第7回認定15グループ

 
第7回認定15グループ(順不同)
第7回認定15グループは、2025年秋の大賞審査の候補となります。
※学年は2023年度
1 北海道中標津農業高等学校 植物活用研究班(野菜班)
微生物の力で生産性向上!~光合成細菌を用いた地場産野菜の生産~

グループ代表 3年 中野龍さん

 本校のある中標津町は、年間を通じて冷涼な気候のため、地場産野菜の流通量が少ないことを知りました。そこで、私たちは「地場産野菜を地域の食卓へ」を目指し、収量増加や品質向上への効果が期待される光合成細菌を用いて栽培研究に取組んでいます。今後、光合成細菌の農業地用の可能性を実証し、地場産野菜の地域普及を推進していきます。
2 北海道帯広農業高等学校 酪農科学科養豚分会
ECO-nnecTONプロジェクト

グループ代表 3年 中蓮音さん

 私たち養豚分会では、規格外品の大豆やトウモロコシ、食品残さのパン耳などをエコフィードとして有効利用し肉質のよい黒豚の生産について研究しています。持続可能な養豚経営を目指し、環境に優しい(ECO)豚肉(TON)生産のため、飼養管理法の確立や食育活動などの普及活動を行い地域の架け橋(CONNECT)となる存在になるべく活動に励みます。農業大国十勝で学ぶ誇りをもち、全員で力を合わせてがんばります!
3 北海道壮瞥高等学校 果樹班(Ⅲ類班)
不用なものを有効に~果樹の廃木で地域貢献~

グループ代表 2年 小林暖虎さん

 私達果樹班(Ⅲ類班)は、果樹園から出る選定枝・老木・倒木などの不用な物を有効活用する方法を模索し、課題を解決して地域の果樹園に貢献したい。また、果樹園だけではなく地域に幅広く生かせる利用法を検討し、地域に還元していきたいと考えています。そして、地域企業と連携して地域の未来を創造する活動を展開していきます。
4 北海道岩見沢農業高等学校 農業科学科水稲専攻班
うまい米はデジタルでつくる!?~稲作と農業DXの融合~

グループ代表 2年 清水幸希さん

 私たち岩農水稲班は、科学的な視点で「米づくりのデジタル化研究」に取り組んでいます。地域のJA、農家の方々と関わりながら、高校生の視点でドローンや自動操舵トラクタの検証を行います。私たちの目標は、父や母の「匠のアナログの手法」と、私たちの「デジタル技術」の融合。100年後の北海道の稲作を想定した新たな米づくりの実現。つまり「地域と共生した、米づくりの変革(DX)」です。この実験が成功するため頑張っていきたいと思います。
5 秋田県立大曲農業高等学校 果樹部
地域内資源循環でサステナブルーベリーの実現へ

グループ代表 1年 森本美桜さん

 地域をテーマに、資源の活用から環境を保全し、交流を促進させることを目標として、プロジェクト活動に取り組んでいます。「超」が付くほどの人口減少と高齢化は農業や農村を衰退させています。昨年水田だった農地が耕作放棄地になっている現状、汗を流しながら働いていた老夫婦の姿も見なくなりました。 様々な「限界」を再生するために高校入学後から調査研究しているブルーベリーで持続可能な社会、環境を実現してみせます。
6 栃木県立矢板高等学校 農業経営科農業技術部
その時、牛たちはどうする?~地域と連携した持続可能な畜産への挑戦~

グループ代表 3年 藤田勝也さん

 関東大震災から100年の今年。次の大災害への警鐘も含め、防災・減災に関する報道を多く目にします。矢板高校では、学校放牧場を地域で飼養管理されている家畜動物の避難場所にするという、SDGs達成への貢献やアニマルウェルフェアを考慮した、前例のない地域活動に挑んでいます!同時に、放牧場を活用したイベントや放牧牛の商品化を通して、持続可能な畜産の在り方について地域住民や消費者の皆様へ発信しています。
7 長野県佐久平総合技術高等学校 農業経営部
薬用ニンジンを植物工場で育てるための基礎研究

グループ代表 1年 茂木こはなさん

 私たちは、現在2年生2名、1年生3名で、薬用ニンジンの研究に取り組んでいます。今まで先輩方が、植物工場で薬用ニンジンを作りたいと、6年前からプランター栽培試験に取り組み、2年前から植物工場で種子から1年目の栽培を始めました。参考文献もなく失敗の連続でしたが、ここ2年で少しずつ栽培の可能性が見えてきました。特にこれからの2年間で、植物工場で2年物の苗の短縮栽培の成功を目指して取り組んでいきます。
8 三重県立四日市農芸高等学校 みのりのプロジェクト
竹鶏物語 かぐやの光で世界を照らせ~竹粉を用いた持続可能なブランド卵の生産~

グループ代表 2年 伊藤碧笑たまえさん

 私たちの活動は竹林整備で得られた竹材を養鶏飼料として利用し、里山保全と持続可能な農業実践を同時に目指すプロジェクトです。自治体や養鶏農家、観光業とも連携し、新たな商品の開発などにも取り組み、循環型農業を広く発信します。みのりのプロジェクトのメンバーは何事にも主体的に取り組み、互いを尊重できるのが特徴です。グループ名に込められた「関わる全ての方にとって実りあるものにしたい」との想いを胸に、地域の皆さんと笑顔で歩み進めていきます。
9 大阪府立農芸高等学校 総合環境専攻みっかつ~MIHARA活性化プロジェクト~班
農芸鴨と美原の古代米を活用して、地域農業を活性化!~環境にやさしい持続可能な農業で耕作放棄地を減らし、新規就農者を増やす!~

