毎日新聞東京社会事業団
毎日社会福祉顕彰

第46回「毎日社会福祉顕彰」推薦を受け付けます

 2016年度(第46回)「毎日社会福祉顕彰」の推薦を募集します。全国の社会福祉関係の個人や団体の中から優れた業績をあげている3件を選び表彰します。

 詳しくは募集要項で。締め切り=5月31日(火)必着。

第45回毎日社会福祉顕彰は2個人1団体に


受賞を喜ぶ(左から)ワット隆子さん、芦沢茂夫さん、市原美穂さん

福祉の向上に尽くした個人、団体を顕彰する第45回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)は、推薦された30件の中から次の3件に決まり、10月26日(月)毎日新聞東京本社で開かれた贈呈式で、賞牌(しょうはい)と賞金(各100万円)が贈られました。

◇認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎  (市原美穂理事長=宮崎市)
◇芦沢茂夫さん  (支えあう会「ピーチ&グレープ」代表=山梨県南アルプス市)
◇ワット隆子さん  (あけぼの会会長=東京都)

【受賞者プロフィール】
◆認定NPO法人「ホームホスピス宮崎」=宮崎市
市原美穂=理事長

 1998年、県内に緩和ケア病棟を設置しようと発足。2004年には民家を活用、病院や福祉施設で受け入れを断られた難病や介護レベルの重い患者が暮らす「かあさんの家」を開設しました。「地域で自分らしく生きてもらう」という考え方が新たな在宅ホスピスケアの先駆けとして注目されています。市原理事長は「患者のために何ができるのかを常に考えてきました。その姿勢を変えずに今後も取り組みたい」と話しています。
◆芦沢茂夫さん(68)=山梨県南アルプス市
「ピーチ&グレープ」代表

 車いす生活者の生活環境改善やバリアフリー化に尽力してきました。2010年には障害者とボランティアで支え合う会「ピーチ&グレープ」を設立。県内の飲食店などに協力を呼びかけ、段差にスロープを設置してもらうなどの活動を進めています。両手足に障害があり、車いす生活ですが、自ら考案した手作りの器具を取り付け、車も運転します。芦沢さんは「心の中の障壁をなくすことがバリアフリー」と話しています。
◆ワット隆子さん(75)=東京都目黒区
「あけぼの会(乳がん患者の会)」会長

 乳がんの手術を受けたことを契機に、乳がん患者会「あけぼの会」を1978年に設立。次第に家族や医療関係者らも入会するようになり、会員は全国で約3000人を数えます。患者同士が社会復帰のために助け合うことと、乳がん検診の呼びかけなどの啓発活動が会設立以来の活動の2本柱。「がんという病気が心理に与える恐怖や拒否反応は今も昔も同じ。原点を忘れず、できる限り続けたい」と話しています。

第44回(2014年度)毎日社会福祉顕彰を贈呈


左から岩田美津子さん、桐生清次さん、明石恒浩さん

 福祉の向上、発展に尽くした個人、団体を顕彰する第44回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が10月8日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開かれました。

 個人3名に、朝比奈豊・毎日新聞東京社会事業団理事長(毎日新聞社社長)が顕彰額と賞金100万円を贈りました。

 受賞者と業績は次のとおり。

明石恒浩さん(61)=ザ・ブラフ・メディカル&デンタル・クリニック院長(横浜市)

 日本で働く外国人労働者とその家族、また日本人の夫と離婚した母子などが日本の医療の恩恵を受ける事は容易ではありません。健康診断、予防接種などの予防医療はもちろん、急病、けがなどの際にも日本語という大きな壁が立ちはだかります。

 アジア周辺の外国人が多い、横浜市中区の診療所長に着任して27年。英語はもちろん、フランス語、タガログ語に堪能な明石医師は、救いの手が必要な外国人労働者とその家族を支援してきました。

 ひと頃は、不法滞在の外国人も多く、診察料を払えない患者も毎日のように訪れました。病状病態に関係なく、言葉の通じる同クリニックに救急搬送されてくることもよくありました。入管に拘束された患者に、投薬を続けたこともあります。予防接種の案内、出産の相談など医療情報を求める家族も多く、クリニックにはいつも外国人の子どもを抱きかかえてあやす同医師の姿があります。 地元のNPOや教会のスタッフと、近くの簡易宿泊所街寿町で健康パトロールやホームレス支援も行っています。
桐生清次さん(80)=社会福祉法人七穂会理事長(新潟県新発田市)

 桐生さんは、24年間特別支援学級を担任した中学校教員時代に、保護者と「手をつなぐ親の会」を創設して、障がい者の雇用促進問題に取り組み、120人以上の卒業生の就労に尽力しました。

 定年後は、授産施設「虹の家」の施設長に就任。新たにハートワーク高浜、虹の家紫雲寺、スバルワークセンターなど施設を新たに開設して、多くの知的障がい者に雇用の場を創出してきました。

 延べ3000人以上の教員、大学生、企業の新入社員を、これらの施設で研修生として受け入れたり、1万8000人以上のボランティアを受け入れるなど、障がい者雇用への理解と啓発活動にも積極的に取り組んできました。

 障がい者に関するノンフィクションなどもいくつか著し、平成12年の著作「最後のごぜ 小林ハルの人生」では、障がい者と健常者がともにどう生きるべきかを世に問いかけました。
岩田 美津子 さん(62)=てんやく絵本ふれあい文庫代表(大阪市)

 岩田さんは、わが子から「絵本を読んで」とせがまれたのをきっかけに、「てんやく絵本」を考案しました。透明シートで本文の点訳と絵の輪郭や説明を貼り付ける点訳の絵本。目の見えない母親が、目の見える子どもに絵本を読み聞かせて共に楽しむ。目の見えない子どもが初めて絵本を読む。本の製作と貸出しの活動を通して、全国の視覚障がい者に絵本を味わう喜びを届けています。

 30年間にわたり全国の母親に貸し出す活動を続けていますが、今では120人のボランティアが年300〜400冊を製作し、現在蔵書は1万冊。全国200の個人団体に年間6000冊を貸し出しています。

 また、著書「てんやく絵本の作り方」や出張講習などにより、全国各地にボランティアが育ち、公立図書館や学校図書館などでも閲覧・貸出しが広がっています。

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