夫のかわりはおりまへん

江村利雄著 514円+税(徳間文庫)

 2年前の春、著者(74=当時)は、「市長の代わりはおっても、夫の代わりはおりまへん」の言葉を残し、ぼけ症状も出ていた寝たきりの妻(75=同)を介護するため任期半ばで大阪府高槻市長を辞任。介護に専念するかたわら同年暮れ、同じタイトルの本を刊行。本書はその文庫化だが、「介護保険制度を、がんじからめに物差しが決まった現状から、老人一人ひとりをしっかりと見て臨機応変に心の介護ができる制度に変えていかなければならない」と主張する6章目を新たに書き加えた。

2001年 財団報「新時代 New Way of Life」より