読んでみた

『新老人』を生きる

日野原重明著 1200円+税(光文社)

 1911年生まれの著者(聖路加国際病院名誉院長)は、「75歳以上のものを『後期高齢者』などと呼ぶようなことは避け、むしろ輝かしい第三の人生へ船出する姿にふさわしく『新老人』と呼んではどうでしょう」と提案する。2000年秋、全国の75歳以上に呼び掛け、「新老人の会」を結成、「生活は簡素に、思いは高く」の精神運動を展開している。会員の生き方のモットーは、「愛し、愛されること」「創(はじ)めること」「耐えること」の3カ条と言い、その思いを4章構成でつづる。

2002年 財団報「新時代 New Way of Life」より