白澤卓二著 主婦の友社 税込み1760円
専門医の著者はアルツハイマー病の最大の原因を細胞の老化とし、老化予防に最重要で最先端の認知症治療を食事だと主張する。免疫力アップにつながる発芽発酵玄米を「毎日食べたい必須の食材」に挙げ、また身体内の有害物質を解毒する作用のあるキャベツ、大根、ブロッコリーなどを薦めている。小麦などに含まれるたんぱく質のグルテンや、添加物は避けたいという。
脳の活性化に向け、深い呼吸を習慣化してほしい、と訴える。呼吸は身体の代謝に不可欠の酸素を取り込む。運動、睡眠の重要性も説き、楽しみながら続けることができる体操などの紹介も豊富。食事を含めて誰でも何歳からでも簡単に生活に取り入れることが可能で、著者は自身が代表の有料老人ホームの入居者にも本で紹介しているさまざまな老化防止策を実践してもらっている。
専門医としての研究成果とともに、老人ホームでの実践に裏付けられた望ましいケアの在り方なども説明している。