読んでみた

第二の人生、勝負の時である。

堀田力著/1200円+税/海竜社

 さわやか福祉財団理事長の著者が大震災復興の応援活動の合間を縫って久しぶりに出した本。それだけに、定年を迎え、有り余る時間を持ちながら、元の肩書にこだわり社会とうまくつながりを持たない、持てない人たちへのもどかしさが伝わってくる。そんな人たちに自分の残り時間を有意義に過ごすための心構えとノウハウが詰まっている。

 どのページも参考になるが、「堀田語録」と題した22のアドバイスは著者の温かい人柄が伝わってくる。「毎朝、鏡の中の自分に向かって『あなたは大切な人』と口に出して言ってみよう。そこから次第に、輝く人生が開けてくる。」もその一つ。「定年は自分の能力を生かして行う社会貢献生活の入り口。」もいい。さあ、あなたも一歩を踏み出しませんか。

2012年 財団報「新時代 New Way of Life」より