読んでみた

いい老人悪い老人

鈴木康央著、1600円+税(毎日新聞社)

 「老人問題はこれまで『老・若』や『強者・弱者』『損・得』などの対比で論じられることが多かった。『善』と『悪』というカテゴリーの中に老人問題を取り込む試みは、私の知るかぎりにおいてたぶん本書がはじめてであろう」と著者は書く。その視点から「増え続ける『犯罪老人』」、「いい老人の気質、悪い老人の気質」、「悪い老人の典型的な姿」、「いい老人の典型的な姿」、「悪い老人の天敵は、いい老人」、「団塊の世代が悪い老人になったとき」の6章構成で論じている。

2005年 財団報「新時代 New Way of Life」より