内定者座談会

参加者

  • 記者職内定 池田美欧 池田美欧 法学部政治学科
     
    趣味は散歩、旅行、写真。国際問題を取材して発信するサークル活動に取り組んでいる。
  • 記者職内定 今野悠貴 今野悠貴 法学部政治学科
     
    趣味は海外一人旅。ユーラシア大陸を陸路で横断。カンボジアの公用語、クメール語が得意。
  • ビジネス部門内定 山口詩織 山口詩織 総合文化研究科超域文化科学専攻 趣味は美術館めぐり。休みの日は美術館をハシゴすることも。オーケストラ部でチェロを担当。
  • ビジネス部門内定 秋山侑 秋山侑 社会科学部社会科学科
     
    趣味のアイドル鑑賞が高じてアイドル研究サークルに所属。幹事長も務めた。野球観戦も好き。
  • デザイナー職内定 深澤かんな 深澤かんな 美術学部グラフィックデザイン学科 趣味は食べること。卒業制作では手描きのアニメーションを作っている。特技はカラオケ。

Q.新聞社を志望した理由をおしえてください。

秋山くん
熱しやすく冷めやすい性格なので、常に変化が求められる世界で働きたいなと漠然と考えていました。新聞社は販売、広告、事業、デジタルコンテンツ、技術など本当にさまざまな仕事がありますし、情報メディアという社会には欠かせない存在を、世の中の動きに合わせて対応しながら、根幹で支えてみたいと思いました。
深澤さん
デザイナーの仕事は、伝えたいことを楽しくきれいに整理して、分かりやすくすることだと思っていたので、説明会で話を聞いたときに「これだ!」と思いました。国際問題や政治問題は複雑な記事が多く、理解するのが難しいと感じていたこともあって、今まで情報をグラフィックで伝えることを学んできた私にできるのは、こういう仕事なのではないかと考えました。
山口さん
私は大学院で西洋美術史を勉強しているので、美術展の企画ができる会社を中心に就活していました。毎日新聞社の企画展は切り口が面白く、 よくやるテーマでも、「そういう捉え方をするのか」といった感じで、例えば「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」では、メディチ家の財力という視点から取り上げられていて、新鮮に感じました。コアなテーマも、受け入れてくれる土壌があると感じました。
池田さん
大学1年生の時に訪れたフィリピンで、相手に寄り添いながら堅い信頼関係を築いている女性ジャーナリストに出会い、記者に憧れました。大学3年生の夏休みには、毎日新聞のインターンシップに参加したのですが、親しみやすかった女性ジャーナリストと同じ姿勢を感じて、毎日新聞の記者になりたいと思うようになりました。東日本大震災で被災した福島県南相馬市を旅行中、たまたま毎日新聞の記者の方に出会って、「オフだから」と一日市内を案内してくれたこともあって、ますます志望する気持ちが強くなりました。
今野くん
僕も中東を旅したときに、英BBCの記者と出会って、ジャーナリストに憧れました。本当は、学校の先生になろうと思っていたんです。その後、たまたま目にした毎日新聞社の「しばられない集団。」というCMを見て、記者一人一人の個性だったり、問題意識だったりを大切にしている良い意味で「緩い」雰囲気に、強く惹き付けられました。
山口さん
「緩さ」といえば、3月にあった会社説明会で、最初に採用担当者が「質問にタブーはありません」と自信を持って言い切っていたところが印象に残っています。
秋山くん
僕もその言葉、鮮明に覚えています。その言葉を聞いて、この会社に入りたいと強く思いました。説明会でお会いした他の社員の方々からも自分の仕事への誇りや、自由に楽しく仕事をしている雰囲気が伝わってきました。「よく言われる自由闊達というのは、こういうことか!」と納得してしまいました。

