読んでみた

脳がみるみる甦る53の実践

米山 公啓著、1300円+税(小学館 )

 ストレス社会。最近、脳に不安を持つ人が増えてきた。脳を生き生きとした状態に保つには、脳をバランスよく使えるようにすることだ。手足の筋肉と同様、脳も使わなければ機能は当然衰える。衰える脳の機能を維持するためには、何をどれだけ、やればよいか意外とわからないものだ。本書では、衰えたり、活性化したりする脳の基本的なメカニズムを解説するとともに脳の衰えの傾向別に4つのパターンに分類し、効果的な脳鍛錬法を提示。さらに「体を使う」「声に出す」「手で書く」など脳トレ12のキーワードを示しながら、日常生活の中で今日から気軽にできる53の実践法を紹介している。この中には「アカペラで歌を歌う」「仕事は中途半端にする」などユニークな試みもある。脳の鍛錬に何をすればよいかわからない人は、本書をまず手にとって自分に合ったものを自分流にやってみるのもよいかも知れない。

2008年 財団報「新時代 New Way of Life」より