読んでみた

介護・男のうた365日

安森敏隆著、1800円+税(新葉館出版)

 副題に「大学教授の介護日記」とあり、著者は同志社女子大学教授で歌人。「要介護5」の義母を在宅介護した2000年の元旦から大晦日までを57577の「うた」でつづった日記。「生きて食べそして放って眠ること単純ならず母の介護は」「先ず起きてバナナ一本ほおばりて朝の散歩だ母背負うため」…。その母は翌年1月、92歳で死去。一周忌にその姉妹編「介護うたあわせ 介護・女と男の25章」(2000円+税、京都修学社発行)が妻の淑子さんとの共著で出版された。

2003年 財団報「新時代 New Way of Life」より