読んでみた

心ふれあう「傾聴」のすすめ

長田 久雄著、 1500円+税(河出書房新社 )/p>

 複雑な人間関係、ストレス社会…。難しい時代である。とりわけ高齢社会であれば、高齢者との交流や関わりも当然増えてくるのに、その接し方に戸惑いや悩みを抱く人は意外と多い。そんな難しい現代をスムーズに生きるにはどうしたらよいか。その要諦は、周囲との人間関係を良好に保つことだ。それには相手の言いたいことや気持ちをじっくり聴く「傾聴」も一つの方法である。カウンセリングを行う際の基本的な姿勢、技法といってもよい。「話し上手は聴き上手」。本書は、「傾聴」を通して良好な人間関係を築くヒントや手がかりを提供するとともに、高齢者とのコミュニケーションを円滑に進めるための配慮すべき点や高齢者の心理などについて16のケースをもとに教示している。まさに高齢社会を上手に生きるためのヒントが凝縮されている。 

2008年 財団報「新時代 New Way of Life」より