本人ミーティングに参加/認知症になっても仲間と出会い楽しく過ごしたい!
本人ミーティング 話の花が
●事例の概要
女性のDさん(82)は長男夫婦と同居しています。ここ最近忘れっぽさを感じるようになって受診したところ、アルツハイマー型認知症と診断され、治療を始めました。介護保険の要介護認定を申請し、要介護1の認定を受けました。認知症の治療においては、薬の内服とともに、介護支援専門員(以下ケアマネジャー)に相談し、非薬物療法として介護保険サービスの通所介護(以下デイサービス)を利用することにしました。
●Dさんの心配事
Dさんはデイサービスを利用するようになったことで、いろいろな方々との新しい出会いがあり、交流を持てるようになり始めました。ただ一方で、もともと住んでいる自宅周辺のご近所さんとお会いする機会が減り、少し寂しさも感じるようになっています。
●Dさんが私らしく暮らすためのヒント
そこでDさんは、最近寂しさを感じていることを担当のケアマネジャーに相談してみました。ケアマネジャーからは介護保険制度以外のサービスとして、地域単位で行われている「集い」をいくつか紹介してもらいました。その中で自分も参加できそうな「本人ミーティング」が気になり、参加したいと伝えました。
月、木曜の週2回デイサービスに通っているDさんですが、土曜日に開催しているミーティングを見つけ、早速週末に出かけてみました。そこにはご近所の友人も参加していて、久しぶりの再会に話の花が咲きました。楽しい話以外にも、自分の悩みとして感じている忘れっぽさについて友人に話してみたところ、友人も同じ悩みを抱えていました。現在自分が取り組んでいる認知症予防についての情報を共有することもできました。友人とはお互い翌週も参加することを約束し、会場を後にしました。久しぶりに友人とも会う事ができ、楽しい時間となりました。
●Dさんが参加できる本人ミーティングとは?
住み慣れた地域で、認知症の本人同士が顔を合わせ、自分たちのこれからの暮らしや暮らしやすい地域のあり方などを気軽に話すことができる集いの場です。そこでは、その地域で暮らす本人ならではの気づきや意見、楽しみや悩みなどをともに語り合うことができます。そこで持ち上がった意見などを時に地域の方々に伝え、その声が反映されることで暮らしやすい地域づくりにつなげていく場でもあります。各地域で少しずつ広まっていて、多様な人・場所で開催されるようになってきました。
2025年12月