光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界


 浮世絵は日本独自の芸術として開花しました。木版画が大半を占めますが、桃山時代末期の近世初期風俗画の流れをくむ肉筆浮世絵は、多色摺版画(たしょくずりはんが)の錦絵とは異なり、直筆ならではの繊細で華麗な筆致で描かれており、近年、その優美な作品の魅力に高い関心が寄せられています。

 本展は岐阜県飛騨・高山の光ミュージアムが所蔵する肉筆浮世絵を初めて一挙に公開するもので、約420点のコレクションの中から、美人画を中心に111点を厳選し展覧します。宮川長春や勝川春章、歌川豊国、葛飾北斎、歌川広重、溪斎英泉、歌川国芳、月岡芳年ら各時代を代表する浮世絵師の名品に、上方や九州などで活躍した絵師たちの作品を加え、江戸初期から明治期まで約240年にわたる肉筆浮世絵の歩みを紹介します。

※なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期変更や臨時休館、イベントを中止・変更する場合があります。また、会場では感染予防対策を行います。ご理解・ご協力ください。
詳細は美術館ホームページ をご覧ください。

 9月5日まで開催予定だった山口県立萩美術館・浦上記念館の特別展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」(毎日新聞社など主催)は開催を中止し、このまま閉幕とします。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山口県の施設が8月26日から9月12日まで臨時休館となるためです。ご了承ください。
 問い合わせは山口県立萩美術館・浦上記念館(0838・24・2400)。

葛飾北斎「日 龍 月」 寛政12~文化5年(1800-08) 紙本着色三幅対
葛飾北斎「日 龍 月」
寛政12~文化5年(1800-08)
紙本着色三幅対
藤麿「旅の女」
享和(1801-04)~文化年間(1804-18)前期頃
紙本着色一幅
溪斎英泉「立ち美人」
文政年間(1818-30)
絹本着色一幅

すべて光ミュージアム蔵

 

開催日 2021年7月3日(土)~9月5日(日)
日時の詳細 休館日=7月12日(月)、19日(月)、26日(月)、8月2日(月)、10日(火)、23日(月)、30日(月)
ただし、7月5日(月)、8月9日(月)、16日(月)は開館
開館時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)
会場 山口県立萩美術館・浦上記念館(山口県萩市平安古町586の1)
料金 一般1100円(900円)▽学生・70歳以上900円(700円)▽18歳以下無料
※かっこ内は前売り、20人以上の団体料金
問い合わせ 山口県立萩美術館・浦上記念館 0838・24・2400

 

記念講演会「肉筆浮世絵にみる美人画の魅力」

講師:鈴木浩平氏(本展監修者・美術史家)
日時:7月3日(土)13:30~15:00
会場:本館講座室
定員:40名(申込先着順)

 

関連リンク 山口県立萩美術館・浦上記念館ウェブサイト
https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/
主催 肉筆浮世絵展萩実行委員会
(山口県立萩美術館・浦上記念館、毎日新聞社、tysテレビ山口)
後援 山口県教育委員会、萩市、萩市教育委員会
協力 エフエム山口
特別協力 光ミュージアム
企画協力 アートシステム
監修 鈴木浩平(美術史家)、故・永田生慈(美術史家・北斎研究家)

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