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認知症110番 今年も報告書とガイドブック刊行

 認知症予防財団の「認知症110番」に寄せられる電話相談の記録票を統計分析してまとめた報告書とガイドブックが昨年に続き3月に刊行される。

 ガイドブックの「これって認知症ですか」はシリーズ化を視野に最初に読んでもらう冊子と位置づけ、読み切れる分量(A5判18ページ)と、イラストを見ただけでスッと内容が理解できる読みやすさを心掛けたことが支持され、当初の800部はすぐにはけ、増刷を繰り返し2500部が印刷されている。

 2年目の今年は一歩進んで、「どうしたらいいの?認知症」のタイトルで「通帳がない」「食べてない」「デイサービスに行かない」「薬を飲んでいない」と寄せられる相談でとくに多い4つの具体的な事例を紹介し、どのような対応を勧めているかを紹介している。

 今回も好評のケースごとにイラスト入りで分かりやすく紹介するスタイルを採用している。

 一方、調査研究報告書(A4判約50ページ)は前回盛り込めなかった相談内容と助言内容を網羅した統計分析を目指している。

 「認知症110番」は1992年にアフラックの協力を得て開設し、累計の相談件数は2万1500件を超えている。

 また本の刊行を含めた電話相談記録票のデータベース化事業は競輪の補助事業として行い、15年度も新たな調査報告書とガイドブックの刊行を予定している。問い合わせは財団事務局(電話03・3216・4409)へ。

2015年3月