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創立100周年記念フォーラム「支え合い1世紀」開く

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のヨハン・セルス駐日代表

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のヨハン・セルス駐日代表は 「難民・世界規模の課題と日本の役割」と題して講演=小川昌宏撮影

大阪社会事業団創立100周年記念フォーラム「支え合い1世紀」が2011年9月17日、大阪市北区梅田の毎日新聞ビル地下のオーバルホールで開かれ、関西一円から約300人が集まりました。

 東日本大震災に続き、台風12号が紀伊半島を襲った災害の年。創設者の本山彦一・大阪毎日新聞第5代社長以来の事業団の原点を見つめ直そうと企画しました。

 初期の病院船での巡回診療に始まり、ヘレンケラーの招請、関東・阪神の大震災の救援、世界子ども救援(海外難民救援)キャンペーンなどを「映像でたどる百年」(毎日映画社制作)として紹介しました。伊藤芳明理事長は「人と社会に向ける温かい眼差しが毎日新聞と社会事業団に脈々と受け継がれ、皆さんの広範なご支援につながっている」とあいさつをしました。全社で取り組んだ震災遺児対象の「毎日希望奨学金」や、被災地の子どもたちに本を贈る「いっしょだよ」キャンペーンが着実に進んでいることを報告しました。 2011年度の新聞協会賞を受賞した手塚耕一郎・東京本社写真部記者の取材報告は、会場で「プロ根性と人間味を感じる取材」と受け止められました。

 ゲストのヨハン・セルス国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表は「1世紀にわたる努力と献身に敬意を表したい」と述べられました。