内定者座談会

参加者

  • 横田伸治 横田伸治 一般記者職内定 文学部 行動文化学科 レコードとバイクとスナックが好き。卒業旅行はキャンピングカーを借りてアメリカ横断予定。
  • 三瓶杜萌 三瓶杜萌 一般記者職内定 文学部 新聞学科 趣味は山菜採り、きのこ狩り、というアウトドア派。最近、豆乳がマイブーム。
  • 寺島夢乃 寺島夢乃 技術職内定 工学部 デザイン学科 春から一人暮らしを始める予定。趣味の日曜大工の腕を生かして、「帰りたくなる家にしたい」。
  • 山田優梨 山田優梨 校閲記者職内定 文化構想学部 文化構想学科 中南米音楽を演奏するサークルとフリーペーパー制作サークルに所属。卒業旅行は岐阜に行く予定。
  • 山下和大 山下和大 ビジネス部門内定 文学部 人文社会学科 行きたい国はアメリカ。カリフォルニアの海辺でのんびりしたい。
  • 渡部直樹 渡部直樹 写真・映像記者職内定 芸術学部 写真学科 学生時代の目標は「日本の鉄道のすべてに乗る」。そのため、「休日は大概、遠出をしています」。
(写真左から。取材時点の内定者で、2017年4月に入社予定)

志望理由

なぜ新聞社を志し、そのなかでも最終的に毎日新聞社に入社を決めた理由をおしえてください。

横田昔から文章を書いて発信する仕事がしたいと思っていた。記者は、自分の足でいろんな所に行けるし、取材して思ったことや感じたことを記事にして全国に届けられる。それが自分もできたなら、幸せなことだと思いました。

三瓶もともと報道に興味がありました。テレビ局や出版社もあるなかで新聞社が良いと思ったのは、新聞は「記録」として残るから。「過去にあんなことがあったな」と振り返るときに、新聞は大きな力を持っている。「歴史に残る」ことに関われる仕事はおもしろいと思いました。

横田卒業論文を書きながら半世紀前の新聞記事を読んだ。正確な数値や名称をきちんと後生に残し、読み込むことができて、すごいことだといつも感じる。

山下情報に「信頼」があるからこそ、資料として読めるよね。僕はもともと社会科が好きで、アルバイトで社会科を教えながら、社会の出来事を伝えていく仕事がしたい、と思うようになった。新聞社は記者が花形と言われるけど、新聞社のビジネスの幅は時代によって変わるから、5年前と今だって結構違う。紙からデジタルへと移行する過渡期だからこそ、難しいことに挑戦できるチャンスだと感じた。自分の適性を考えたときに記者というよりも、みんなでアイデアを出し合って仕事をしたり、様々な経験を積んだりしたいと思っていたから、経営基盤を支えるビジネス部門に応募した。

寺島夢乃

寺島内定者の飲み会で「利潤だけを求めるのではなく、自分の仕事がジャーナリズムにつながる」という山下さんの言葉を聞いて、いい人だと思ったよ。

山下他にも考えていた業界や会社ももちろんあったけど、どこよりも「社会貢献」ということを日々実感ができるのではないか、と思った。

三瓶校閲記者は珍しい仕事だね。

山田文字を読むのが好きだから、出版社や印刷会社などどこかで校閲の仕事がしたいと思っていました。出版社の方にOB訪問をしたときに「山田さんのやりたいことは新聞社の校閲では」とご指摘頂いて、そこで新聞社の校閲を知りました。私は新聞よりも小説が好きで、それは小説の言葉に個性があって自由だと感じるからです。でも、個性がある日本語をこれからも維持していくことに必要なのは、新聞のように正確で誰が読んでも分かりやすい日本語を守ることではないのか、と考えていました。好きな小説の言葉も含めて日本語を守りたいと思い、新聞社の校閲を目指しました。

全員すごい! 納得!

山田渡部さんの理由も聞かせてください。写真を好きな人は新聞社というより、もっとアーティスティックな活動をしているというイメージなのですが。

渡部もともと旅行が好きで、旅行と一緒にできる趣味として写真を始めました。基本的に一人旅なので、旅先で寂しいからいろんな人に話かける。そのうち、その人から聞いたことを後で思い出すために記録したくなる。人の話を聞きながらその姿を撮影することがものすごく楽しくなり、写真を勉強できる大学に入りました。大学1年生の時は、町の写真スタジオで人の幸せな瞬間を撮影する肖像写真家になりたいと思っていました。でも、ずっと同じ場所にいるのかなと考えたとき、外に出て写真が撮れて人の話が聞ける仕事をしたいという気持ちになりました。そうすると写真記者という選択肢しか思い浮かばなかった。

三瓶外で人の話が聞きたいなら、なんだか趣味の範囲でできそう。報道という使命のある新聞社を志望した理由は?

