一般記者

川畑 岳志Takeshi Kawabata

奈良支局

2022年入社

2022年入社 奈良支局に配属 警察とスポーツを担当 安倍晋三元首相銃撃事件のほか、奈良県初のJリーグチーム「奈良クラブ」などを取材 2023年から警察キャップ

自分の知らない世界で、没頭している人に出会う。独自取材で事実を掘り起こせる記者に。

 「名刺一枚で誰にでも会って話を聞ける仕事」。この言葉は、大学生の時の私が記者の仕事に魅力を感じた理由のうちの一つです。

 記者になってそれを実感しています。地元のサッカーチーム「奈良クラブ」のJリーグ昇格までの軌跡を追い、代表や選手の「サッカーで奈良を盛り上げたい」という思いに迫りました。県の特産品で私も愛用している雪駄せったを現代用にアレンジして「はやらせたい」と意気込む若社長に取材し、記事にしました。

 それまで自分が知らなかった世界で、それぞれ没頭しているたくさんの人に出会えました。そして、その魅力が一片でも多く読者に伝われば良いなと思って記事を書いています。

 一方で「できること」ばかりでなく、記者として「最低限絶対にしなければいけないこと」も多々あると感じています。例えば不祥事が発覚したときの取材では、取材対象は「説明を控える」などとして詳細を明らかにしようとしない場合があります。そうした場合、取材相手の立場や関係性を考えて「言えないならしょうがないですね」と退いてしまっては、記者の意味がありません。

 記者として聞くことができる立場にいる以上、相手が捜査機関や行政機関の幹部だろうが、おかしいことはおかしいと言い、質問を遠慮しない記者でいたいと思います。加えて、発表に頼らず独自取材で事実を掘り起こせる記者になっていきたいです。

2022年12月22日朝刊

One Day

10:00

出勤

県警記者クラブに出勤。他紙をチェック。新たに事件事故の発生があれば、夕刊やネット配信に向け取材する

13:00

昼食

16:00

奈良地検で、過去に送検されている容疑者らが起訴されているかを取材

17:00

外出

県警幹部の自宅に夜回り開始。合間でデスクに直してもらった原稿を確認し、ニュアンスの違いなどがないかをチェック

21:00

退勤

取材内容をメモにして、帰宅。取材先の帰宅が遅くなった場合は長引くことも

Interview

毎日新聞社の好きなところは?

好きなところと言われると分かりませんが、毎日新聞のキャンペーン連載「にほんでいきる」や「ヤングケアラー」を読んで、この新聞社で記者をしたいと思いました。

入社してから自分に起きた、良い変化は何ですか?

写真を撮るのが好きになりました。あとは、神経がずぶとくなったと思います。多少のことでは動じなくなりました。

仕事をする上で大事にしていることは?

毎日少しでも積み重ねていき、できることを増やすことです。

休日の楽しみは何ですか?

気持ちに余裕があるときは、行ったことがない場所や店に行くこと。疲れているときは、部屋を片付けたり、普段使っている革靴を磨いたりしてゆっくりするのが好きです。

学生時代に打ち込んだことは?

ダブルダッチです。音楽に合わせて2本の縄を跳びながらダンスやアクロバットをするパフォーマンスです。ぜひYouTubeで「ダブルダッチ」と調べてみてください。

Message

記者になって1年半以上が過ぎました。正直、自分のできなさ加減にうんざりしたり、しんどくなったりすることも多かったです。でも「めっちゃ面白い」仕事です。記者になって「面白さ」を実感してください。