アルツハイマーに克つ

佐藤早苗著 1200円+税(新潮社)

 「アルツハイマー病はこの世の中で一番恐ろしく、一番かかりたくない病である」。こう書き出したノンフィクション作家の著者は、父をこの病気で失った。「残された妻や子供たちは極度の疲労と後悔の海の中でもがいた。後悔は父に対して最高の介護ができなかったことに対する自責の念であった」。この病について、もう少しの知識があったら……。その思いが著者をアルツハイマーの取材に走らせ、介護体験と重ね合わせながらサブタイトルにもなった「家族が患者にできること」を書かせた。

2001年 財団報「新時代 New Way of Life」より