Q.どのような就職活動・対策をしてきましたか。

池田さん
記者志望だったので、大学3年生の時に夏休み期間中に新聞社でインターンができる授業を取りました。毎日新聞社の多摩総局で2週間受け入れて頂き、取材に行き、署名記事も書きました。それまで海外にばかり目が向いていたのですが、身近なところに面白いことがたくさんあるのだと気付くことができました。
今野くん
僕が参加したのは他の新聞社の短期インターンシップでしたが、記者の方が悩みながら一本の記事を書いていることを知りました。それまでの記者のイメージは「俺らが社会をリードしているんだぜ」という上から目線を感じ、僕にとっては決して良いものではありませんでした。しかし、実際は全くそんなことはありませんでした。限られた時間で記事を書かないといけないプレッシャーのなかで、「こう書いたら誰かを傷つけてしまわないか」と、少々言葉は荒いですが、「ウジウジ」と降版する瞬間まで悩み続けている姿を目の当たりにして、素直にかっこ良いと思いました。毎日新聞社も2月にインターンシップを公募しているので、参加してみてほしいです。
山口さん
皆さん動きが早いですね。私はインターンシップに参加していなくて、3月1日のグランドオープンの日に、説明会の予約をひたすらしました。大学院の勉強が忙しかったということもありますが、解禁が4カ月も後ろ倒しになって、早くからエンジンをかけたら、疲れてしまうかな、とも考えていました。その分、説明会では、所属や名前を名乗る必要がなかったケースが多かったので、採用に影響することもないだろうと「聞きたいことは全部聞こう」と、どん欲に疑問を解消していきました。また、新聞社は筆記試験で時事問題があるので、新聞をよく読み、1カ月の主要なニュースをまとめた月刊誌の巻末問題を半年分解くなどの対策をしました。
今野くん
説明会はどこの会社も良いところをPRするので、「ホームページを見ればわかるよ」という気持ちになることも理解できますが、会社の雰囲気といった本質が見えると思います。会社によってはシナリオ通りで、形式的なところもありました。足を運ばないとわからないことは、やっぱりあります。また、同じ目標を持つ友達ができるというのは大きいですよね。僕の場合はインターンシップですが、そこで知り合った仲間と、週に1回くらい集まって作文を書いて添削し合っていました。作文は一人で書けますが、それでは、うまくはならない。今年は、2次面接の午前中に作文試験があり、記者の思い出深い取材についての講演を聞いた後、その話をヒントに「コラム」を書きなさいという試験問題でした。正解はわかりませんでしたが、2次選考を通過できたのは、彼らのおかげです。
池田さん
模擬記者会見のあと、そのときの旬な人を紹介する「ひと」欄のような文章を書く、というのが、ここ数年の毎日新聞の試験問題でしたので、今年も「ひと」を書くのだろうと思っていました。なので、出題された時はびっくり。後になって、採用担当者に「聞いたものをそのまままとめるのではなく、受験生の視点を見たかった」と聞いて納得しました。作文に関しては、「どのような題が出されても、自分の考えておいた作文に結びつけて書けば良い」と言われますが、私はそれだと全くやる気が起きなかったので、いろんなところへ出かけて、沢山の人と会話をして、引き出しを沢山つくることを意識していました。柔軟にどんな球が飛んできても打ち返せるように練習してきて良かったです。筆記試験は、ニュース時事能力検定試験の2級以上に合格している人は免除だったので、もともと合格していた私はラッキーでした。
秋山くん
筆記試験といえば、今年は、8月2日の筆記試験が他社と重なってしまって、早々に進路の選択が迫られた受験生も多かったと思います。その上、午前中は毎日新聞を受験して、午後は同業他社の筆記試験。みんな一斉に移動して、電車のなかは見覚えがある顔ばかりでした。僕はニュース検定2級をもっていなかったのですが、使えるものは使うべきですよね。それに、ニュース検定の問題は、新聞を読んで、問題集で対策すれば怖くない。僕はそれに気が付くのが遅すぎました。
深澤さん
私は、デザイナー志望の方はもう無理しない方が良いと伝えたいです。もちろん最低限の知識は必要ですが、デザイナーは実技試験もあるので、過去の出題傾向等を先輩から聞いて、自分の腕を磨くことをもっと考えた方が良いと思います。

Q.面接で印象に残っていることはありますか。

山口さん
とにかく毎回、面接官の方との会話が楽しかったです。1次面接では、美術にとても詳しい方がいらっしゃって、「フランスの画家、トゥールーズ=ロートレックについて研究していて、フランスに留学しました」と話をしたら、「生地の南仏アルビには行ったの?」と。「知っている方が目の前にいる!もっと話したい!」と、うれしくなりました。また2次面接では、「オーケストラ部でチェロを演奏しています」と言うと「好きなチェリストは?」と質問され、答えると、「あー、なるほどね」と返ってくる。自分が無理をしなくても、言いたいことをスッとくみ取ってくださり、自然に会話が広がっていくので、面接は楽しい時間でした。
深澤さん
私は、面接に慣れず、緊張でガチガチになってしまい、他の会社では「君、大丈夫?」と心配されるほどで、「もう面接は嫌だな」と思っていました。でも、毎日新聞の面接では、待ち時間に人事の方がポートフォリオ(作品集)を褒めてくださって、かなりリラックスして面接に臨むことができました。今野くんが先ほど言っていた「しばられない集団。」ではないですが、個性をプラスにみてくれていると感じました。
秋山くん
完全に同じ意見です。サークルでアイドルを研究していると、多くの会社は「ふ〜ん」と顔色が曇る。でも毎日新聞社は最終面接までずっと「何そのサークル?」と興味津々で、「面白そうだね」と。嬉しかったですね。偏見がないというか、新しい文化に対してきちんと理解を示してくれる姿はさすがだな、と思いました。あと、他よりも入社志望書(ES)に書いた内容について聞かれた印象がありました。
山口さん
きちんと一人一人のESを読んでくださっているな、と感じました。毎日新聞社のESは書く量が多い。読む方もきっと大変だと思います。新聞社なので、見出しのように簡潔に冒頭2行に言いたいことをまとめて、その後、詳しく書くようにしました。その作戦が功を奏したかはわかりませんが、ESの内容から会話が広がったことは確かです。
今野くん
ESには聞いて欲しいことをあえてぼやかして書きました。僕の場合は、「新聞社は報道機関であり、言論機関でもある」ということについて、自分なりの強い気持ちがあったので、聞いて欲しくて書きました。面接で聞かれたときには「食いついたな!」と思いました。先輩に「就活は戦略が90%」と言われたことがあります。絶対に、相手の土俵で勝負しても勝てない。自分の土俵に引き込む工夫が必要です。思い出に残っているのは、面接官に怒られたこと。自分の名前を言わずに席に座ってしまったら、「失礼だよ」と。落ちたなって思いましたが、単に今後のことを思って注意してくれただけだったみたいです。後輩にも、毎日新聞社の場合、そういう注意を受けても、気にする必要ないと言いたいですね。
池田さん
怒りもすれば、すごく笑いもしますよね。沸点がとにかく低い。控え室にまで響いているのでは、と思うくらい大きな声で笑ってもらえて、居心地がよかったです。
秋山くん
そういえば、僕も3次面接で7〜8人の役員を前に緊張してしまっていて、頭が真っ白になったとき、一人の面接官の方が、「つまり君はこういうことをやりたいんだよね」と助け船を出してくれるという出来事がありました。「あはは、それ言っちゃダメだろ〜」って、面接官全員が大爆笑。面接でも温かい社風がでるのだな、と思いました。

