑草化しておりヨシズにできないため、堆肥(たいひ)化を検討。休耕田に水を張った中に入れて水分を吸収させたり、米ぬかを混ぜた熟成方法など試行を重ね大量生産化に結びつけた。さらに、ヨシ堆肥でどんぐりの苗を育て、渡良瀬上流で公害の原点・旧足尾銅山周辺に植え、里山をよみがえらせる試みも始めた。

ますだ・みえこ
鉱害問題発祥の地、旧足尾銅山の下流に生えるヨシを発酵させ、推肥にした。演劇部にも所属。「人を感動させるのが好き。将来は役者になりたい」と話す。演劇と両立させながら、旧足尾銅山に緑をよみがえらせる活動を続けるつもりだ。

「あきしまささげに魅せられて」--飯村祥伍さん(17)

 あきしまささげは飛騨地方の伝統野菜。高校で研究を始めたところ、収穫作業の大変さ、品質のばらつき、虫害といった課題が分かり、生産も減っていた。いくつかの方法で栽培したものの「思うような結果は得られ」ていない。農村の高齢化、過疎化を解決するには、無農薬で栽培できるなどの特徴を持った伝統野菜が果たす役割は大きい。育種や栽培技術の面から作りやすいものに変え、守っていくことに貢献したい。

いいむら・しょうご
飛騨高山高校園芸科学科園芸技術コースで野菜の栽培技術を学ぶ。2年生の時に伝統野菜に興味を持ち、紫の縞模様が美しいインゲン「あきしまささげ」の栽培技術を研究。農業高校の先生になるのが夢。会社員の父と母、妹の4人暮らし。

「私の夢 都市型小規模養蜂家+α」--塩谷晶子さん(18)

 クラブ活動でミツバチを飼っている。生き物のドラマに感動し、時にやりきれない思いもする。作業上仕方なく殺すこともあるから。幼稚園と小学校に出前授業に行き蜂蜜(はちみつ)搾りをした。「一瓶の蜂蜜にどれだけの命が詰まっているか考えてね」と言うと、子供たちも驚いたようだった。大阪で小規模な養蜂家になろうと思う。教育機関や福祉施設で蜂蜜搾りをするとともに、ハチが飛び回れる都市空間の創造が夢です。

しおたに・あきこ
1980年、大阪市生まれ。中学時代から華道を始め、好きな花を極めたいと大阪府立園芸高校フラワーファクトリ科へ進学した。将来は中学の技術教諭として植物の栽培などの楽しさを子どもたちに教える傍ら、趣味で養蜂を続けたいという。