読んでみた

親の入院・介護に直面したら読む本(新訂版)

長岡美代著1500円+税(実務教育出版)

 「まだ先のこと」と思っていた親の入院・介護がある日、突然やってきたら、どうなるか。働き盛りの男性、子育て中の女性だったら、どうしてよいかオロオロするだけだろう。「どのくらい医療費はかかるのか」、「離れて暮らす親の面倒はどうみるか」。分からないことだらけである。そんな疑問や悩みにわかりやすく答えたのが、2006年8月に出した前作である。その後、診療報酬や介護報酬の改定、後期高齢者医療制度の創設など高齢者を取り巻く医療・介護の環境が大きく変わり、介護サービスの種類や数も格段と増えた。こうした環境の変化に合わせ、内容を全面的に書き改めたのが本書である。09年4月から見直しされた要介護認定の仕組みや介護施設の最新情報などもふんだんに盛り込んでいる。

財団報「新時代 New Way of Life」59号より