採用情報
事業部の仕事は、美術展、音楽コンクール、書道展、スポーツイベントなど、多岐にわたりますが、そのどれもが長短期にかかわらず準備期間を要します。2010年、東京と京都で開催した「長谷川等伯展」には、実に8年の準備期間を要しました。企画の立ち上げ、予算立て、調査・出品交渉を行い、PR方法や印刷物、図録や会場構成等、さまざまなことを関係者と打ち合わせ、開幕後は混雑対応に追われる毎日。見た目ほど華やかではない、裏方仕事がほとんどで、たった数十日のために、いったいどれだけの時間を要するのかと、気が遠くなることもしばしばです。
「こんな展覧会を開催してくれてありがとう」
春先とは思えない炎天下、90分待ちの長蛇の列の中から声を掛けられました。「あとどれくらい待たされるのか」と、怒鳴られると思って身構えた私には、思いがけない言葉でした。
50万人を超えるお客様が足を運んでくれた「長谷川等伯展」。私自身にとっても入社の動機となった企画であり、思い入れは何よりも大きかった。東京展から引き継いだ京都展は、努力の甲斐あって初日から盛況で、最終日までの27日間、会場の京都国立博物館の前には、天候にかかわらず、連日、鈴なりの人が押し寄せ、対応に追われた私は、心身ともに疲弊しきっていました。そうした中で、かけられたその言葉は、心に染みて、それまでの全てが報われたような気がしてうれしかった。
事業部の仕事は、そのどれもが長短期にかかわらず準備期間を要します。思い描いた通りに仕事が運ぶことは、まずありません。大きな事業であればあるほど、関わる人が多くなり、その分だけ交渉の場が増え、思いがけないアクシデントも起きます。そのたびに、幾度も幾度もプランを変更し、できるだけこちらの希望に沿う着地点を模索する。あきらめることなく、柔軟に対応し、前に進められるよう各所に働きかけ、全体を動かしていく。見た目ほど華やかではありませんが、自分の手で一つの事業を作り上げ、成し遂げたときの喜びと感動は、何物にも代えがたい魅力にあふれています。













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