第9回認定15グループ
- 第9回認定15グループ(順不同)
- 第9回認定15グループは、2027年秋の大賞審査の候補となります。
※学年は2025年度
- 1 北海道新十津川農業高等学校 水稲班
- 陸稲栽培の研究~マメ科植物との共生による無化学・無農薬・不耕起栽培への挑戦~

グループ代表 3年 畑原悠太さん
私たちの住む新十津川町は水稲栽培が盛んな地域です。この地で持続可能な農業を目指すために陸稲栽培に挑戦しています。今年度からマメ科植物のアバパールに共生する「根粒菌」が陸稲栽培にどのような影響を与え、無化学肥料でどれだけの収量が得られるのかを検証しています。私たちの研究が、私たちの未来につながる活動になることを信じ取り組んでいきます。- 2 秋田県立大曲農業高等学校 TEAMマイタン
- シークレットベース~私たちの孫の世代に残すもの~

グループ代表 1年 三浦柚希さん
人口減少と高齢化による果樹園の廃園は深刻な地域課題です。リンゴなどの大果樹が管理されずにそのままになっていたり、草木が生い茂っていたりなど、病害虫のたまり場と化しています。私たちはそんな地域環境をよくするために未利用資源である廃園の草木でバイオ炭を製造し、廃園や耕作放棄地に埋める仕事を計画しました。目的は土壌の改良と利用です。きれいになった廃園と未利用土を地域に分配できるよう取り組んでいきます。- 3 山形県立置賜農業高等学校 アップサイクルマジックプロジェクト
- アップサイクルマジック

グループ代表 3年 星野希実さん
私たちは先輩から引き継いで、アップサイクルマジックプロジェクトに取り組んできました。特に、食品残渣(ざんさ)を活用した動物性の材料を一切使わない人工皮革の製造、つまりビーガンレザーの作出は私たちが誇れる研究です。レザークラフトの普及も含め、今後は技術力の向上に取り組みながら、ポリウレタンやポリ塩化ビニールなどを使ったバイオレザーの作出にも挑戦します。- 4 茨城県立水戸農業高等学校 農業研究部果樹専攻
- 小規模コメ農家を守れ~育苗ハウスを活用したシャインマスカット栽培で地域活性化~

グループ代表 3年 会澤優磨さん
稲作農家に必ずある育苗ハウスは、実際には年間2カ月ほどしか使われていません。私たちは、この未利用期間にシャインマスカットを栽培することで農家の所得向上につながる取り組みを進めています。ハウスの有効活用で所得向上を支援し、小規模稲作農家(最近ではサツマイモ農家も加わりました)の未来を切り開きます。- 5 群馬県立大泉高等学校 造園デザイン研究部
- 桜の植栽活動が地域に与える影響

グループ代表 3年 根岸涼花さん
私たちは、特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害によって失われつつある、桜の風景を守るため活動をしています。活動内容は、被害を受けた桜の防除活動や栽培と管理、育てた桜の植樹を行うことで、地域貢献に努めています。桜は日本の原風景であり、季節を感じさせてくれる大切な樹木です。私たちの桜が地域の皆さんに見守られながら大きく育ち、満開の花を咲かせてくれる日が来ることを願っています。- 6 千葉県立安房拓心高等学校 サトウキビ組合
- サトウキビの栽培・有効活用~FARM TO FUTURE~子どもから大人まで、地域で作る新たな産業

グループ代表 3年 加藤友規さん
担い手不足と耕作放棄地という南房総の課題を解決するため、気候に適したサトウキビ栽培を始めました。栽培では、沖縄の約3倍の収量、糖度は18度と高品質な生産を達成。この成功を基に、産官学連携、6次産業化と持続可能な循環型農業を確立します。地域の力と多くの世代との連携で高品質な特産品を生み出し、地域経済を活性化させ、持続可能な産業を未来につなげていきます。- 7 長野県上伊那農業高等学校 動物コース
- キノコのpowerで畜産の未来に活気を!~持続可能な生産基盤の構築を目指して~

グループ代表 3年 小川晴旭さん
長野県の畜産農家の減少は深刻な地域課題です。この要因である飼料価格高騰の問題解決として長野県が生産量1位のキノコを使い、地域資源で課題の解決につなげようと考えています。学年を超えたメンバーが集まり、キノコ企業、信州大学、長野県畜産試験場、伊那家畜保健衛生所、地元JAなどとも連携して研究を進めています。キノコ廃菌床飼料の普及を図り、長野県および全国の畜産農家の一助となりたいです。- 8 長野県下伊那農業高等学校 食品科学班
- 下伊那に「カッキ」を!~地域の課題を資源にかえる~

