コラム「母をみとる」

毎日がアルツハイマー総集編製作

「毎アル総集編」シナリオ

 たまには、映画の話をしたいと思います。長引くコロナ禍の中、我々映画業界は、大打撃を受けています。ようやく6月1日より映画館の営業が始まりましたが、まだまだ通常営業ではありませんよね・・・

 私の上映会・講演会は、全てキャンセルです! 収入も限りなくゼロ。ここが、フリーランス稼業のツライところです。監督生活30年になりますが、こんな経験は、したことがありません。しかし、嘆いていても仕方ない。自ら動く! とはいえ、できることは、行政の助成金申請ぐらいでしょうか。という次第で、この1年強は、申請書書きに明け暮れたと言っても過言ではありません。中でもこの3月に起きたことを書きますね。

 3月19日、息子が、5ヶ月ぶりに豪州・シドニーより帰国。パスポートの期限がもうすぐ切れると言うので、地元のパスポートセンターへ申請用紙をもらいに出かけました。よくよく考えたら申請用紙は、ダウンロードできるのに、なぜ出かけたのか。運動がてら? 自分でもサッパリ分かりません。さらに表からパスポートセンターに入ったのに裏から出たのです。なぜ?

 自分でもこの不可解な行動のお陰で、一度は通り過ぎて戻った「横浜アーツ・コミッション」の文字に気付いたのです。勇気を持ってガラス戸を押して入ると・・・なんと! 横浜在住のアーティストを対象とした助成金の募集期間だったのです! そこで、担当者にこんな短編映像を作りたいと話したら、ぜひ、応募してくださいという流れになりました。これぞ引き寄せの法則でしょうか!? そして、締め切り日だった4月19日にオンライン申請が完了しました。

 しかも、誕生日だった5月28日に助成金交付決定通知書が届きました! 題して「毎日がアルツハイマー総集編〜認知症ケアにおけるパーソン・センタード・ケアとは」です。30分程度の短編映画製作になります。

 「毎日がアルツハイマー」シリーズを3本製作して、ずっと考えてきたことに加え、講演に行く先々で皆さんからの要望もたくさんいただきました。母の認知症発症、診断、そして亡くなるまでの10年間の認知症ケアをパーソン・センタード・ケアの観点から紐解く短編映画。これは、コロナ禍だからこそ製作できる映画だと思っています。それを地元の横浜市が後押ししてくれるなんて、こんなに嬉しいことはありません。ただ、1点だけ困惑していることが・・・・申請額は、200万円だったのですが、なぜか40万円少ない160万円が交付決定額になりました。製作を進めながら40万円を探すという綱渡りです。

 こんなコロナ禍の大変な時ですが、もしご寄付(いくらでも結構です!)を頂けるようでしたら、次の口座にお願いできると、跳び上がるほど嬉しいです! この「毎アル総集編」は、講演会のみならず、公式サイトでも発表できたら、と思っていますので、楽しみにお待ちください(製作期間は、2022年3月まで)。どうぞよろしくお願い致します。

<郵便振込用紙によるお振り込み>
口座番号 00120-6-587458
口座名称「毎アル」友の会

<他の銀行機関からのお振り込み>
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
店名 0一九(ゼロイチキュウ)店
預金種目 当座
口座番号 0587458
受取人 「毎アル」友の会

「毎アル」友の会連絡先
090-6187-7110

2021年6月