若年性認知症コールセンターの電話相談員 「認知症110番」を見学し交流深める

 愛知県大府市の認知症介護研究・研修大府センターに設置されている日本で唯一の若年性認知症コールセンターから、このほど電話相談員2人が認知症予防財団を訪れ、施設見学の後、テーブルを囲み、相談員同士による交流を深めた。

 若年性認知症は65歳未満の働き盛りの世代で発症するするため、本人だけでなく、家族の生活への影響が大きいと言われる。このため厚生労働省は、「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」報告に基づき、2009年10月、若年性認知症を対象とする同コールセンターを開設した。

 この日は財団が月、木曜の週2回受け付けているフリーコールの電話相談「認知症110番」の開設日で、4人の当番が3台の電話にかかってくる相談に交代で当たりながら、困っていることや助言した内容などを入力していく様子を見学。以前相談されたことがある人からの電話の場合、パソコンの画面に相談者の年代や家族構成、居住する都道府県、相談内容などの基本情報(相談者が承諾した場合は年齢や姓など)が自動的に表示されるので、相談記録票を探すことなく、スムーズに新しい相談に集中。相談員2人は、そうした様子を相談ブースの背後から見守った。

 相談時間が終わると、その日のすべての事例を相談員同士が報告し合い、どのような助言を行ったかを共有するためのカンファレンスにも参加してもらった。その後、この日の当番ではない相談員も加わり、電話相談の在り方や課題等について自由に討議した。相談者に寄り添い、必要な情報を提供し、支援につなげていこうという電話相談の「志」を双方が確認する場となった。

 認知症110番には若年性認知症についての相談が徐々に増え、ケースによっては同コールセンターを紹介することもあるだけに、財団の相談員からは2人に熱心な質問が寄せられた。この交流を機会に財団では同コールセンターと連携を深めていきたいと考えている。

 若年性認知症コールセンターの電話相談は、年末年始・祝日を除く月〜土曜の10〜15時。電話はフリーコールの0800・100・2707。

認知症予防財団に見学に訪れた若年性認知症コールセンターの相談員2人(手前)と「認知症110番」の相談員が交流を深めた

2017年3月