渡部旅先では、自分の知らない世界で生きてきた人とたくさん出会う。社会的な問題を抱えた人もいた。隣のベンチで寝ていた人がいろいろあって住むところがなくなった人だったり、派遣切りにあった人だったり、東日本大震災で家がぐちゃぐちゃになって仕方なく旅に出たという人だったり。自分は苦労をしてこなかったけど、思っていた以上に世の中は怖い場所だ、と感じることが多かった。写真記者になりたいと思った一番の理由は自分が写真を撮りながら人の話を聞きたいということ。だけど、こんなに怖い目にあった人がいて、こんなに理不尽な目にあった人がいて、話したくないことをせっかく僕に打ち明けてくれたのに、自分の中だけにとどめておいて良いのかともやもやしていた。それを解決できる方法をずっと探していた。

寺島新聞社のなかに理系の仕事があるのを知ったのは、5月に他社の説明会に行ったとき。「ここに理系の学生さんはいらっしゃいますか」って言われて、手を上げたら私だけだったのだけど、「新聞社にも理系の仕事がたくさんあって、理系の技術者が基盤を支えているから、私たち記者は仕事ができる」と話をしてくれたのが出会いでした。私は空間デザインを勉強していて、毎週課題の締め切りがあるのでニュースをチェックする余裕がなかった。デザイン学科以外の友達と話すと「ついていけない」と思うこともあり、恥ずかしさも感じていました。「ニュースを発信する会社に入ったらいいかも」というのと、日々の変化を感じながら仕事をしていくのも面白そう、と思って、毎日新聞社が9月に開催している技術系インターンシップに応募しました。

三瓶毎日新聞社の技術職は「社内SE」というイメージだけど、メーカーではなく新聞社に最終的に決めた理由はどこにあったの?

寺島私は新聞社が良いというよりも、毎日新聞社が良かった。合同説明会に行っても、どこの企業も良いことしか言わない。入社する前にちゃんと良いところも悪いところも全部見ておきたいから、インターンシップとかセミナーとかできる限り行こうと思って、同業他社や印刷会社、ディスプレイ会社にも行った。別の新聞社では、会社案内をしてくれたのだけど、「編集局内は入れないから上からのぞいてください」と言われた。でも、毎日新聞は違うじゃない。ちょっと寛大すぎるのかもしれないけど、新聞作りの深いところまで入れてくれる。毎日新聞社では、会った社員が別の社員を紹介してくれたり、社内を案内してくれている間に別の部署の人が話かけてくれたり、とても温かかった。こういう人たちと一緒に働きたいなと思った。私たち技術職は社員のために仕事をするわけだから、関係が近い方がいい。作る仕事で私が大事にしたいのは、「誰のためにつくるのか」。私は、毎日新聞社で出会った人をみて、この人たちのために作りたいと思いました。

三瓶毎日新聞社は裏表がないところが良いよね。それは紙面にも現れていると思う。同じテーマでも書いている人によって視点や主張が違って、本当にその人の思っていることが伝わってくる。商品としてそこが良いと思ったし、社員がとにかく優しい。面接もエントリーシート(ES)の「私」ではなくて、目の前にいる「三瓶」を大切にしてくれた。

山下僕もそう思う。大学にOB名簿があって、マスコミ全般に連絡したけど、忙しいからなかなか会ってもらえない。唯一会ってくれたのが毎日新聞の校閲記者の方だった。志望職種が違うのに、いろんなアドバイスをしてくれて、とても丁寧に話してくれた。毎日新聞の社員と説明会後に名刺をもらって話をしたこともあって、そのときもいろんな資料をもってきて、親身に話を聞いてくれた。その人とは内定後も会っている。

横田伸治

横田職種が違うといえば、実は「技術向け」と募集していたメディアテックセミナーに、「楽しそう」という程度で参加した。そんな僕にも「記者に興味があるんだね」と言いながら技術部門の働き方を教えてくれて、記者の人とも話せた。これって実は懐が深くてすごいことだと思う。僕にとって個性を大切にしてもらえることは会社を選択するうえで重要なポイントだった。渡部さんと同じで「人に会って話を聞く」ということがやりたいことだけど、自分の目で見たことを書きたい。そのうえで、自分なりの視点を大事にして仕事ができるというのは珍しいことだと思う。懐が深い毎日新聞でももちろん勝手なことができないことは分かっているけれど、自分が感じたことは大事にして文章にしたい、というのが個人的にはすごく大切なことだった。

