読んでみた

老いの流儀

吉本隆明著、古木杜恵構成、1400円+税(NHK出版)

 帯に「戦後思想界の巨人が初めて語り下ろす『老いの生き方』」とある。1924年生まれの詩人・評論家が、「老い」をテーマにノンフィクションライター(構成者)に語ったものをまとめた。1996年、海で泳いでいておぼれてから、「衰えが進み、足腰がおぼつかなくなりました」と記す「老いと衰え」の章から順に「知識と智恵」「『死』とどう向き合うか」「介護と被介護」「世代と時代」「二〇世紀と二十一世紀を俯瞰する」「文学作品に見る『老いの流儀』」の7章。

2003年 財団報「新時代 New Way of Life」より