読んでみた

介護殺人

加藤悦子著、/3800円+税(クレス出版)

 「司法福祉の視点から」が副題。著者は、70年生まれ、日本福祉大学で司法福祉論を担当する専任講師。研究論文として書かれた本書の構成は、既存の統計資料、裁判調書、新聞報道などを使って「介護殺人の全体状況」「介護殺人の分析方法」「典型的な事件の分析」「介護殺人の『実態的解決』をめざして」など7章からなる。本の帯に「超高齢社会の今日、私たちが直面している高齢者虐待や『究極の虐待』とも言われる『介護殺人・介護心中』の悲劇を防止する方法は何か」とある。

2005年 財団報「新時代 New Way of Life」より