特別展「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」


 明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)の日本での初公開をはじめ、江戸東京博物館のコレクションを中心に、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当て、日本が世界に誇る「ものづくり」の力の源泉を見つめます。

 日本の伝統美術は、日本人の暮らしとともにありました。四季折々の生活シーンに応じて配される建具や調度品は、人びとに潤いと彩りを与えました。開国後の日本を訪れた西洋人が一様に驚いたのは、こうした品々に宿る日本人の豊かな遊び心と繊細な美意識でした。その日本の美を作り上げてきたのが、「ものづくり」に生きる職人たちです。

 江戸を代表する二人の蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則、尾形乾山の陶芸を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工三浦乾也、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎――。本展では江戸東京に生まれ育った彼ら5人にスポットをあて、江戸のものづくりを紹介します。

会期 2020年2月8日(土)~4月5日(日) (50日間)
会場 東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室(東京都墨田区横網一丁目4番1号)
主催 毎日新聞社、東京都江戸東京博物館
後援 イタリア大使館
協賛 大日本印刷、トヨタ自動車
協力 ベニス東洋美術館
観覧料 当日(前売/団体)
一般:1100円(900円/880円)
大学生・専門学校生:880円(680円/700円)
小学生・中学生・高校生・65歳以上:550円(350円/440円)

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