歳をとることが本当にわかる50の話

井上 勝也著、1800円+税(中央法規出版)

 人は、歳をとるとどうなるの?老いのこと、認知症のこと、介護のこと…。こうしたことのどのくらいを私たちは知っているのだろうか。私たちは高齢者の本当の気持ちを知っていると思い込み、見当違いの対応をしている可能性もある。例えば、お年寄りの呼び方一つをとっても、「〇〇さん」がいいのか、「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼んだ方がいいのか、意外と難しい。人権尊重なら〇〇さん、親密さを込めるなら「おじいちゃん」といった具合。しかし、大切なことは、その人が呼ばれたい呼び名で呼ぶことである。 この本では高齢者の心と行動について、より正確に、より深く知るために内容を「老いることを知る」「認知症のナゾを解く」「介護のことを考える」の3章に分け、心理実験や調査結果をまじえながら解説している。自分の老後を考える、面白くてタメになる心理学である。

2008年 財団報「新時代 New Way of Life」より