主な事業/国際協力に関する事業(世界子ども救援事業)

2015年ネパール ネパール大地震報告【特集】

明日を探して

住んでいた家屋が倒壊し仮設住宅で生活する少女は、母親にしがみつき離れようとしなかった=ネパール・ボテシパ村で2015年9月5日、幾島健太郎撮影

住んでいた家屋が倒壊し仮設住宅で生活する少女は、母親にしがみつき離れようとしなかった=ネパール・ボテシパ村で2015年9月5日、幾島健太郎撮影

 約9000人の犠牲者を出したネパールの大地震から7カ月余り。現地では、新憲法公布を巡る政情不安が影響し、復興は足踏み状態が続く。

  首都カトマンズ北東に位置するシンドゥパルチョーク地区ボテシパ村は震源地に近く、ネパールに多い石積みの家屋が倒壊して甚大な被害を出した。貧しい村で再建のめどは立たず、住民は支援物資のトタン板や廃材で小屋を建てて雨露をしのぐ。

  震災後、「いい働き口がある」「勉強もできる施設で保護する」といった言葉にだまされ、子どもが人身売買の被害に遭う事案が多発。震災のしわ寄せは子どもたちに向かっている。【武内彩】

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