家は稲作と繁殖牛を飼う兼業農家。農業に魅力は一つも感じなかった。牛の出産も手伝わされたが、かえって食べるために産ませ育てることに釈然としない気持ちに。農業系高校に進学し、研修先の畜産農家で「肉という形で人間は牛の命をもらう」と聞き、「命を育て命をつなぐ」畜産はすばらしい、と感じた。兼業農家を継ぐのではなく、進学しいつか育てた牛が多くの人の命になるよう家畜の授精師になろうと思う。
のむら・ひとし
島根県益田市在住。生物生産工学科に在籍。両親と祖母、姉、弟の5人家族で、中学から続けているサッカーではミッドフィルダー。郷土芸能の石見神楽に取り組んでおり、地元の社中に所属して、祭礼などでは勇壮な神楽を披露している。
「佐賀で誰も作っていない農作物」を作る。それが専業農家の父と「もうかる農業」を考えた結論で、パソコンなどで調べ選んだのが、所有する裏山を利用でき、利益も多そうなワサビだった。大分県のワサビ農家で1週間研修し、本来の甘さに驚いた。試験栽培でポイントだった圃場(ほじょう)の気温を25度以下に保つことにも成功し、ついに収穫を迎える。将来は40アールで栽培し、甘いワサビの味を全国に発信したい。
いとう・ひろさと
佐賀県嬉野市生まれ。高校で農業クラブの副会長を務める傍ら、課題研究に「もうかる農業プロジェクト」を掲げ、ワサビ栽培の諸問題解決を目指した。ワサビのほか、米麦も作る専業農家として佐賀の農業を盛り上げることが目標。
長崎県特産品新作展奨励賞「島原温泉マーマレード」。高校の食品加工部で2年間研究開発した成果が認められた。プロを差し置いて受賞したこの商品は、県産甘夏を使い、(食物繊維の)ペクチン溶出には島原の温泉水を利用した。ラベルを考えたり、市販品との栄養成分比較などを重ねながら販売にこぎつけ、県が全国に販路を拡大することに。途中何度もあきらめたいと思ったが、貴重な経験を後輩に伝えたい。
いとう・ひろのり
長崎県島原市生まれ。両親とも農業に携わっていないが「食品を扱う店を持ちたい」と、県立島原農業高校に進む。食品科学科2年。課外活動は食品加工部。メンバーの中心として部を引っ張る。趣味は料理でチャーハン、野菜炒めが得意とか。




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