山田私は人に魅力を感じたことはもちろんだし、これだけ「自由闊達」といわれる新聞であれば、幅広い言葉に関われるのではないかと思いました。

渡部3年生の冬まで、就職活動をしようかどうしようか迷っていた。3年間大学の勉強を頑張ったから、休学して旅をしたり、留学をしたりしても良いと思っていた。2016年1月1日午前0時に広島の平和記念公園で慰霊碑の前で祈っている人の写真を撮りたいと思って、行った。そこに2人の人がいて、1人が「君、なにしているの?」と声をかけてくれた。「被爆した建物の写真を撮っている」と答えたら、「自分もだよ」と名刺をくれました。それが毎日新聞の記者だった。大晦日なんて、普通なら家でテレビ見ているでしょ。「新聞記者ってそういう仕事なんだ」、「そういう記者がいる会社があるんだ」って思った。就職活動が本格的に始まる前に、なんとなく毎日新聞だけは気になって、もう一度広島で出会った記者に話を聞きに行った。「大変だし、つらいことも沢山あるけれど、報道することでちょっとでも世界を変えることができると信じている」と聞いた。そもそも、広島に行くきっかけになった被爆建物の写真集を見せてくれたのも毎日新聞OBの大学の先生だった。もしかして、世の中を真面目に考えている人ばかりが集まった会社なんじゃないか、そういう人たちが、実際に社会を動かしてきたんじゃないか、そう思って就職活動を始めた。

採用試験

新卒採用のスケジュールが2年連続で変更となり、3月の採用情報公開から6月の採用試験開始まで2カ月短くなりました。どのように対策をして臨みましたか。また、毎日新聞社の採用試験で思い出に残っていることはありますか。

横田個人的には長期休暇は毎年1カ月くらい一人旅をしていたから、今回のスケジュールは春休みも夏休みもあるという点では良かったですね。ただ、大学の授業と重なってしまうし、5月の文化祭に向けサークル活動も忙しかった。

山田私は30社くらい受けていたので、5月は土日に筆記試験が続き6月は毎日面接があって、大変でした。

三瓶杜萌

三瓶面接は立て込むだろうと覚悟していたけど、3月に説明会があって、4月に締め切りの会社が多かったから、1カ月の間に企業研究して、ESを書くのが大変でした。深く企業研究ができなかった。友達から「企業を知ってから受けるまでの時間が短く、自己分析も企業研究もできなくて失敗した」って聞いたから、効率的に準備する必要があるね。後輩たちには、説明会に行く前にホームページを見て行くことをオススメしたい。説明会に行っても、ホームページで確認できるような企業の情報をただ受け身で聞いてくるだけでは時間がもったいない。会社の雰囲気や社員の印象など感じたことをメモしておくだけでも、ESを書くにあたっての必要時間が少なくなる。

渡部みんなはOB訪問した? 僕は、ESを出した後に行ったけど、ちょっと遅かったと感じた。誰もが聞いたことがあるような有名な会社になればなるほど、いろんなイメージを先に持ってしまっているから、実際に会社と接触してみて初めて気が付くということはあるよね。1対1で会うと、会社の雰囲気もわかるし、本音で話してくれる。山下さんはOB訪問したって言っていたけど、良かったことはあった?

山下ぼくは就職活動を2回やっているのだけど、去年の失敗で気付いたのは、説明会よりも直接社員と会った方が情報量が多いし、ほかの学生が知らない貴重な情報を得ることができる。「ES書いたけどどうですか」「志望動機を聞いてくれませんか」とお願いすれば、模擬面接もできる。「OB名簿がないから」「人脈がないから」とは言わずに積極的に方法を探して、つながりを作っていくことが大切だと思う。

山田OB・OG訪問はしなかったけど、「行かないで、しまった」と焦っている就活生に、私は何とかなったことを伝えたい。した方がもちろん絶対に良いけど、「OB訪問してないの?」と責められることは絶対にない。OB訪問をした人に情報量の多さでは負けているから、素直に、知っていることや考えたことを正直に伝えれば良いと思う。

横田毎日新聞社を知る方法としては、自分は技術と記者の二つのインターンシップに参加した。技術のセミナーは単純に体験として楽しかった。最後に懇親会があってみんなフランクに話をしてくれた。「この会社いいな」と思い、記者のインターンシップにも参加した。記者の話をじっくり聞けたので、行かなかったらわかったつもりになって終わっていたようなことがたくさんあると実感した。記者のインターンシップでは、作文の練習もできたので良かった。

