読んでみた

明解痴呆学

竹中星郎著、2200円+税(日本看護協会出版会)

 著者は放送大学客員教授。副題に「高齢者の理解とケアの実際」とある。「痴呆をどうとらえるか」「高齢期の妄想」「人と人とのふれあいとしての痴呆のケア」「痴呆高齢者は『今』を生きている」など計9章構成。「痴呆やぼけという言葉がちまたにあふれています。しかしそれを口にするのは痴呆でない人々です。同じことは痴呆ケアの現場や痴呆の研究者の集まりでもみうけます。ところで、彼らは痴呆をどう思っているのだろうという疑問がこの本を書いた大きな動機です」と書く。

2004年 財団報「新時代 New Way of Life」より