超高齢社会を迎えるなか、一般社団法人「生涯健康社会推進機構」（理事長・金指潔東急不動産ＨＤ会長）は自分の体重を使う筋力トレーニングの知識や技術を普及させる「生涯筋活アドバイザー」の資格検定を始めた。資格をとった人に自分に合う健康法を知ってもらうことはもちろん、身近な人へアドバイスをしたり、仕事に役立ててもらったりし、健康に過ごせる期間「健康寿命」の延伸につなげることを目指している。
同機構はいつでも、どこでも、何歳からでも取り組める、自分の体重で負荷をかける筋トレの普及などを通じ、ロコモティブシンドローム（歩行など移動機能の低下）予防を推進している。生涯筋活アドバイザーはこうした運動に関する知識と実技双方を学べる資格だ。▽３級（知識を学べる）▽２級（実用的な技術を身につけられる）▽１級（専門的ノウハウを得られる）——の３段階があり、いずれも自分の好きな時間にオンラインで受講・受検できる。２、３級はだれでも受検可。１級は２級を持っている人が受検できる。
資格保有者には、町内会やサークル活動といった地域の活動の場で知識や技術を広めてもらうことを意図している。また高齢者施設やスポーツ施設、自治体の一部職員らお年寄りと接する機会が多い人には、シニア向けの教室開催など資格を仕事に生かしてもらうことを考えている。
検定制度は健康寿命の専門家、町田修一・順天堂大大学院スポーツ健康科学研究科教授が推薦している。受講を含む受検料は３級＝３３００円▽２級＝１万１０００円▽１級＝１万６５００円（いずれも税込み）。問い合わせ、受講・受検は次のＵＲＬへ。
２０２２年１２月