グループ代表 3年 中島大地さん
私たちは、地域の特産品「市田柿」の製造過程で廃棄される〝皮〟を未利用資源と捉え、新たな活用方法を探っています。柿の皮から酵母を分離してアルコールをつくり、その搾りかすを飼料として活用することで、環境負荷の低減と地域資源の循環利用を目指しています。資源循環型農業のモデルとなり、持続可能な地域農業に貢献できるよう、3年後の目標達成に向け地域の方々や自治会など多くの協力を得ながら挑戦します。地域農業に〝カッキ〟を!- 9 岐阜県立大垣養老高等学校 農業研究部・動物(飛騨牛)
- 飛騨牛の発展のために~本校一貫経営の強みを生かして~

グループ代表 2年 牧本陸斗さん
2027年に全国和牛能力共進会北海道大会が開催され、32年には岐阜県で開催される。繁殖部門では、岐阜県の農業高校で主に飼育される系統雌牛「ともみ系」を出品。これまでの繁殖牛の飼養管理向上を目指した研究の集大成としたい。肥育部門では、和牛甲子園に出品。地域の生産者、関係機関からの注目度が高く、好成績を残すことでブランド牛肉である「飛驒牛」のアピールにつなげたい。高校生が活躍することで地域を元気にするのが目標です。- 10 愛知県立新城有教館高等学校作手校舎 天空のナス科プロジェクト研修班
- 天空のナス科プロジェクト

グループ代表 2年 笹田蒼空さん
「水分の多い土壌で、甘くおいしいトマトが栽培できるか」。この課題から、私たちのプロジェクト活動はスタートしました。塩ビ管を用いることで土壌の水分を絞り、ナス科野菜の糖度アップ等の食味向上を狙っています。また栽培実験を繰り返すことで、管理の効率化や資材の低投入化などの改良を重ね、栽培方法を広めていきたいと考えています。この方法による農産物をPRして地域を盛り上げ、新たなブランド創出を目指します。- 11 三重県立四日市農芸高等学校 みのりのプロジェクト
- 未利用資源を活用した消臭剤の開発~互いに手を取り合い持続可能な社会の実現~

グループ代表 3年 家崎諒さん
本校では採卵鶏を飼育していて、「鶏舎の臭いがきつい!」という声をきっかけに、この研究を始めました。臭気の問題は畜産業全体にも関わると知り、地域の未利用資源を使って防臭効果のある素材を探し、持続的に使える方法を考えています。農業科学科と食品科学科の生徒14人で協力しながら、実験や分析を重ねて、臭気軽減や消臭剤の開発につなげたいと思っています。地域や畜産の未来に少しでも役立てるよう、挑戦を続けていきます。- 12 京都府立桂高等学校 TAFS第2研究群樹木研究班
- キクタニギクの6次産業化〜絶滅危惧種を京都から世界へ〜

グループ代表 2年 久米唯月さん
私たちは準絶滅危惧種であるキクタニギクを保全し、加工品として販売することで知名度の向上や6次産業化を目指しています。現在、地域団体「都の福菊」や京都府立大学と協力し、地域に根差した活動を継続しています。3年間という期間を通して丁寧に計画を立て、後輩に引き継ぎながらキクタニギクを自生地で復活させるため、班員一丸となって協力し、目標達成のため全力で取り組んでいきます。- 13 京都府立農芸高等学校 畜産部
- ゲノム解析とOPU技術を利活用した牛群改良~京都の畜産の未来を創る~

グループ代表 3年 中井蒼空さん
私たちは、「365日の徹底した飼養管理」をテーマに活動しています。近年の酪農家の減少を受け、未来を見据えた酪農経営の可能性を探り、生産性向上を目指して今回の活動を行うことにしました。ゲノム解析を行うことで将来の乳量や疾病リスクなどを可視化することができ、OPU(経膣採卵)技術を利活用することでハイスピードの牛群改良ができます。この技術で年間平均乳量1万2000㌔㌘を目指し、酪農振興につなげていきたいと考えています。- 14 愛媛県立大洲農業高等学校 チームBasho Farm Innovators
- バショウでつなぐ未来型アグリビジネス

グループ代表 3年 矢野匠真さん
私たちは「地域資源を次世代につなぐ」ことを目標に、バショウの研究と実用化に挑んできました。耕作放棄地の活用や環境配慮型資材の開発を通じて、農業の持続性と地域の景観保全に貢献します。仲間と協力し合い、地元への誇りを胸に、新たなアグリビジネスの形を創り出すことに全力で取り組みます。さらに企業や大学、福祉施設と連携し、地域の魅力を全国に発信しながら、持続可能な農業と地域活性化を実現します。- 15 熊本県立八代農業高等学校泉分校 グリーンライフ科・地域探求部☆彡
- 100年後の故郷に豊かな森林環境を!~『高校生ハンター』が挑戦するシカ害対策・地域資源活用アクション~

グループ代表 3年 大津谷桜子さん
私たちは「泉の厄介者を故郷の誇る宝物へ!」を合言葉に、この3年間で泉分校生だからこそできるアクションに挑戦します。地域の大きな課題である、野生鳥獣による農林業被害を食い止めることにより、地域農産物を守り、林業従事者の経営意欲向上と伝統文化継承にも貢献できると考えています。大好きな故郷のために頑張りますので、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。