三瓶私は大学3年生の夏に、さいたま支局で2週間のインターンシップをさせてもらいました。実際に取材に行ったり、署名記事を書かせてもらったりして、新聞記者になりたいという気持ちが強くなった。2週間の経験が志望の軸になった。記者を目指す人は、テレビなのか、雑誌なのか、新聞なのか、絶対にどの媒体の記者になりたいのか迷うと思う。はっきりさせるためにもインターンシップに行った方が良い。毎日新聞社の社員は他の企業の人より「毎日新聞が好きな人が好き」だから、面接で「毎日新聞いいですよね」と話をすると、面接官も笑顔でうなずいてくれたりする。好きなだけでは面接は通過できないけれど、好きな気持ちがなければ絶対内定をもらえない。好きな気持ちを大きくするためにもインターンシップや社員の人に直接会える機会は大事にした方がよいと思う。

渡部試験対策といえば、校閲って実技試験があるよね。どういう問題がでるの?

山田優梨

山田最近の記事が渡されるのだけど、何カ所か間違っていて、それを見つける。例えば「オバマ米大統領は」が「オマバ米大統領は」になっていたり、伊勢志摩サミットが開かれたのは志摩市なのに「三重県鳥羽市で開かれていた」になっていたり。校閲の実技対策のための特別な勉強ではなくて、一般記者と同じように時事問題を勉強しておけば大丈夫ではないかと思う。写真・映像記者も実技があるけど、何をするの?

渡部毎日新聞社の場合は上野公園で90分間写真を撮影して、3枚選んで数行の説明を書いて提出するというものだった。緊張もするし、いきなり場所が発表されるので、あまり準備はできない。だから、なるべく楽しむようにした。公園でチェロを弾いている人がいて、その人と話したり、立ち止まった人の話を聞いたりした。僕はいつも表情のある写真を撮りたいと思っていて、実技試験のときも表情は意識した。

三瓶記者職は作文試験が絶対ある。私は、大学3年生の後期から作文の添削をしてくれる授業を取った。お金かからないし、おすすめ。

横田文章を書くことはゼミでフリーペーパーを発行しているので苦手意識はなかったけど、インターンシップで作文を書いたとき、限られた時間内に与えられたテーマで書くにはまだまだ力が足りない、と思った。だから、本番の採用試験までにいままでの印象的な人生のシーンとか、そのときの喜怒哀楽の感情とか、すぐに引き出せるようにした。

三瓶エピソードの洗い出しは大切だよね。ビジネスも2次試験で作文があるの?

山下あったよ。勝手な想像だけど、記者と比べて作文の比重が高くないだろうと考えていた。何も書けないというのはダメだから、最低限、マスコミ対策本に書いてあるようなテーマの作文をいくつか用意して、内容を合わせて書く方法で乗り切った。作文対策に時間を費やすより、面接で勝てるようにしようと思っていた。

横田それでは、面接で勝てる極意を教えてください。

山下笑顔ですかね。

全員

渡部鏡の前で笑顔の練習をしたの?

山下いや、ビデオ。

全員本当に!!

山下鏡の前で話をしている姿は自然じゃないからビデオにした。そもそも自分が話をしている時にどんな顔をしているかわからないでしょ。「あ、こんな顔しているのか」「うわ、ムスっとしているな」とか、発見がある。特に会話している時、不機嫌に見えると言われたことがあって、本当にそうなのかな、と。実際、ビデオで撮ってみて、これじゃあ印象悪いな、と思った。面接対策としてだけではなく、今後、社会に出て人と話すうえでも大事なプロセスだった。

渡部最終的に笑顔でできたの? 

山下最終面接は緊張し過ぎて笑顔は難しかったけど、謙虚な姿勢でできたかな。

横田面接は「採点してやるぞ」「どこで減点してやろうか」というような空気があるのかと思っていたら、普通に会話をしてくれた。自分に興味があって聞いてくれる。そこでうそをついたり、虚勢を張ったりするような必要はないよね。

山田小説を勉強していたから面接官に「新聞より小説が好きなんじゃないの?」って聞かれて、「そうです」って正直に言ってしまった。でもそこから、なぜ出版社じゃなくて新聞社なのか、自分なりに考えたことを話したら落とさないでくれた。うそをつかなくて良い会社だなって安心した。

山下僕は二次面接で、「絶対に落ちた」と途中で確信するほど全然アピールができなくて、調子が出ないまま終わりの時間になった時に、突然「ちょっと待って」と面接官に言われた。「君は本当にこれでいいの?」って。

全員え〜、本当!?