Q.就職活動を振り返って、後輩に伝えたいことはありますか。

今野くん
正直、就活が楽しかったです。人生で新卒採用は一回しかない。日本社会にいて、これを経験しないのはもったいないと思って始めました。とかく就活はあおられるし、自分のやりたいことを見失う人も周りにいましたけど、いつも面接が終わるたびに新橋で「せんべろ」(1000円でベロベロになれる)の立ち飲み屋に行って、適度に力をぬきました。失敗しても人生がすべて決まるわけではないので、あまり「気負わずに」と言いたいです。
池田さん
私も、ダメならまた受ければ良いと思っていました。ただ、先ほども言いましたが、「色んな人に会う」ということはやっておいた方がよい。ふらっと旅行に出かけて、民宿の人と話をするだけでも良いと思います。自分のなかで「面白い」と思うことを一つでもみつけることができたら、そんな思い出も「ネタ」として増えていくと思います。
秋山くん
就活は、運とメンタル・マネジメントの勝負だと思いました。やはり会社との「ご縁」というのはあると思います。よく言われますが「お見合い」みたいなものです。ただ、「人事を尽くした」と自分で納得ができる就活ができたか、が大事だと思います。後輩に「インターンシップやOB・OG訪問はやったほうがいいですか?」と聞かれたら、「やったことで安心ができるなら、やったほうが良い」と答えます。安心材料を積み重ねて、後は天命を待つことだと思います。
山口さん
「素直に自分を偽らず」ということかな、と思います。会社にあわせて「こうしよう」と思うと、最初は面接も通ると思いますが、だんだん「この会社とは合わないな」と思ってくる。会社に合わせて自分を変えるのではなく、最善を尽くしていれば、ご縁のある会社に出会えると思います。なので、自信をもって、最後まで自分を貫いて欲しいです。
深澤さん
みんながすべて素敵にまとめてくれたのですが、美大生はあまり周りに就職活動している人がいなくて不安なこともあると思います。ただ、「やってみたいな」と少しでも思ったら、ぜひチャレンジしてみてほしいと思います。

Q.入社後、成し遂げたい夢は何ですか。

深澤さん
私は、漫画を書くことが好きなので、私の絵で子供たちにニュースを伝えたいです。みんなが書いた大切なニュースをシンプルかつ分かりやすく伝えるようにがんばります。「毎日小学生新聞」の制作にも携わりたいです。
池田さん
就活中に知り合いの先輩が夕刊1面と社会面トップを書いていて、すごくモチベーションがあがりました。私も朝刊一面と社会面を飾るような良いスクープがとれたらなと思います。
今野くん
僕は、埋もれた事実を可視化することが、ジャーナリズムには必要だと思います。名刺一枚でいろいろな人と出会える記者の仕事を通じて自らを成長させ、「毎日新聞の記者」ではなくて「今野記者」だから書けた、といわれるようなテーマを見つけたいです。
秋山くん
これがやりたい、というより、新聞社は本当にいろいろな部署があるので、経験できる部署は全部経験したいです。いまあるビジネスを大きくすることはもちろんですけど、将来的には、事業本部、販売局、広告局と連携して、横断的に新たなビジネスチャンスを見つけたいですね。
山口さん
「一緒に仕事がしたい」と言われるのが目標です。どのような環境にも柔軟に溶け込んで、そのなかで個性を出せたらいいなと思います。もし、希望である事業本部に行けたら、誰もが親しみやすいテーマをクローズアップした展覧会などを企画・運営して、文化のすそ野を広げていきたいと思います。