読んでみた

団塊老人

三田誠広著、680円+税(新潮新書)

 「あと数年もたてば、団塊の世代が定年を迎えます。何ものも生産せずに、ひたすらメシを食うだけの人々が、大量に存在する社会になってしまうのです」「これは、日本という国を根底から揺さぶる大問題」と書く著者は、自らもこの世代に属する芥川賞作家。「団塊の世代の明るい老後が実現する」ようにその未来を、「団塊の世代の傲慢と不遜」「年金には税金を投入せよ」「子供と親におかねを使わない」「団塊の世代の老後は明るい」など9章構成で論じている。

2004年 財団報「新時代 New Way of Life」より