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国際アルツハイマー病協会 京都で国際会議 4月26日からシンポや意見発表

 認知症への関心が高まる中、世界中の専門家や当事者らが集まる「第32回国際アルツハイマー病協会国際会議」が4月26日から29日まで、京都市の国立京都国際会館で開かれる。日本で開催されるのは2004年に続いて2回目。認知症がまだ「痴呆」と呼ばれていた時代から、認知症本人の意向を尊重する時代へと大きく変わる中、シンポジウムや意見発表を通じ、最新の情報を共有しあう。

国内外から550人が発表 最新の情報共有

 主催は国際アルツハイマー病協会と公益社団法人認知症の人と家族の会。同協会には世界で80を超える国・地域が加盟し、今年の国際会議には全体会や分科会、ワークショップなど様々なプログラムに海外から350人、国内からも200人の発表者が予定されている。

 04年の日本開催にはなかった催しとしては、家族の会を始め、認知症の本人らが情報発信する日本認知症ワーキンググループ、男性介護者と支援者の全国ネットワーク、全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会、レビー小体型認知症サポートネットワークの支援・当事者5団体の代表者が登壇し、問題意識と情報をシェアする。

認知症本人の視点から語る人権

 世界的な当事者団体「国際認知症連合」の創設者で若年性認知症のオーストラリア人、ケイト・スワッファーさんはクリスティーン・ブライデンさんの後継者と言われる。「認知症ケアにおける公正さとアクセス」をテーマにした全体会で認知症本人の視点から語る人権についての訴えが注目される。

 このほか「非薬物的介入」「認知症の最新の科学」「認知症と災害」「認知症に優しいコミュニティ」「パーソン・センタード・ケア」など興味深いテーマが並んでいる。 

 同国際会議への参加には登録が必要で、割安の事前登録は4月7日に終了し、26日から当日の会場登録を受け付ける。登録料など詳細はhttp://www.adi2017.org/ja/で。

2017年4月