主な事業/国際協力に関する事業(世界子ども救援事業)

2014年ハイチ・ドミニカ報告【特集】
        隣国へ子ら売買 置き去りの路上 

"豊かな国へ送る"甘言の先に

ドミニカ共和国とハイチとの国境で開かれていたマーケットで働く少年。何度も何度も荷物を持って両国を往復していた=ハイチ・ベラデールで6月

ドミニカ共和国とハイチとの国境で開かれていた
マーケットで働く少年。何度も何度も荷物を持って
両国を往復していた=ハイチ・ベラデールで6月

  「西半球の最貧国」と呼ばれるカリブ海の島国ハイチでは、子どもたちが、より豊かな隣国ドミニカ共和国に売られるケースが後を絶たない。大半は親や親戚によってわずか数千円から数万円で売られていく。売られる先はさまざまだが、大半は学校にも通わせてもらえず、路上で物乞いや靴磨きをさせられたり、家事を強制されたりする。一方、仕事を求めて自らドミニカに渡る子どもたちもいる。しかし、働く場所がなく、路上で生活する過酷な現実が待っていることも多い。さまざまな思いを抱き国境を越える子どもたち。彼らの姿に迫った。<文・松井聡/写真・望月亮一>

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