読んでみた

アルツハイマー

コンラート・マウラー、ウルリケ・マウラー共著、新井公人監訳、3000円+税(保健同人社)

 副題に「その生涯とアルツハイマー病発見の軌跡」と掲げたドイツ人医師、アロイス・アルツハイマー(1864〜1915)の伝記。原書は98年にドイツで刊行。「敬虔なカトリック教徒の両親のもとで育ったアルツハイマーは、ひたむきな医師であり学者でもあった」と書くドイツ人共著者のうちコンラートは、フランクフルト大学精神科正教授。妻のウルリケは、アルツハイマー博物館館長。その生い立ち、初めてこの病を発見したいきさつ、時代背景などを克明に記録している。

2005年 財団報「新時代 New Way of Life」より