グループ代表 3年 逸崎 華さん

 美原区は豊かな農地が今も残る貴重な土地です。美原区のことをどうすればいろいろな人に知ってもらえるか、またどのようにすれば世間に伝わりやすいのかを考えるのは難しかったですが、私たち総合環境部が昔から力を入れて取り組んできた合鴨水稲同時作を用いることで地域発展に努めていきたいと思い、サービス内容を考えました。今はまだお試し程度ですが、未来には合鴨水稲同時作なら美原区と言われるような有名な都市にしたいです。これからも全力で美原区の地域発展に努めていきます。
10 大阪府立園芸高等学校 園芸デザイン部
果樹【コウライタチバナ】を使用したまち作り―古い果樹を新しい農産物に、そして産業・地域を創る!

グループ代表 3年 岩本大河さん

 大阪府池田市は、伝統ある植木の町です。ここの植木職人は、1652年の京都大火で消失した御所の橘の復活に尽力したという記録があります。橘は日本の固有種・日本産柑橘のルーツです。園芸デザイン部は、新しいタイプのビオガーデンを制作し、生物と共存する庭作りに挑戦しています。学校には1本の橘の木があります。ガーデン制作の植物として橘に注目し、増やしてきました。現在この町の植木農家は減少し、かつてのような賑わいがありません。縁がある橘を使って地域(植木産地)を活性化、新しいコミュニティ作りに挑戦したいと思います。
11 香川県立農業経営高等学校 オリーブ研究班
実だけじゃないオリーブの魅力!~オリーブ副産物有効活用方法の確立を目指して~

グループ代表 3年 松本柊矢さん

 オリーブは香川県の県花・県木で、明治時代から栽培が始まり、現在は県内全域で栽培が盛んに行われるようなりました。オリーブは搾油後、搾りかすや葉・枝等の副産物が発生します。搾りかすはオレイン酸、ベータカロテンなどの成分が豊富で、葉には抗菌・抗酸化作用を持つオレウロペインなどのポリフェノールが多く含まれています。しかし、オリーブ副産物の魅力はあまり知られておらず、県内でも年間約200トンの副産物が産業廃棄物として捨てられています。廃棄される副産物を今まで以上に有効活用し、私たちの力で地域産業を盛り上げます。
12 高知県立春野高等学校 園芸系列
森のキャビアで地域を元気に!~高知県土佐市の名産へ~

グループ代表 2年 長尾秀一郎さん

 私たちは「フィンガーライムを高知県土佐市の名産品にし、地域を活性化する」ことを目標に活動しています。地元土佐市は土佐文旦や小夏の栽培が盛んな地域です。しかし近年、生産者が減少し寂しさを感じていました。私たちはグループ全員高校に入学するまで、農業と深く関わることはありませんでしたが、この活動を通してたくさんの農家や地域の方と関わり、地域を盛り上げていきたいという思いが強くなりました。この輪を地域全体に広げていけるよう頑張ります。
13 熊本県立菊池農業高等学校 竹資源研究班
地域の竹資源を「農」「食」「環境」活用し、持続可能な地域づくりに貢献したい!

グループ代表 3年 川上侑真さん

 先輩から引き継いできた竹活用プロジェクトは5年目になりました。菊池市は二千年にわたる稲作文化が日本遺産に認定され、水とみどりの豊かな地域ですが、竹林荒廃は鳥獣被害や山林の治水機能低下の原因など、地域の重要な課題の一つです。そこで、地域と連携し、これまでの活動をさらに深め、竹を地域資源として「農」「食」「環境」に活用し、食料の生産力向上と持続性を両立し、地域の活性化と脱炭素社会づくりに貢献します。
14 熊本県立熊本農業高等学校 養豚プロジェクト
「くまもとの赤」で地方創生~食品廃棄物を用いた肥後ブランド豚を目指して~

グループ代表 2年 紫垣茉南花さん

 私たちが全国高校生農業アクション大賞の認定グループに選出されとても嬉しく思います。今回のテーマに対してたくさんの方々に協力して頂きながらこの活動を行っていこうと思います。私たちの地元である熊本県の農業を盛り上げるため、これからメンバー全員で頑張っていきます。宜しくお願いします!
15 宮崎県立高鍋農業高等学校 畑作利用研究班
地元資源を活用した農福連携の取り組み~参加者みんながWIN WINとなる農福連携を目指して~

グループ代表 3年 工藤陽子さん

 私たちは日頃、障がい者就労支援施設「しろはと工房」、高鍋町、地元企業の皆様と商品開発やその原料となる農作物の栽培を共同で行う、農福連携に取り組んでいます。この活動は、施設利用者の工賃アップ、共同開発した加工品をふるさと納税などに活用して町のお役に立つ、参加企業や本校生産物の売り上げアップなど参加者全員がWIN-WINとなる農福連携とすることがポイントです。畑作班みんなでこの活動を盛り上げ、後輩たちに引き継ぎ、3年後は大賞を取って関係者の皆さまに恩返しできるように、頑張ります!