日韓(韓日)国際環境賞


日韓(韓日)国際環境賞について

 1995年は戦後50年であると同時に、日本と大韓民国の国交回復30年の年にあたりました。

 日韓両国は1965年6月22日、東京で日韓基本条約、関係協定、議定書に調印。さらに12月18日、ソウルで批准書の交換式が行われました。以来、両国が不幸な歴史を乗り越えて、共に手を携えて東アジアの中核として発展してきたことは、誠に感慨深いものがあります。

 一方、日韓報道の緻密さで定評のある毎日新聞社は1965年、日韓条約成立に先駆けて韓国の有力新聞社である朝鮮日報社と業務提携を結びました。

 両社は提携30年であり日韓国交回復30年となる1995年に、東アジア地域の自然保護と望ましい経済発展を図るため、「日韓(韓日)国際環境賞」を共同で創設しました。第30回を迎えた2024年からは、環境保全や循環型社会の推進に加え、脱炭素の取り組みなど地球温暖化防止や気候変動対策も評価の大きなポイントとしました。また、表彰者についても、優れた活動を実践する個人や団体の他、企業や地方公共団体なども対象に広げて顕彰しています。

 2023年の世界の平均気温は観測史上最高を記録し、各地で地球温暖化との関連が指摘される被害が相次ぐなど、気候変動問題や海洋プラスチックごみ汚染、生物多様性の損失などさまざまな形で危機的な地球環境の悪化が懸念されています。世界的規模での踏み込んだ気候変動対策が注目されるなど、グローバルな課題として地球環境への関心はより一層高まっています。両社は環境問題を共通テーマとして顕彰活動を行う事で、両国のみにとどまらず、地球環境保全、地球温暖化防止への機運を高め、調和のとれた世界の発展に寄与できると確信しています。

2024年 第30回日韓(韓日)国際環境賞の受賞者
2024年 第30回日韓(韓日)国際環境賞の募集
2023年 第29回日韓(韓日)国際環境賞の受賞者
これまでの受賞者一覧

 

2024年 第30回日韓(韓日)国際環境賞の受賞者

地球環境保全や気候変動対策で優れた貢献をした東アジア地域の個人や団体、企業を表彰する2024年の「第30回日韓(韓日)国際環境賞」は、日本側が木炭蓄電器と太陽光発電を利用して電気エネルギーの自給自足を目指す相模原市のNPO法人「Class for Everyone(クラス・フォー・エブリワン)」、韓国側は1998年にラムサール条約に登録された牛浦(ウポ)湿地を拠点に環境教育を推進する「牛浦自然学校」の李仁植(イ・インシク)校長に決まりました。日本側の審査では、今回から脱炭素の取り組みや地球温暖化対策なども評価ポイントに加えました。

合同表彰式は10月28日、韓国・ソウルで開催されました。都合がつかず欠席となったNPO法人「Class for Everyone」にも表彰状と賞金が贈られます。

第30回日韓(韓日)国際環境賞の表彰式で記念写真に納まる「牛浦自然学校」の李仁植校長(中央)と松木健・毎日新聞社社長(中央右)、方準梧・朝鮮日報社社長(同左)=韓国・ソウルで2024年10月28日(朝鮮日報提供)
第30回日韓(韓日)国際環境賞の表彰式で記念写真に納まる「牛浦自然学校」の李仁植校長(中央)と松木健・毎日新聞社社長(中央右)、方準梧・朝鮮日報社社長(同左)=韓国・ソウルで2024年10月28日(朝鮮日報提供)

記事へのリンク
第30回日韓(韓日)国際環境賞受賞者決定 NPO法人「Class for Everyone」 /牛浦自然学校・李仁植校長
第30回日韓(韓日)国際環境賞 表彰式

 

2024年 第30回日韓(韓日)国際環境賞の募集

2024年の応募は締め切りました。

毎日新聞社は「第30回日韓(韓日)国際環境賞」の応募を受け付けます。環境保全や循環型社会の推進に加え、今回から脱炭素の取り組みなど地球温暖化防止や気候変動対策も評価の大きなポイントとしました。表彰者についても、優れた活動を実践する個人や団体のほか、今回から企業や地方公共団体なども対象に加えます。応募書は下記のボタンからダウンロードしてください。締め切りは8月30日(金)必着です。2024年の表彰式は、10月28日(月)に韓国・ソウルで行います。

