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「いのちの電話」(東京)の佐合信子理事・事務局長に聞く


2012年の自殺統計(速報値)によると、全国の自殺者数は15年ぶりに3万人を下回りました。政府は06年に自殺対策基本法を施行するなど対策を講じた成果かもしれません。

政府や行政とは別に、当事業団が助成している「いのちの電話」の地道な活動も見逃せません。1年半の研修を終えたボランティア相談員が、24時間体制で電話に耳を傾けてくれます。自殺防止の最前線で活動している「社会福祉法人いのちの電話」(東京)の佐合信子理事・事務局長に、現状を語っていただきました。

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自殺未遂の経験者が多い
 いのちの電話にかけてこられる方の中には、自殺未遂を経験された方も少なくありません。そのような方々は、生きていたくない思いと、生きてみようという思いの中で揺れ動いています。何かのきっかけで死にたい気持ちに傾いてしまうことがあります。

仕事で悩む
 最近は生活苦を訴えられる相談もよくお受けします。仕事が見つからない、面接を受けても採用されない、仕事についてもやる気が起きず長続きしないなど、生き詰まったつらい気持ちを切々と語られます。若い方はインターネットを利用した相談が多いのですが、そちらも就職活動など仕事に関する深刻な相談が多く寄せられます。

うつ病を家族に理解されない
 家族や周りの人たちにうつ病など精神疾患を理解されず苦しんでいる方の相談もお受けします。子供のころ、親に虐待されたことで成人になっても苦しまれ、自殺をも考えてしまうほどのお気持ちでいる方の相談もあり、胸が痛くなる思いです。

あなたの気持ちに寄り添います
 いのちの電話では死にたいほどつらい思いをしている方々に寄り添い、お気持ちを聴かせていただくことしかできません。それでも苦悩の多いこの社会で、困難に直面している方々の少しでもお役にたてられればと願い、今後も活動を続けてまいりたいと思っています。(談)

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