安藤なつ(メイプル超合金)、繁田雅弘著/KADOKAWA/税込み2035円
約20年介護に携わり介護福祉士の国家資格も持つ芸人と、認知症専門医がタッグを組んだ共著。
5人に1人が認知症に直面する時代—ーー。こうしたデータに不安になる人は多いだろう。しかし、認知症と診断されても「そこからできること」はたくさんある。そもそも正確な診断は難しく、必要以上に重く受け止める必要はないという。その人が積み重ねてきた人柄や感情は形を変えても残る。家族の受け止め方など共感によって症状は和らぎ 自分らしく暮らしていけると指摘している。
それでも発症や進行を遅らせたいなら、脳の一部分だけを研ぎ澄ます脳トレより、脳の多くの領域が連携して働く活動を勧める。代表例として、献立を考え、足りないものを買い、複数のコンロを使い分けるなどする「料理」を挙げる。また「散歩も立派な脳トレ」という。足を動かす運動野のみならず、道端の花、建て替え中の家などを眺めながら歩き、季節の移ろいや街の変化に感じることが、脳のさまざまな箇所に新しい刺激を与えるからだ。日々の生活の中にこそ、優れた脳トレの機会が数多くある、としている。
家族が認知症になったら、迷わず早い段階からプロの手を借りることも提言している。