読んでみた

これから始まるのは、LOVE STORY

篠崎悦子著 1600円+税((株)にじゅうに)

 サブタイトルに「家族で読む介護エッセイ」。今いちばん不足している生活資源は、「ラブ」=「敬愛資源」だというホームエコノミストの著者は、要介護4の母を介護保険の適用を受け、看とり終えた。「女手ひとつで、親を送るなど、昔はあまり考えられないことだった」と振り返りながら「愛の実現の場の一つが、介護、親の介護だと知った」と書く。母の介護記録、福祉メニューを上手に使うための基礎知識、福祉先進国を旅して--などの章で構成されている。

2001年 財団報「新時代 New Way of Life」より