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《高校生部門》優秀賞、東京農業大学賞、全国農業高等学校長協会賞

「産地元気プロジェクト~私たちにできることを一つずつ~」
川崎友さん(17)=兵庫県立篠山産業高東雲校3年


 本気で農業を学んだのは、高校2年で特産の「山の芋」を栽培する農家の人に話を聞いてから。栽培方法や歴史、文化を学ぶうち、山の芋の大ファンになったが、分かったことは課題ばかり。そこで校内でプロジェクトを作って、ウイルス除去を研究、収益性を向上させた。芋を使った新たな郷土料理を開発すると、地元産業との連携を要望された。祖母から教わった、くず芋の土や皮を簡単に取る方法も生かして焼酎が10年春、完成する。

かわさき・ゆう
篠山産業高東雲校(http://www.hyogo-c.ed.jp/~shinonome-ahs/)の7人による研究で第60回日本学校農業クラブ全国大会で優秀賞。

「かけがえのない子どもたちの未来へ~食農交流にかける想い~」
末吉なつみさん(18)=宮崎県立宮崎農高3年


 宮崎市近郊の肉用繁殖牛専業農家に育ったので、小学校の時から子牛に農業や食の重要さを教えられた。高校では農業高校らしいボランティア活動をしようと、小学生を招いて学校の農園で取れた野菜を調理させる「食農交流」を企画、運営。嫌いだった野菜を笑顔で食べてもらえたが、トマトなどが畑でできることを初めて知った子がいるのに驚かされた。将来は、子供を対象に食育・農業にこだわった地域活動をしていきたい。

すえよし・なつみ
宮崎県清武町の肉用牛繁殖専業農家の長女。宮崎農高(http://www.miyazaki-c.ed.jp/miyazaki-ah/)ではボランティア部長を務めた。

「養豚経営で地域を変える」
道上彩加さん(17)=鹿児島県立市来農芸高2年


 豚が大好き。養豚専業農家に育ったからだ。年間2700頭を出荷しているが、問題は需要にあわせ増え続けるフン。父の提案で悪臭対策としておがくずを敷き詰めた運動場を作った。学校でフンの混じったおがくずを堆肥(たいひ)として野菜を作ってみると生育がよかった。しかし、おがくずは高騰しており、地域にあふれている籾(もみ)殻を混ぜる試みを始めた。養豚経営農家を中心に循環型農業を進めることが、目指すべき経営として見えてきた。

みちうえ・あやか
鹿児島県出水市生まれ。父親は常時1300頭の茶美豚を飼育し、年間約2700頭を出荷する有限会社を経営している。

「畜産と共に生きる」
嘉手苅あづささん(17)=沖縄県立八重山農林高3年


 「黒船のペリーは和牛の味を絶賛した」。中学の先生のひと言で農業に関心を持ち、沖縄本島から石垣島の高校へ。農家出身でないと焦ったり、肥育牛と繁殖牛を間違えて草を与え怒られもしたが、少しずつ知識や技術を取得。老いた牛が食欲をなくして殺されそうになった時には、新鮮な草を2カ月間与え、元気を取り戻させた。やった分だけ家畜から感動が返ってくると感じた。家畜や消費者の気持ちの分かる肥育農家になりたい。

かでかる・あづさ
沖縄本島の沖縄市出身。父が動物園勤めということもあり、小さいころから動物に親しむ。八重山農林高では畜産部を創立した。