山下和大

山下たぶん、不完全燃焼に感じているのが表情に出ていたんだと思う。「まだアピールすることがあるんじゃないの?」ってチャンスをもらった。それで、今ここにいる。

三瓶私もESに書いてあることだけではなくて、目の前にいる「私」の人柄を見ようとしてくれる、という印象だった。毎日新聞社の採用の特色だと思う。ESには付箋が何枚もはってあって、蛍光マーカーも引かれていて、私が面接を受けたどの社の面接官よりも丁寧に読んでくれているのがわかる。そのうえで、目の前の人を見ていると思った。

寺島私は理系だし、技術部門の採用試験を受験したから、スキルが求められると思っていたけれど、今の私に何ができるのか、ではなくて、私がどういう人なのかを見るような質問をたくさんしてくれた。

渡部最初は自分が落とされるかもしれないから、面接官は怖い存在だと思っていた。二次面接で「背が高いね。身長何㌢?」と質問されて、面接なのにこういうことを聞くんだ、と驚いた。その時に、ふと、「前にいる人たちは怖くはなくて、自分の憧れの職業の人たちなんだ」と思い出した。憧れの仕事をしている人が自分について話を聞いてくれている、と思ったらすごく貴重な時間だと気付いた。

三瓶面接はとても朗らかだったけど、要所でキリっとなる。素を見せるのは大事だけど、無計画では突破できない。

横田記者の面接では雑談もありつつ、何を取材して、どういうことを伝えたいのかは聞かれるし、聞かれなくても考えておかないとやっていけない。楽しくリラックスできる面接なのは確かだけど、なめてはいけない! 相手はプロフェッショナルだから。

三瓶あと、やるべきこととしては、ニュース時事能力検定(N検)の勉強かな。毎日新聞の採用試験は、N検2級以上合格していると書類選考も筆記試験も免除になるでしょ。6月以降、面接に集中できる。採用試験に間に合う最後の検定が2月にあって、ほかの新聞社の筆記試験よりも前だったから、前もって準備ができる。筆記試験の日程が同業他社と重なることもないし。他の受験生に差をつけられますよ。

目標

間もなく入社しますが、毎日新聞社で達成したい「夢」を教えてください。

横田ほかに替えがきかない記者になりたい。そのためには、個性を全力でぶつけていきたい。いま興味があるのは街の再開発事業。東京オリンピック・パラリンピックもあることだし、これからどこの街も変わっていく。そのときに街に住む人たちがその地域の建築物や街並み、文化をどう思っているのかが現れてくるだろう。経済とか政治的な側面はもちろんだけど、さまざまな考え方の人をたくさん取材して記事を書いていきたい。

三瓶でっかい夢としては、いつか新聞協会賞を取りたい。横田さんと一緒で、私にしか見えないものや感じられないことを「言葉」という形にして、少しでも社会の多様性を広げるきっかけになるような記事を書きたい。スクープにも憧れはあるけれど、長い記者人生でずっと追い続けたいと思えるテーマをみつけて、それを突き詰められるようになれたらいいな。

山田大きなことを成し遂げたいというよりも、5年後も10年後もこつこつと、日々の仕事にむきあって、着実に校閲記者として成長していきたいと考えております。

渡部直樹

渡部自分が旅先で出会った、ホームレスの方など多くの人と話したことを周囲に聞いてもらったことが何度かある。けれど、困っている人とそうじゃない人との間には高い壁があると感じてきた。その壁に穴をあけるのが新聞の仕事だと思っている。いろいろな人と膝をつきあわせて話しながら写真が撮れる写真記者になりたい。

山下ネット社会では、自分の好きなものや興味に関するニュースだけを読んでいる人が多い。そうではなく、大きな声にかき消されて埋もれてしまいがちな声とか、将来生まれてくる子どもたちに関わってくるような政治的に大きな変化とかを、新聞で知ってもらったり読んでもらったりするように変えられたらいいな。

寺島私は大学で勉強したデザインの考え方である「ユーザー至上主義」が身についているから、みんなが生き生きと働ける職場を整えられたらいいな、と思っている。私がこれを作りたいから作るのではなくて、みんながこれを求めているからこれを作るっていう考え方。これはきっと技術職でも生きる。工業デザインを学んだ人がSEになるモデルケースにもなれればいいと思います。