1.賞の目的 地球環境保全や地球温暖化防止に優れた貢献をした東アジアおよび北東アジア地域の個人、団体、企業、地方公共団体等を顕彰します。
2.賞の対象 ①地球環境保全をはじめ脱炭素など地球温暖化防止や気候変動対策で優れた貢献をした東アジア地域の個人、団体や企業、地方公共団体などの中から選定します。
②受賞者は日本、韓国に限定せず、両国以外の個人、団体、企業、企業間連携や官民連携のプロジェクトなども対象とします。
3.主催と後援 主催:毎日新聞社、朝鮮日報社
後援:外務省、環境省、経済産業省、大韓民国大使館
4.推薦・審査基準 下記のいずれかに該当するもの
①影響や被害が一国内にとどまらず、地球規模にまで広がる環境問題の解決を目指そうとする斬新な活動や教育・研究、商品・サービスの開発や提供、社会基盤整備など官民・企業間連携プロジェクト。
②地球温暖化や気候変動など市民生活や地域社会が直面する環境問題の改善、脱炭素社会実現に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)への貢献や循環型社会の構築を目指す取り組みで、考え方や手法が特に優れた実践活動や教育・研究活動。
5.候補の応募方法 自薦、他薦を問いません。
6.推薦・応募方法 A4判用紙3枚程度に横書きで①応募者の所属、氏名、住所、電話、Eメールアドレス②応募対象の活動名称、団体・企業名、代表者名、所在地、電話、Eメールアドレス、ホームページアドレス、応募活動の概要、目的・背景、具体的な内容、成果、受賞歴を記入してください。

7.応募提出先 応募は、毎日新聞社「日韓国際環境賞」事務局 Eメール に応募書を添えてお送りください。
8.応募締め切り 第30回日韓(韓日)国際環境賞への応募は2024年8月30日(金)必着。
※応募は締め切りました。
9.日本側審査委員(敬称略) ・三宅 香(日本気候リーダーズ・パートナーシップ共同代表、三井住友信託銀行フェロー役員)
・桃井 貴子(気候ネットワーク東京事務所長)
・八林 公平(エスプールブルードットグリーン取締役社長)
・山岸 尚之(世界自然保護基金ジャパン自然保護室長)
・山崎 直子(宇宙飛行士、英国王立財団設立「アースショット賞」評議員)
※審査委員長は毎日新聞社主筆が務めます。
10.賞 受賞者及び受賞団体への賞金は1万ドル。10月下旬の毎日新聞紙上で発表します。
11.表彰式 表彰式は、両社が毎年共同で日本、韓国交互に行います。
第1回(1995年)は日本・東京、第2回(1996年)は韓国・ソウル。
以降、奇数回は日本・東京、偶数回は韓国・ソウルで開催しています。

記事へのリンク
第30回日韓(韓日)国際環境賞 募集要項

問い合わせ
毎日新聞社「日韓国際環境賞」事務局
〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1
Eメール:

 

2023年 第29回日韓(韓日)国際環境賞の受賞者

東アジア地域の環境保全に貢献した個人や団体に贈られる2023年の「第29回日韓(韓日)国際環境賞」は、日本側は、風土に適した循環型酪農を実践する「マイペース酪農交流会」、韓国側は先進的な環境教育に取り組む「山自然中学校」が受賞しました。表彰式は、10月26日、東京都内で開かれました。

第29回日韓(韓日)国際環境賞表彰式で記念写真に納まるマイペース酪農交流会の三友盛行さん(中央左)、山自然中学校の林碩煥校長(中央右)、松木健・毎日新聞社社長(左から2人目)、方準梧・朝鮮日報社副社長(右から2人目)=東京都文京区で2023年10月26日
第29回日韓(韓日)国際環境賞を受賞し、表彰式であいさつをするマイペース酪農交流会の三友盛行さん
表彰式であいさつをするマイペース酪農交流会の三友盛行さん
第29回日韓(韓日)国際環境賞を受賞し、表彰式であいさつをする山自然中学校の林碩煥校長
表彰式であいさつをする山自然中学校の林碩煥校長

