読んでみた

インターネットは介護主婦の救い主

藤田幸子著 1600円+税(藍書房)

 著者は、1989年に脳卒中で倒れた義母を介護するため、自宅のある横浜から夫の郷里・広島へ月に一度は通った。そして96年、義父が急逝、以来、広島に移り住み介護に専念。興味を持ったパソコンのホームページを開設、介護日記を公開、英語版も作り上げ、国境を超えた“介護交流”が始まる。その体験を本書で振り返りながら、今後もインターネットを通して介護者や高齢や身体障害のため外部との交流が難しい人のために「できることを考え、働いて生きたい」と思う。

2001年 財団報「新時代 New Way of Life」より