読んでみた

医の倫理と人権

大谷藤郎著、3800円+税(医療文化社)

 1924年生まれの著者は京都大学医学部卒業後、旧厚生省に入り医務局長で退官するまでの24年間、保健・医療・福祉の政策的な仕事に携わった。その後もハンセン病問題や精神病患者の人権問題にかかわってきた。当協会の前会長でもある。副題に「共に生きる社会へ」を掲げ、著者がこの最近の10年間に行った講演録と論文を集めたもので「医の倫理と人権-『共に生きる社会』を築くために」「公衆衛生の原理」「ハンセン病問題と専門家の責任」「精神保健福祉と今後のあり方」の4部構成。

2005年 財団報「新時代 New Way of Life」より