記事へのリンク
第29回日韓(韓日)国際環境賞受賞者決定 マイペース酪農交流会/山自然中学校
第29回日韓(韓日)国際環境賞 牛・人・環境にやさしく マイペース酪農交流会 /北海道
第29回日韓(韓日)国際環境賞 表彰式

 

これまでの受賞者一覧

開催回(年) 日本側 韓国側
第1回(1995年) 遠山正瑛・遠山柾雄両氏(日本沙漠緑化実践協会)
財団北九州国際技術協力協会
韓国・光緑会
中国・自然の友
第2回(1996年) 菱田一雄氏(海外経済協力基金技術顧問) 梁運真氏(馬山昌原環境運動連合常任議長)
第3回(1997年) 村本義雄氏(日本鳥類保護連盟石川県支部長) 鄭用昇氏(韓国教員大学環境教育科教授)
第4回(1998年) 中坊公平氏と廃棄物対策豊島住民会議 文國現氏(「生命の森を育てる国民運動」共同運営委員長)
第5回(1999年) 滋賀県環境生活協同組合と藤井絢子理事長 教育放送(EBS)のドキュメンタリー番組「一つだけの地球」制作チーム
第6回(2000年) 日本野鳥の会国際センター 権粛杓氏(延世大学名誉教授)
第7回(2001年) 財団法人・ニッセイ緑の財団 元炳旿氏(慶熙大学名誉教授)
第8回(2002年) NPO法人・北の海の動物センター 崔在天氏(ソウル大学校副教授)
第9回(2003年) NPO法人・アジア砒素ネットワーク 社団法人・韓国消費者保護市民連合
第10回(2004年) ワシ類鉛中毒ネットワーク 趙漢珪氏(韓国自然農業協会名誉会長)
第11回(2005年) 日韓共同干潟調査団 ソウル特別市
第12回(2006年) クリーンアップ全国事務局(JEAN) 金潤信氏(漢陽大医科大産業医学教室教授)
第13回(2007年) 石綿対策全国連絡会議 韓国自然環境保全協会
第14回(2008年) 日本ツキノワグマ研究所 盧在植氏(韓国気象学会名誉会長)
第15回(2009年) 虹別コロカムイの会 学校法人・仁済学園
第16回(2010年) NPO法人グラウンドワーク三島 韓国ナショナルトラスト
第17回(2011年) 岩手県田野畑村民と思惟の森 鳥と生命の場(Birds Korea)
第18回(2012年) コウノトリ湿地ネット 韓武榮氏(ソウル大学雨水研究センター所長)
第19回(2013年) CONTRAIL プロジェクト 社団法人・東北アジア山林フォーラム
第20回(2014年) ラムサール・ネットワーク日本 尹淳昌氏(ソウル大学教授)
第21回(2015年) 朴恵淑氏(三重大学教授) 北東アジア長距離越境大気汚染(LTP)研究プロジェクト
第22回(2016年) タンチョウ保護研究グループ 忠清南道礼山郡
第23回(2017年) 認定NPO法人水俣フォーラム 全羅南道順天市
第24回(2018年) ホールアース自然学校 崔義昭氏(高麗大名誉教授)
第25回(2019年) 愛媛県立新居浜工業高校VYS部 グリーン・アジア・ネットワーク
第26回(2020年) NPO法人「水辺に遊ぶ会」 李会晟IPCC議長
第27回(2021年) NPO法人「持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会」 北東アジア生物多様性研究所 玄眞旿(ヒョン・ジンオ)所長
第28回(2022年) 一般財団法人「中村浩志国際鳥類研究所」 海岸清掃ボランティア 趙祥熙(チョ・サンヒ)氏
第29回(2023年) マイペース酪農交流会 山自然中学校
第30回(2024年) NPO法人「Class for Everyone」 牛浦自然学校 李仁植(イ・インシク)校長

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